ヒロアカ世界でLBXをアーマーとして造って戦える五条勝に憑依転生してもうた、誰か助けて   作:ジューク

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どうも皆さん、ジュークです。
はい、だいぶ間が空いてまいましてすんませんね()
というわけで、年内ラストのフライングお年玉的な投稿です。
では、どうぞ。


体育祭:結託

 

 

「いち、億………???」

 

 

 その言葉と同時に蔓なし眼鏡が「ビシィッ!」とひび割れたような幻覚を憶えつつ、五条は状況を整理する。

 

 

「(取り敢えず1億とかいう知能指数-レベルの得点を持つ以上、私が集中放火されるのは確実…そうなるとまず最初から最後までハチマキを維持し続けるのはほぼ不可能と見ていいでしょう。そうなると、私と組むよりも互いの手の内を知るクラスメイトと組み、終盤に狙う方が効率が良い………)さて、どうしたものか…」

 

 

 珍しくヤクギメスマイルは鳴りを潜め、口を真一文字に結んだ五条は手を顎に当てて思案する。

 

 

「………なぁ、五条…だっけ?」

 

「?」

 

 

 五条が考えていると、背後から声がした。

 

 

 振り向いた先にいたのは、紫の髪をかき上げ、目元に若干目立つ隈を持つ男子生徒だった。

 

 

「俺と組まねぇか?」

 

「………」

 

 

 五条はその生徒に対し、ネオングリーンのT字型の端末を取り出した。そのまま素早くキーを入力する。

 

 

『君ノ“個性”ハすたーと時ニ見サセテ貰ッタ。恐ラクダガ、君ノ“個性”ト私ノ“個性”ハ致命的ニ相性ガ悪イ。マズハ腹ヲ割ッテ話ソウ』

 

 

 五条の対応に、男子生徒は軽く目を見開いた。彼…心操は、スタート後、第一関門の終盤で空を飛ぶ五条に気づいたが、五条はそれ以前、スタート直後に轟の氷結を攻略した生徒をチェックしていたのである。その際、複数人の生徒にチアリーディングのリフトよろしく持ち上げられた心操の姿は、良くも悪くも彼の目に留まっていたということだ。

 

 

 それを悟った心操は、降参とばかりに笑って両手を挙げた。

 

 

「………なるほど、ね。わかったよ。“個性”は使わない」

 

「………知ってるとは思いますが、1年H組サポート科、五条です」

 

 

 その言葉と共に、五条は右手を差し出した。心操はまた軽く目を見開くと、やがて乾いた笑みを浮かべて右手を差し出し、握手を交わした。

 

 

「…1年C組普通科、心操人使だ。予想はついてるだろうが、“個性”は洗脳。俺の話に応答した人間を洗脳する。掛かり具合にもよるが一定の衝撃で解ける」

 

「他に制限はありませんか?」

 

「……話すと多いが…まず、複数人に同時になんてのは無理だ。意識が散開するから。あとは機械…拡声器なんかを通すと効果が消える。電子信号に変わるとからしい。あと、単純な命令…文字を見せて「書け」って命令は通るけど、質問で文字をイメージさせて書かせる…要は「思考させる命令」はできない」

 

「…やはり、最後の部分は私とは致命的に相性が悪いですね。私の“個性”は顕現。自身で設計し、50%まで完成させれば、残りの50%が自動で完成し、完成したものを任意のタイミング・座標で呼び出せます。作ったアイテムをイメージしなければならない関係上、もし貴方が私を最初に洗脳していれば…」

 

「なるほど…」

 

 

 五条の言葉で、心操は完全に理解した。

 

 

 五条の“個性”のアイテムを呼び出す効果は、思考させる命令ができない自身の“個性”で封じてしまうことになる。仮に五条を洗脳すれば、自身の手駒にはできても、騎馬全体の戦闘能力が大きくダウンすることになってしまうということである。

 

 

「…悪かったな。試すような真似して。俺の“個性”…わりと人が避けるようなモンだからな。一度は警戒したとはいえ、あんなにあっさりそれを解くのはちょっと意外だったよ」

 

