原神世界で不死身のボケ担当がハッピーエンドを目指すのは間違っているだろうか(旧:契約の国で働いてたら過労死したので自由の国に逃げようと思います)   作:ありがとうはなまる

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もう終わってもいい⋯⋯だから、ありったけを⋯⋯


スメール編
21 機械じかけのカカタ


 

 

スメール編スタートですわ〜!!

 

 ───────────────────────────

 

 

パイモン「ふぅ~やっとスメールに到着したぞ」

 

蛍「長い道のりだったね」

 

パ「ほんとだぞ。ここに来る途中の層岩巨淵じゃ、本当に大変なことばっか起こって大変だったぞ」

 

パ「層岩巨淵の地下でダインスレイヴに出会って、一緒にアビスたちの目論見を破ったり、夜蘭や荒瀧達と一緒に層岩巨淵の奥深くまで落ちて危うく一生閉じ込められそうになったり⋯」

 

蛍「改めて聞くと、私たちスメールに向かってただけなのにとんだ大冒険に巻き込まれてきたんだね」

 

パ「ほんとだぞ!アビスの件は仕方が無いとして、層岩巨淵の奥に落ちたのはぜ〜んぶ牛使い野郎のせいじゃないか!お陰でひどい目にあったぞ」

 

蛍「まぁまぁ。あの件があったお陰で行方不明だった浮舎を救出出来たんだし…」

 

パ「うぅ…それは、そうだけど…」

 

蛍「過ぎたことを怒っていても仕方が無いんだし、せっかく目的地に来たんだから切り替えていこう」

 

パ「そうだな。なら、最初に目指すはスメールシティだな!なんとしても「クラクサナビデビ」に合う方法を探さないとな」

 

蛍「今回は穏便に会えるといいね…」(死んだ目)

 

パ「不穏なこと言うなよ…前の2つがアレだったから否定できないだろ」*1

 

パ「⋯そういえば、影(えい)から「クラクサナビデビ」についてあまり有用な話は聞けなかったけど、おまえからお兄さんを奪った神だとは思えないんだよな⋯」

 

パ「でも、スメールは「知恵の国」って呼ばれるくらいだし、その知恵の神に会えたら、きっと価値のある情報が手に入るよな」

 

蛍「そうだね。⋯今度の神様はまともな神様かな?」 *2

 

パ「大丈夫だって、なんたって知恵の神だぞ?あいつら(3神)とは比べものにならないぐらいまともで普通の神様だって」

 

パ「よし、じゃあまずはあの七天神像のあるあの大きな岩に登ってみようぜ。あの場所なら見晴らしも良さそうだじ、スメールシティがどっちか分かるかもしれないぞ」

 

パ「もし、スメールシティは見えなかったとしても、近くに村があるかどうかくらいは分かるんじゃないか?」

 

蛍「じゃあ、パイモン!『空を飛ぶ』!!」

 

パ「おう、任せろ!!⋯ってオイラはポケ◯ンじゃないぞ!?」

 

蛍「だってパイモンならこんな大岩ひとっ飛びでしょ?代わりに見てきてよ」

 

パ「オイラはパシリじゃなんだぞ!?たく、最近ますます永一に似てきたよな」

 

蛍「へへ…///」

 

パ「褒めてないぞ!!」

 

 

 そんなこんな、いつも通り仲良く2人漫才をしている最中、遠くの歩道から1人の女性が姿を現し、2人の目の前を通過しようしとしていた

 

 

パ「あっ、ちょっと待った!あそこに通行人がいるぞ!」

 

パ「へへ、これで道を探す手間が省けたぜ。こんにちはー!オイラたち、外国から来た旅人なんだ。道を聞きたいんだけど」

 

?「⋯」

 

パ「あれ?聞こえなかったか⋯?おーいそこの人!悪いけど、道を聞いていいか!?」

 

 

