今回メインはカナヲ、義勇、伊之助です。炭治郎としのぶはほとんど出てきません。
本編終了した後で書いたものなので、後の話と噛み合ってないかもしれません。ご了承ください。
上弦の弍、童磨との戦いから少し遡って、産屋敷邸襲撃の日…
カナヲは各柱の元へ赴き、実戦稽古をおこなっていた。カナヲの実力は柱に匹敵するほどにまで洗練されており、柱たちは柱同士で稽古をしている時のように本気でカナヲと打ち合う。
音柱、霞柱、恋柱、蛇柱、風柱、岩柱、稽古のときと同じ順番に木刀を交え、最後の水柱の元へと来ていた。
「…胡蝶の弟子か。聞いたところ、もう一度各柱の元へと伺っているそうだが…」
「はい。実戦に則した稽古をつけていただきたく、参りました。」
「そうか。」
義勇は端的に言い、木刀を二本手にする。そして片方をカナヲの方へと投げ、カナヲはそれを取る。
「ならば早速始めよう。時間は有限だ。」
「はい…!」
「最初の踏み込みを強くしろォ!大きく振りかぶり過ぎだ!隙がデケェぞ!」
「おりゃああ!!」
風柱の継子となった伊之助は、実弥の元で稽古をつけてもらっていた。実弥は実戦稽古をしながら、斬り込むときの隙や足運びなど、伊之助の足りない部分を徹底的に修正していく。とはいえ『獣の呼吸』は伊之助独自の呼吸。通常の剣術とは大きく異なるため、そこに関しては実弥は手を加えず、伊之助本人に任せている。
当然一般隊士も一緒に稽古をしているのだが、
「猪突猛進!猪突猛進!にゃははは!!」
「オラオラァ!!」
二人の世界に入り込むことができず、
「こんなの…どうすれば…」
「近づいただけでも吹っ飛ばされるよ…」
その場に立ち尽くすしかなかった。
「…玄弥。あの岩動かし終わったか?」
「ああ、なんとか終わったぜ。悲鳴嶼さんのよりはかなり小さいがな……そっちはどうだ?」
「ああ…完成したよ。この技なら必ず頸を取れる。」
玄弥と善逸は行冥の稽古場で一緒に鍛練していた。呼吸を使える善逸は雷の呼吸の練度を上げ、呼吸の使えない玄弥は単純な力を強化し続けていた。
これまで二人は面識が無かったが、同期だということもあってすぐに打ち解けることができた。
下半身が重要な雷の呼吸を使う善逸は、下半身の効率的な動かし方を。呼吸の使えない玄弥は、使えない者だからこそ気がつく足りない部分を。お互いの短所を探して助言をおこなうことで、互いに高め合っていた。
「…悲鳴嶼さん、帰ってこねぇな…」
「…ああ……何か、今日は嫌な予感がするよ…
何となく…風の音がいつもと違う気がするんだ…」
耳の良い善逸はほんの少しの空気の揺らぎを聴き取り、妙な胸騒ぎを覚える。
「…そうか。なら、今日の鍛練はこれくらいにして、身体を休めておこうぜ。夜に動けなかったら本末転倒だからな…」
以前の善逸が言っていたら、玄弥は絵空事と斬って捨てていただろう。しかし、今の善逸にはそれを感じさせない程の雰囲気があった。
「…そうだな…そろそろ日も暮れるし、ひとまずご飯の用意をするか。」
同日夜、産屋敷邸襲撃の後に無限城へと落とされる。
「栗花落、無事か。」
「はい、無事です!」
稽古を始めたその夜に産屋敷邸が襲撃されたため、義勇はカナヲを連れて産屋敷邸へと向かい、同じ場所へと落とされた。
「ここは…伊黒と不死川が言っていた鬼の根城か…」
「…近くに大量の鬼が居ますね…」
義勇とカナヲは大量の鬼の気配を周囲から感じ取り、二人とも抜刀する。
「ああ、まずは奴らを倒さなければならないという訳だな。」
「ぎゃっはははは!!」
伊之助は一人で無限城に落ち、初めて感じる浮遊感を全力で楽しんでいた。