「いえ、初手で機械を介した会話を仕掛けたこちらの方が余程失礼です。ご無礼を…貴方自身は、その“個性”に何かコンプレックスを抱えているようですが、『単体の敵の制圧』において、この中で貴方の右に出る生徒はいないと言っても良いでしょう。その分、試合の中では少々人使い(・・・)が荒くなるのでご容赦を…なんちって」

 

「…………『人使』と『人使い』ってことか?」

 

「止めて。時間差の理解はわりと効く」

 

「………ハッ、ハハハハッッ!!」

 

 

 理知的で堅い男かと思いきや、意外にもお茶目な面があると知った心操は、腹を抱えて笑っていた。恥ずかしさからか、ポリポリと耳の辺りを掻く五条に、一通り笑い終えた心操は、改めて手を出す。

 

 

「面白いなお前。なんか今まで俺と話した奴とは違うわ。改めて、よろしく頼む」

 

「ええ。こちらこそ」

 

 

 二度目の握手を終えた五条は、再び手を顎に当てて考え始めた。 

 

 

「…ん*1

 

「あと取り敢えず組むべきは――」

 

「…ん、ね!!*2

 

「鼓膜と背骨ッッ!!?」

 

 

 思案するのに夢中になってた五条は、背後から近づいてくるもう一人の生徒に気づかなかった!

 …と言わんばかりの唐突な背中への平手打ちと耳元での爆音の「ね」に、五条の耳と背骨は大きなダメージを受ける。背中を擦り、蔓なし眼鏡を直した五条は、奇襲(?)を仕掛けた生徒…小大の方を向いた。

 

 

「すみません唯さん。考え事をしてまして…」

 

「ん*3

 

「えぇ、まぁ…はい。それで、私たちと組んでいただける、ということですか?」

 

「ん!*4

 

「…なぁ、そいつ何て言ったんだ?」

 

 

 小大の独特な話し方のせいで会話の内容が掴めていない心操は、若干困惑しながら五条に質問した。

 

 

「ああ、彼女は私の友人の小大さんです。小大さん。こちらは普通科の心操君です。騎馬戦で私と組んでくださるそうで。あと、先ほどの会話は『我々の騎馬に加わってくれる』という内容です」

 

「…よくわかるな」

 

「慣れれば簡単ですよ」

 

「ん!*5

 

「え、ぇっと…………よろ、しく…?」

 

 

 片手を上げて「オッス!オラ○空!」と言わんばかりの雰囲気で挨拶する小大に、心操は困り果てつつもおずおずと片手を胸の高さまで上げて答えた。

 

 

「これで二人………ではあと一人は…」

 

 

 心操、小大ときて、騎馬を組むならあと一人。ならば誰が良いかと周囲を見回していると、今度は正面から五条たちに近づく人影があった。

 

 

「ねぇ君☆」

 

「おや?」

 

 

 呼びかける声が聞こえた方を五条が向くと、独特のポーズで五条たちに指をさす金髪の男子生徒がいた。

 

 

「貴方はたしかA組の…青山優雅君、で合ってましたか?」

 

「ウィ⭐︎」

 

 

 少々声色が高い金髪の男子生徒…青山は五条の言葉に肯定を返した。

 

 

「一応お聞きしますが、理由は?」

 

「目立ちたいから⭐︎」

 

「…なるほど。理解しました。よろしくお願いします」

 

「…大丈夫なのか?」

 

「ん*6

 

 

 超が付くほど単純な理由に二つ返事で返した五条に、心操と小大は不安そうに五条に話しかける。しかし、五条は至って冷静に答えた。

 

 

「問題ありません。むしろ、青山君の“個性”は、貴重な遠距離攻撃手段です。私が今考えている戦術において、結構重要ですよ」

 

「戦術…?」

 

「ええ。まずは作戦会議といきましょうか」

 

 

 そう言って、五条はただでさえヤバい笑みを更に深くした。

 

 

*1
ねぇ勝

*2
ねぇって、ば!!

*3
お昼一品奢りね

*4
もち!

*5
よろしく!

*6
ちょっと不安




今年は初めてBA決勝Rに出たり、switch2を一発で当選させたりと色々なことがあった1年でした。
来年は就活も気合の入れどころなので、更に更新頻度が下がるやもしれません
そんなこんなでまた来年も、首を長くして待っていただけると幸いです。
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