 パイモンの呼びかけに反応した女性は、旅人たちを一瞥した後、何も発することなく歩き去ってしまった

 

 

パ「どういうことだ?オイラたちが呼んでるのは絶対に聞こえてるはずだよな。なんでこっちを向いてくれないんだ」

 

蛍「難聴だったのかな…?」

 

パ「いや、さっきチラッとこっちを見ていたぞ。難聴で気づいていないなら、オイラたちの存在に気づかずそのまま素通りしてるはず」

 

蛍「そうだよね、まぁ旅をしていればこういうこともあるよ⋯」

 

パ「ふん!⋯まぁ、そっけない態度だったけど、遠くからあいつについていけば、人のいるところにたどり着けるよな?そしたら、また他の人に聞こうぜ」

 

蛍「分かった。海王考案の歩行術で完璧に尾行してみせる!」*3

 

パ「それ最終的にバレたやつだから!?あと絵面がヤバいから絶対やめろよ!?」

 

 

 そうして、蛍とパイモンは歩き去ってしまった女性の後を追うように、女性の歩いていった方角へと歩を進めた。幸い、それほど離れてはいなかったため、女性の姿はすぐに見つけることができ、2人はどこかに向かっている女性の後を尾行するように静かに追いかけた

 

 やがて、女性は大きな滝の近くにある洞窟の中へと入って行った

 

 

パ「あれ?あそこの小さな滝のところで姿が消えたぞ、早く行ってみようぜ」

 

 

 女性を尾行していた蛍たちは、女性の入った洞窟の入り口付近へと近づき、中の様子をこっそり窺う

 

 

パ「うぅ この洞窟は村につながる入り口かなにかなんじゃないかとおもったけど、違ったみたいだな⋯おっ 見ろ、あそこに座ったぞ。まさか、ここに住んでたりしないよな?」

 

蛍「それにしたら中が質素すぎるし、心海の秘密基地に近いんじゃないかな」

 

パ「どうする?もう一回あいつに道を聞いてみるか?」

 

蛍「うーん⋯やっぱり邪魔しないで、一旦ここで様子を見てみよう。このまま無策に行ってもまた異文化交流失敗になるかも」

 

パ「うーん⋯あいつのアレ、「瞑想」ってやつなんのか?もしまた邪魔しちゃったら、さっきみたいにただ睨むだけじゃ済まないかもしれないよな」

 

パ「?くんくん⋯あれ、なんかスッキリする匂いだぞ」

 

パ「あの香炉から出てるやつだな。質素な住まいだけど、こんな香りの中で瞑想できるのって、悪くない暮らしかもな」

 

蛍「っ!!?」

 

 

 瞑想中の女性を観察するパイモンと蛍。その中に独特の匂いを感じ取ったパイモンだったが、その匂いを嗅いだ蛍にはある異変が起きていた

 

 

パ「おまえ、どうしたんだ?急に顔色が⋯」

 

蛍「この香り⋯なんだが変…」

 

パ「えっ?香りだけでそんな気分が悪くなったのか?でも、オイラは全然平気だけど⋯」

 

蛍(これはまずい!急いでここから離れないと⋯!)

 

 

 急激な体調悪化に、急いでこの場から離れようとする蛍

 

 

蛍(ダメだ、意識が⋯)

 

 

 しかし、体調悪化の速度は蛍の思った以上に早く、蛍はそのまま気を失い、その場に倒れ込んでしまう

 

 

パ「おい、蛍!どうしたんだよ!?しっかりしろ⋯!」

 

 

 意識を失い倒れる蛍に、パイモンは心配の声を変えるもその声が蛍に届くことはなく、必死に肩を揺らすも苦しそうな唸り声を上げるばかりで一向に目を覚ます気配は見られない

 

 

パ「ど、どうしたら⋯」

 

 

 肩を揺すっても起きる気配を見せない蛍に焦りを募らせるパイモンは、なんとか焦る思考で打開策を考え、先程見ていた瞑想中の女性のことを思い出し、パイモンは彼女に助けを求めようとした