実弥は柱との稽古へと向かったところで産屋敷邸が襲撃されたため、伊之助とは別の場所へ落とされることとなった。
「修行の成果を発揮するときだ!猪突…猛進!!」
伊之助は目の前に蝿のように集まってくる雑魚鬼に突撃する。
そして突進していく先には、義勇とカナヲが居る場所だ。
「善逸!!」
「大丈夫だ!玄弥、お前は兄を助けるんだろ!兄のところへ向かえ!」
玄弥と善逸は同じ場所から落とされたが、落下途中で各々の重力が変わり、別々の方向へと落下していく。
「すまねえ…善逸…!」
そうして善逸と玄弥は離れ離れになる。
玄弥が落下した場所近くには途轍もなく強力な鬼が居て、玄弥はその気配を感じ取りながら周囲の雑魚鬼を斬り進んで行った。
「…居るな…此処に…もっと下へ…」
落下中に善逸は聞き慣れた、しかし以前とはまるで変わってしまった音が聴こえた。そして下へと、底へと落下していく。
落下後は聴覚に意識を集中させ、斬るべき者へと近づいていく。
「居るんだろ、出て来い…」
……………………
義勇とカナヲは散り散りにならないように、周囲だけでなく足場にも気を配る。
暫く進んでいると、突然周囲が揺れ始める。
「何だこの揺れは!!」
「上から何か来ます!!」
壁か、床か、天井か、全てを突き破って義勇とカナヲの元へやって来た。
「上弦の参…煉獄を殺した鬼か…!」
猗窩座は義勇とカナヲを見て、さらに周囲を見渡す。
「竈門炭治郎は居ないのか…この手で葬ってやりたかったが、弐のところに居るのか…」
猗窩座は炭治郎に止めを刺せないことと、童磨を思い出したこと、二つの意味で顔をしかめる。そしてカナヲの方に目を向ける。
「お前、俺は女を殺す趣味はない。消えろ。」
「…上弦の弐とは大違いなのね…」
「あれと一緒にするな。俺は奴が気に入らん、虫唾が走る。
…もう一度言う、消えろ。」
猗窩座は圧をかけるように声を落として言う。
しかし当然ながらカナヲはこの場を離れたりせず、戦闘態勢に入る。
「貴方の都合なんか私の知ったことじゃない。私は私のやるべきことをするだけ。」
猗窩座は攻撃すらしたくないと思っていたが、カナヲの立ち姿勢から実力十分と感じる。そしてカナヲを攻撃せず戦いに勝つことは困難と判断し、仕方なく戦いの介入を受け入れる。
「…警告はしたぞ。殺しはしないが、二度とまともな生活ができなくなると覚悟しておくんだな…」
-術式展開 破壊殺・羅針-
猗窩座は床を踏み込み、戦闘態勢に入る。
「さあ、始めようか。宴の時間だ。」
猗窩座は義勇に向かって拳を振るう。
-水の呼吸 参ノ型 流流舞い-
素早く滑らかな動きで全ての拳を捌き切る。
「水の柱か!これは良い、遭遇したのは五十年ぶりだ!」
-破壊殺・乱式-
先刻の拳とは違い、無数の
-水の呼吸 拾壱ノ型 凪-
無数の拳打を圧倒的な速度で刀を振って相殺する。
「見たことない技だ。以前殺した水の柱は使わなかった!」
-花の呼吸 肆ノ型 紅花衣-
義勇の方を向いている猗窩座に背後から急接近して頸を狙う。
しかし猗窩座はそれを容易く回避し、今度はカナヲの背後へと回る。そしてカナヲの腕目掛けて手刀を振る。
-花の呼吸 陸ノ型 渦桃-
跳び上がって回避し、同時に頸を狙う。
またしても猗窩座はその斬撃を回避するが、渦の様な斬撃を回避し切れず片腕を斬り落とされる。
とはいえ、一瞬で再生しているので有効打にはならない。
「…女だというのに…素晴らしい動き、反応速度だ…!柱に匹敵するその実力…そして俺が今まで戦ったことのない呼吸、面白い…!