 

 

 ガサッ

 

パ「だ、誰だ!?⋯⋯って女の子?」

 

 

 しかし、パイモンが女性に声をかけるよりも前に、後ろの草が動く音が聞こえ、蛍が倒れ敏感になっていたパイモンはすぐさまそちらに振り返る

 するとそこには、年端も行かない1人の少女がこちらをじっと見ながら立っていた

 

 

パ「こんな森の奥で女の子が一人、迷子か?」

 

?「⋯」フルフル

 

パ「違うのか!?じゃあどっか近くにお前の仲間がいるんだな!頼む、助けてくれて!!コイツが何でか分かんないけど倒れちまったんだ!」

 

?「⋯⋯」

 

 

 見知らぬ少女の登場に少し冷静さを取り戻したパイモンは、藁にもすがる思いで少女に助けを求めるが、少女はパイモンの言葉にうんともすんとも反応を示さず、まるで機械のような瞳で変わらずパイモンを見つめると、パイモンを置いて森の方へ走り去ってしまった

 

 

パ「お、おい!?どこ行くんだよ!」

 

 

 走り去ってっていった少女を唖然と見つめるパイモンだったが、きっと大人を呼びに行ったんだと信じ、気持ちを切り替え、瞑想中の女性にも救助要請を送るため洞窟の中へと入る

 だが、瞑想中の女性は肩を揺さぶっても近くで声をかけても、まるで寝ているかのように反応がなかった

 

 銅像のように動かない女性に痺れを切らしたパイモンは、半ギレになりながら蛍が倒れる洞窟入り口近くへと戻る。すると、そこには先ほど姿を消した少女と、恐らく少女の仲間であろう狐耳の青年と緑髪の少女が倒れている蛍の容体を確認している姿が見られた

 

 こちらの話を本当に理解しているのかよく分からないまま姿を消してしまったので、救助を半分諦めていたパイモンだったが、こうしてしっかりと救助を呼んできてくれたことに喜び、心で先に少女に謝罪をしつつ、急いで一団へと合流しこれまで起きたあらましを頑張って伝えようとする

 

 

パ「さっきの女の子か!?仲間を連れてきてくれたんだな!ありがとう!!」

 

パ「オイラはパイモンで、こいつは旅人(蛍)なんだが、そっちの洞窟の中にいる人に声をかけようと入って中で炊いてるお香の匂いを嗅いで急にこいつが倒れちまったんだ!!オイラも嗅いだけど何ともなくて、倒れてからそんなに経ってなくて、あとえっとえっと…」

 

?「事情を話してくれるのはありがたいけど、まずは声量を落としてくれるとありがたい。大丈夫、ただ「パラファム」を吸って少し気絶してるだけだから、命に別条は─「旅人(蛍)の容態は!?は大丈夫なのか!?まさかこのまま死んだりしないよな!!?「いやだから─」うわぁ嫌だぞぉ!!旅人(蛍)死んじゃ駄目だぞぉ頼むこいつを助けてくれ!!オイラの持ってるモラ全部あげるからこいつを助けてくれぇぇ!!!」

 

?「⋯」ミミピクピク

 

?「⋯⋯はぁ⋯ コレイ、カカタ、ここじゃあ処置も難しいし、ガンダルヴァ村までこの子を運んで行くよ。コレイは別部隊にこの事を伝えて、カカタは僕と一緒にこの子を運んでくれ。コレイ、道中に気を付けて行くんだよ」

 

コレイ「分かった師匠」

 

カカタ「⋯」コク

 

パ「旅人(蛍)!!死ぬな!死ぬな!死ぬなぁぁぁ!!!」

 

 「⋯」

 

 

 その後、ガンダルヴァ村に着くまでパイモンは「死ぬな!!」と気絶した蛍に586回言い続け、謎の少年から非難するような目を向けられ続けるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

─

──

───

 

 

 

 

蛍(あれ?⋯私、さっきまで森の中にいたのに…)

 

 

 意識を失っていた蛍は、何故か崖に覆われた場所で目を覚ました

 

 

蛍(どこだろう⋯ここ)

 

 

 右も左も分からない状態に唖然とする蛍だったが、中央にそびえ立つ存在感溢れる桜色の葉の大樹から謎の声が聞こえることに気づき、蛍は好奇心⋯いや行かなければいけないという謎の使命感に駆られ、大樹の根の上を歩き近づいてみることにした

 

 道中、足場にしていた根が壊れて落下しそうになるトラブルに見舞われるも、旅で培われた判断力と身体能力でその場を切り抜け、難なく大樹の近くまで近づくことができた

 

 蛍が大樹の根本まで足を進めようとした歩を進めようとすると、大樹の方角から風が起こり、大樹から光が発せられる

 そして、蛍は大樹から聞こえる謎の声を聞く

 

 

 

『世界が⋯私を⋯忘れて⋯』

 

 

 その言葉を最後に、大樹は眩い光を発し、それと同時に蛍の意識もそこで途切れた

 

 

 

─

──

───

 

 

 

蛍(今の声は…?)

 

パ「⋯本当に大丈夫なのか?でも、こんなに時間が経ったのに」

 

?「焦らないでくれ⋯師匠は物知りだから。師匠が大丈夫と言ったら、きっと大丈夫だ」

 

蛍「⋯」オメメパチリ

 

 

 謎の声と閃光を得て意識を現実へと戻した蛍は、自分がどこかのベットに寝かせつけら、その近くで何かを話している二人の声に気づき瞳を開ける

 

 

?「おっ、起きたか?」

 

パ「旅人(蛍)、良かったぁ。やっと目を覚ましてくれた」

 

蛍「ここは⋯?」

 

パ「ここは⋯うぅ、その⋯お前が気を失ったんで、動転しすぎて、ここがどこなのか聞き忘れてたぜ」

 

?「ここは「ガンダルヴァ村」。最初はスメールの学者の一時的な休憩所だったんだけど、今は主に森を守るレンジャーが使ってる」

 

コレイ「こんにちは、えっと⋯あたしはコレイ、見習いレンジャーなんだ。今日師匠と見回りをしたとき、お前を見つけてここに連れてきた」

 

蛍「助けてくれてありがとう」

 

コ「いやいや、あたしは何もしてないよ。ところで、具合は大丈夫か?どこか痛いところとかないか?」

 

蛍「特にないけど⋯口の中が苦い!」

 

コ「ははっ⋯それは、師匠が調合してくれた薬草スープだ。お前が気絶してる間に、ちょっとだけ口の中に入れさせてもらった」

 

コ「あっ、そうだ。お前の目が覚めたら、もう一回飲んでもらわないとダメだって師匠が言ってた。すぐ取ってくるよ⋯⋯⋯⋯わっ⋯!」

 

 

 蛍を看病してくれた少女─コレイは、近くの机から薬の入った瓶を持ち上げ蛍の方へ持っていこうとするが、誤って瓶を落としてしまう

 

 そのことに気づいたコレイの師匠─ティナリがコレイのことを戒めた後、蛍が倒れた原因の説明、倒れた際に何を見たのか等の事情聴取を行い、蛍は倒れた原因である植物「パラファム」の匂いに耐性を付けるまで、しばらくの間ガンダルヴァ村での療養生活を余儀なくされた

 

 それから翌朝、ティナリの部屋で就寝した蛍たちは、療養中にも関わらずいつものおせっかいを発動させ、ティナリたちレンジャー、もといコレイの仕事を手伝うことになる

 