名を名乗れ、お前たちの名は何だ!覚えておきたい!」
二人の攻撃を捌きながら、猗窩座は名を聞く。
「鬼に名乗るような名は持ち合わせていない。俺は喋るのが嫌いだから話しかけるな。」
「そうか、お前は喋るのが嫌いなのか!俺は喋るのが好きだ!だから何度でも聞くぞ!」
義勇は面倒そうな真顔をしており、猗窩座は愉快そうに笑う。
「お前の名は、呼吸の名は何という!」
答えない義勇を後回しにして、今度はカナヲに名前を聞く。
「…花の呼吸の使い手、栗花落カナヲ。」
義勇と同じく面倒そうにするが、何度も聞かれる方が面倒だと思ったカナヲは名を名乗る。
「栗花落カナヲというのか!そして花の呼吸…美しく見事な剣技だ!」
-破壊殺・空式-
猗窩座は少し距離を取り、義勇とカナヲの方向の虚空に拳を打つ。打った瞬間、拳の直線上に衝撃波がやって来る。
-花の呼吸 弐ノ型 御影梅-
-水の呼吸 壱ノ型 水面斬り-
カナヲは義勇に向かってきた分も含めて衝撃波を受け流し、義勇は素早く猗窩座に近づいて頸を狙う。
-破壊殺・脚式 飛遊星千輪-
猗窩座は頸に向かってきた刀を蹴り上げようとし、義勇は蹴りを回避するために軌道を急所から逸らす。そしてその隙を突き、義勇の腹部目掛けて拳を打つ。
-水の呼吸 肆ノ型 打ち潮-
逸らされた軌道から流れるように技を繋ぎ、放たれた拳を切断する。
「素晴らしい斬撃!今まで戦ってきた水の柱の中で一番かもしれないぞ!」
-破壊殺・脚式 流閃群光-
猗窩座は義勇に向けて連続蹴りを放つ。
蹴りの初撃は刀の柄で防ぐが、あまりにも強い蹴りのため、義勇は後方に蹴り飛ばされる。
「水の柱は飛んでいった。死んではいないようだが。
さあ、栗花落カナヲ。お前の技をもっと見せて貰うぞ!」
戦闘開始直後からは想像も出来ないほど、猗窩座はカナヲの剣技を高く評価し、戦いを愉しんでいた。
その後、カナヲは猗窩座と攻防を繰り返す。
殺さないよう急所を外し、手加減されているというのに頸を刎ねることができず、カナヲは少々焦りを見せる。
(落ち着け…焦るな…相手の動きをよく見て…)
自身に言い聞かせ、戦いの中で猗窩座の動きを少しずつ見極める。
しかしカナヲは体力を消耗していき、徐々に反応速度が落ちていく。
「ここまでの強さとは!女というだけで見縊っていたことを謝罪しよう!…だが」
猗窩座はカナヲから距離を取る。カナヲは距離を詰めようとしたが、今の体力で詰めても返り討ちに遭うだけと感じて呼吸を整えることを優先する。
「戦って改めて感じたが、やはり俺は女を傷付けるのは嫌いだ。」
カナヲの実力を認めているからこそ、本気で申し訳無さそうに攻撃の手を止める。
「何故…そこまでして拘るの…」
猗窩座の異常なまでの拘りを見て、カナヲは炭治郎の『鬼は悲しい生き物だ』という言葉を思い出し、呼吸を整えながら問う。
「俺にも分からん…だが、鬼となったときから女は喰わない、殺さないと決めている。」
「そう…」
猗窩座とカナヲが会話をしていると、横から壁を壊しながら、
「ギャハハハ!横から『山の神』伊之助様が助太刀に来たぞー!」
そして義勇も飛ばされたところから戻ってきた。
「すまない、栗花落。あとは俺と嘴平に任せて、一旦体力を回復しろ。」
義勇の言葉に甘えて、カナヲは一旦後退する。
そして義勇の頬には痣が発現していた。
「ぬお!半々羽織も居たのか!痣まで出てんじゃねぇか!それにオマエは…ギョロギョロ目ン玉を殺した奴か…」
伊之助は猗窩座の方を見て声を落とす。
猗窩座も伊之助の方を見て、口角を上げる。
「あのときの猪か。中々に練り上げられた闘気だ。…随分と成長したようだ…!」
-破壊殺・乱式-
猗窩座は伊之助に向かって拳を連打する。
-獣の呼吸 肆ノ牙 切細裂き-
伊之助も負けじと連撃で返し、猗窩座の腕を斬る。
「型破りな技だ…刃こぼれした刀に妙な太刀筋が噛み合う技…実に面白い!」
-水の呼吸 捌ノ型 滝壺-
-破壊殺・脚式 冠先割-
猗窩座は背後から振り下ろされた義勇の斬撃を蹴って相殺する。
-獣の呼吸 参ノ牙 喰い裂き-
伊之助は頸ごと斬る勢いで腕を狙うが、猗窩座は頭を後方に移動させて腕だけ斬られる。
-破壊殺・砕式 万葉閃柳-
しかし腕はすぐに再生し、途轍もない強さで拳を振り下ろす。地面が割れるほどの衝撃が起き、義勇と伊之助はかろうじて回避をする。
その衝撃で、伊之助の被り物がはずれる。伊之助は何とかその被り物を落とさずに取る。
「お前…その顔…それに、伊之助と言ったか…」
猗窩座は伊之助の顔を見て目を見開く。
「なんだ…入れ墨野郎…」
「いや、気にするな。さあ、戦いを続けよう。」
義勇と猗窩座が一進一退の攻防を繰り返し、伊之助が隙を狙う。
-獣の呼吸 玖ノ牙 伸・うねり裂き-
伊之助は腕の関節を外ながら刀を振り、間合いの外から猗窩座の頸を狙う。
しかし新技というのもあって精度が悪く、さらに猗窩座は伊之助の攻撃を正確に防いだため、頸を斬ることはできなかった。
「腕の関節を外して間合いの外から攻撃するとは!
型破りな技といい、不思議な奴だ!」
今日初めて戦う呼吸が二つもあり、猗窩座は数十年の中で一番戦いを愉しんでいた。
その後も猗窩座の頸を狙い続けるが、義勇と伊之助は二人での柱稽古をしていないため呼吸が中々合わず、斬り落とすには至らない。そして戦闘が長引くほど、義勇と伊之助の傷と出血は増加していく。
カナヲは後方から猗窩座の動きを観察する。
(あんなにも正確に攻撃を防ぐなんて…伊之助の不意打ちも正確に対応していたし…殺気を感じ取っているの…?
もしそうなら…今ここで『透き通る世界』に…)
炭治郎としのぶが『透き通る世界』を会得してから修行をしていたが、カナヲは今の今まで会得には至っていなかった。
しかし今ここで『透き通る世界』に入らなければ猗窩座には勝てないということを、カナヲは無意識に感じる。そしてそれが出来るのは義勇でもなく、伊之助でもない。会得した者を目の前で見たカナヲだけなのだ。
カナヲは立ち上がり、全ての動作に集中する。
-破壊殺・滅式-
猗窩座は義勇に向かって、杏寿郎の
-水の呼吸 肆ノ型 打ち潮-
義勇は猗窩座の攻撃を防ごうとするが、猗窩座の力が勝り、押し負ける。そして腹部に拳が貫通…
-花の呼吸 肆ノ型 紅花衣-
する前にカナヲは二人に接近し、猗窩座の腕を横から切断する。
「お前…まさか…!」
猗窩座はカナヲを見て驚愕する。カナヲからは闘気が完全に消え去っていた。
土壇場でカナヲは『透き通る世界』に入ることができたのだ。
-破壊殺・終式 青銀乱残光-
接近してくるカナヲの動きを止めるため、足に向かって乱れ打ちを放つ。
「ぬおおお!獣の呼吸 思いつきの 投げ裂きィィィィ!!」
伊之助は刀を猗窩座の腕に向かって二本投げ、一本ずつ猗窩座の腕を斬り落とす。それによって猗窩座の攻撃は中断することとなる。
-水の呼吸 拾壱ノ型 凪-
中断される前まで向かってきていた分の打撃を防ぎ、カナヲと伊之助を守る。
「貴方の信念には敬意を表する。でも、私の刀は『大切な人たちを守るための刀』なの…だから私は、貴方の頸を斬る…!」
-花の呼吸 伍ノ型 徒の芍薬-
カナヲは圧倒的な速度で九連撃を放ち、猗窩座の頸を斬り飛ばした。