 コレイの仕事を手伝うことにした蛍たちが向かったのは、スメールに来て初めて目にした七天神像のある巨大な岩

 ここで、七天神像の清掃と雨除けテントの確認を分担してこなすことになるのだが、仕事に取り掛かる前に、蛍たちはコレイに草神についてのことを尋ねる

 しかし、返ってきた答えはどれも初代草神の「マハールッカデヴァタ」についてで、現在存在する草神「クラクサナビデビ」については特に知らないと言われ、収穫はマハールッカデヴァータについてとクラクサナビデビの現在住まう場所と、コレイがアンバー強火ヲタクだったという乏しい成果に終わった

 

 あまり良い情報を手に入れられず少し落ち込む蛍たちだったが、気持ちを切り替え仕事である七天神像の清掃に取り掛かろうと七天神像のある岩の上をスイスイと登り、七天神像をパイモンと二人がかりで掃除するのだった

 

 掃除開始からいくつかの時間が経ち、もうすぐ夕暮れ時となる時間にパイモンたちは雨除けテントの確認を終えたコレイと合流するも、蛍はコレイの横に見慣れない少女がいることに気づく

 

 

パ「コレイ、戻ったぞ」

 

コ「お疲れさま。登ったり降りたり、大変だったろう」

 

蛍「コレイ、その子は?」

 

コ「あぁ、この子はカカタ。アバッドイって学者のお子さんだ」

 

パ「カカタって言うんだな、この前は本当に助かったぜありがとうな」

 

蛍「始めましてカカタ、パイモンからあなたのことは聞いた。ありがとう、あなたのお陰でこうして元気になれたよ」

 

カ「⋯どういたしまして…」コクッ

 

パ「⋯?カカタのやつどこか具合でも悪いのか?元気がないけど」

 

蛍「飴あるけど舐める?」

 

カ「⋯コクッ⋯パクッ⋯バキボリバキ⋯」

 

蛍「それは噛むんじゃなくて口の中で転がして味わうものだよ、って言っても遅いよね」

 

コ「あはは⋯この子についてはあとで話すよ、先に水と食べ物を持ってきたから、ここでしばらく休憩しよう」

 

パ「やったぁ!どんな美味しいものだ?」

 

蛍「パイモン、はしたないよ⋯」

 

パ「いいじゃないか、コレイとカカタはもう知らないやつじゃないんだし。それに食事をする人間の熱意は料理人に対する一番の称賛だぜ」

 

コ「今日はレンジャーがよく食べる「ピタ」っていう携帯食を持ってきた。口に合うかどうかは分からないけど⋯⋯わっ⋯!」

 

パ「やばい⋯!」

 

カ「⋯!」

 

 

 懐から取り出した「ピタ」を落としてしまうコレイだったが、「ピタ」が地面に落ちるよりも早く先に、カカタが落ちる「ピタ」を空中でキャッチし、「ピタ」と地面のお熱いキスを防ぐことに成功した

 

 

パ「ふっ⋯焦ったぜ。よく間に合ったな、凄いぞカカタ」

 

カ「( ̄ー ̄)bグッ!」

 

コ「ありがとうカカタ」

 

カ「⋯」ズイッ

 

蛍「あっ、ありがとう」

 

パ「よし、全員にピタが行き渡ったことだしいただこうぜ」

 

コ「そうだな、それじゃあ─」

 

 「「「「いただきます」」」」

 

 

 カカタからピタを手渡された蛍たちは、近くの倒れた木に座りピタを食べ、その美味しさに舌を唸らせる

 

 

パ「これ、うまいぞ!コレイって料理の腕がいいんだな」

 

コ「昔、ちょっと頑張ってな……」

 

パ「カカタがピタを受け止めてくれてよかったぜ。じゃないと、オイラは心が痛むあまり、眠れなくなるところだった」

 

コ「ははっ、それは大げさだろう⋯でも、そんなに気に入ってくれたんなら、今度レシピを書き写してやるよ。コツも書いておくから、安心してくれ。すぐ覚えるよ」

 

パ「ありがとな、コレイ!へへっお前みたいな真面目なやつでも、うっかりしちゃうことがあるんだな」

 

コ「ははっ、まあ、ちょっとな⋯」

 

蛍「それにしても、このピタって料理、永一さんが昔作ってくれた「ケバブ」よりヘルシーというか、脂分が少なくて食べやすいね」

 

パ「あー、確かに。でもオイラはあっちも好きだぜ?肉汁たっぷりなのに中の野菜で中和されていくらでも食べられるもであの感じが─」

 

コ「永一さんを知ってるのか!!?」

 

蛍「!」ビクッ

 

パ「うわぁ⋯!?」

 

カ「⋯アムアム…?」

 

コ「あっ、ご、ごめん!つい…コホンッ⋯旅人(蛍)たちも永一さんを知ってたんだな!」

 

パ「お、おう。てことはコレイも永一の事を知ってるのか?」

 

コ「勿論!アンバーが心の恩人なら、永一さんはあたしの命の恩人なんだ!」

 

パ「へー!そうだったんだな。あいつってホントどこでも活動してるよな、前の層岩巨淵の奥深くにだってオイラたちより先にいたし⋯⋯もしかして、あいつ(永一)は自分の分身(クローン)を作ってテイワット中に沢山存在してたりしてぇ…」

 

蛍「ナ、ナンダッテェェ!?」

 

コ「ははっ、なんだよその棒読みなリアクションは」

 

蛍「もうパイモン、つくならもう少し現実味のあって面白い事を言わないと、コレイが優しかったから良かったけど、普通は失笑ものだよ?」

 

パ「ボケで言ったんじゃないぞ!ちょっとは怖がれよ!」

 

コ「流石のあたしでも嘘だってことぐらい分かるよ」

 

パ「クソぉ⋯ふん、次はあっと驚く話でおまえらを恐怖のどん底に叩き落としてやるぜ」

 

カ「モキュモキュ…」

 

パ「ところで、何でカカタはそんなに無口なんだ?」

 

カ「アムアム⋯?」

 

パ「オイラ、こいつと出会ってから一回も話してるところを見たことないぞ。まるで初めてあった旅人(蛍)みたいに無口すぎるぞ。もしかして、なんか精神的な病気にかかってたりするのか?」

 

蛍「確かに初期は無口だったけど、それじゃあ私が精神障害者みたいに聞こえるんだけど?」

 

コ「いやいや大丈夫、パイモンが心配してるようなことは本当にないから安心してくれ。カカタはただ話す理由(メリット)がないと話さないだけなんだ」

 

パ「話す理由(メリット)?」

 

コ「えっと、その理由を話す前に、ここからの話はあまり他の人、特に教令院の学者たちには教えないでくれ。カカタは、元は「遺跡防衛者」って言うロボットだったんだ」

 

パ「ロボットォ!?」

 

蛍「カカタはガ◯ダムだったってこと!?」

 

コ「ガン◯ム、はよく知らないけど、カカタは─」

 

 

 〜少女(コレイ)説明中〜

 

 

パ「つまり、そのアバッドイって言う学者がいて、そいつはスメールシティにある「教令院」で禁止されてる「機械生命」の研究をしていると。で、その研究で産まれたのがカカタってことか」

 

蛍「でも、コレイも何でカカタが人間のような姿をしているのかは知らないと⋯」

 

コ「アバッドイとは何度か話をしたことはあるんだが、カカタについてはいつも「俺の自慢の「子供」だ」ってはぐらかされて深く聞いたことがないんだ」

 

パ「何でコレイはカカタがその「遺跡防衛者」だって知ったんだ?」

 

コ「永一さんが教えてくれたんだ。と言ってもあたしがカカタと一緒にいたときに世間話の一つでサラッと話してくれたんだけどな」

 

パ「そんな近所のおばあさんの世間話みたいな軽さ(ノリ)で話すような内容じゃないだろ!?」

 