頸を斬り落とされた猗窩座はカナヲの言葉を聞いて不意に昔を思い出し、強さを求めていた理由を思い出した。
道場の師範を、将来を約束した女性を守るため、そのために強さを求めていたことを。
自分の拳は『大切な人を守るための拳』だったことを。
「…大切な人を守るため…か…
…思い出したぞ…栗花落カナヲ。人間だった頃の記憶を…」
カナヲは猗窩座の方を向く。
猗窩座は嬉しそうにしながら、カナヲに感謝していた。そして伊之助の方に目を向け、
「死ぬ前に言っておこう、嘴平伊之助。お前の母親の仇は…竈門炭治郎が討ち取ったぞ…」
「何…言ってんだ…?」
猗窩座は伊之助の質問には答えず、最後に義勇の方へ目を向ける。義勇は猗窩座の雰囲気を察して、
「俺は…水柱、冨岡義勇だ…」
「そうか…義勇。お前の剣技は見事だった…
…杏寿郎には…劣るがな…」
猗窩座はそれだけ言って、笑いながら塵となった。
戦闘が終わって緊張が途切れた瞬間、今まで溜まっていた疲労が一気にやってくる。
「はぁ…はぁ……遂に…師範と炭治郎に、近づけた…!」
息も絶え絶えで立つことすらままならない中、カナヲは強くなれたことを実感して笑う。
痣の発現には至っていないが、カナヲはこの戦いで二人の強さに近づけたことが何より嬉しかった。
「無事か…?」
義勇も疲労で動けない状態になりながら、二人が生きているか確認するために呼びかける。
「なんとか…無事です…」
「ギリギリだったぞ…半々羽織…」
二人ともかろうじて返事をするが、全員その場に座り込んでしまった。
「すまなかった、栗花落。」
義勇は『自分がもっとしっかり立ち回れていたら』という意味と、『守るつもりが守らせてしまった』という意味でカナヲに謝罪する。
「いえ、水柱様が戦っている間に上弦の参の動きを見極めることができました…
それに、最初から私を殺すつもりは無かったようですし…」
言葉足らずの義勇だったが、以前まで似たような状態だったカナヲは義勇の言いたいことを理解できた。
「ただ…流石に、疲れた…」
カナヲは目を閉じ、意識を落とす。その途中、誰かの鴉の声が聞こえた。
「カァァァ!!炭治郎、シノブ!!二名ニヨリ上弦ノ弐撃破!!撃破ァァ!!」
炭治郎はしのぶの応急処置を施した後、鴉からの情報で無惨が居るところへ向かっていた。
「カァァァ!!義勇、カナヲ、伊之助!!上弦ノ参撃破!!」
別の鴉がやってきて、炭治郎としのぶに報告する。しのぶは現在意識不明の状態で、鴉の言葉を聞いたのは炭治郎だけだった。
「三人は無事なのか!?」
「疲労ニヨリ意識不明!命二別状ナシ!!」
「そうか…良かった…
近くに他の隊士は居ないか?多分しのぶさんは前線離脱だ。」
しのぶは童磨の一撃で、胸から腹にかけて深く斬られている。炭治郎が応急処置をしたとはいえ、今これ以上動くと失血死してしまいかねない。
そして炭治郎が無惨の元へ行く以上、しのぶを抱えていくわけにはいかない。不本意ながら他の隊士にしのぶを護衛してもらおうと考えていた。
その後鴉の案内で他の隊士と合流し、しのぶを任せたところで無惨の居るところへと向かった。
【あとがき】
戦闘描写はかなり適当です。伊之助が来てからの描写はもう少し丁寧に書くべきだったような気がしますが、中々思いつかないので断念。
なにより、花の呼吸は原作で出ている技が少なくて…音の呼吸よりはマシですが。
『透き通る世界』と痣の関係性は未だに不明なので、今回は痣無しでも会得できたということにしました。
猗窩座が伊之助の母である琴葉を知っている理由ですが、童磨に無理やり視覚共有されていたそうなので、琴葉の存在は知ってるのではと。