蛍「永一さんはいつどこでも永一さんしてるね」

 

パ「そうだ!せっかく本人がいるんだし、少し聞いてみようぜ。なぁカカタ、おまえって本当に「遺跡防衛者」って言うロボットなのか?」

 

カ「⋯」コクッ

 

パ「ならさ、目からビームとかトランスフォームとかできるのか!?できるなら見せてくれよ!」

 

蛍「あ、それは私も見てみたいかも」

 

コ「あたしも…」

 

カ「⋯だめ」クビ ブンブンブン

 

パ「うぇ!?しゃ、喋った!?じゃなくて、どうして嫌なんだ?」

 

カ「⋯人、傷つける、こと、アバッドイが悲しむ、だから、だめ。「変身」も、人前でしたらダメ、永一、言っていた」

 

パ「そ、そうか、悪かったな、そんな事頼んじまって⋯」

 

カ「⋯コクッ、⋯パイモンは、「間違える生き物」、とインストールされている、根気強く、育成推奨」

 

パ「おいっ!それインストールしたの絶対永一のやつだろ!?誰が空気の読めないやつだよ!」

 

蛍「他にパイモンでインストールされてるものはある?」(^^)

 

パ「おいっ!何面白がってるんだよ!?」

 

カ「検索⋯パイモン⋯⋯検索完了。パイモン、ツッコミ製造非常食。ノーマル、フェアリー非常食、体重1.2kg、身長18cm。世界の英雄旅人の非常食にしてファデュイを裏で操る真の黒幕。」

 

蛍「⋯(口押さえ)⋯ウソだよね、パイモン……」

 

コ「そんな、パイモンがファデュイのボスだったなんて……!」

 

パ「オイラがそんな事するわけないだろ!?そんな嘘に乗るんじゃなぁい!!」

 

蛍「〜〜〜〜」(爆笑)

 

コ「アハハハッ⋯!」

 

パ「〜!クソ〜!ムカつく!ふん!、ファデュイのボスのこのパイモン様が、おまえたちの頭を鳥の巣にしてやるぜぇぇ!」

 

コ「⋯!⋯あたしに触んな!!」

 

 

 永一が仕込んでいた悪ふざけで作られたワザップ情報のような内容で笑う蛍とコレイに怒るパイモンは、蛍たちに仕返しをしようと頭に手を伸ばそうとするが、突如コレイが豹変し、伸ばすパイモンの腕を払い除け、その場から距離を取る

 

 

蛍「⋯⋯コレイ、どうしたの?」

 

パ「コレイ、その⋯ごめん、オイラそんなつもりじゃ⋯」

 

コ「あっ、あたしは⋯今⋯いや、そうじゃない、そうじゃないんだ⋯」

 

パ「コレイ、どうしたんだ?大丈夫?」

 

コ「あっ⋯うん、平気だ。もう大丈夫⋯本当にごめんなさい、びっくりしたよな、ははっ⋯」

 

コ「⋯そうだ、そろそろいい時間だし、早くガンダルヴァ村に戻ろう。師匠たちも、もう帰って来てるはずだ。先に行ってるな」

 

パ「今のはなんだったんだ⋯?コレイ、大丈夫かな?あっ、足が速すぎて、もう見えなくなっちゃったぞ」

 

蛍「カカタを置いていくなんて、よっぽど急いでいるみたい…」

 

パ「うぅ、オイラ、コレイになんかしちまったのか?」

 

蛍「カカタ、何か知らない?」

 

カ「⋯」フルフル

 

蛍「⋯そっか、ならコレイにさっきのことを誤って事情を聞こう、ね」

 

パ「そうだな…」

 

 

 その後、ガンダルヴァ村まで戻ってきた3人だったが、帰ってきた時には既にコレイは自室に戻って就寝しており、起こすのも忍びないと今日のところはこの場でお開きとなり、カカタはアバッドイの元へと帰り、パイモンたちは借りているティナリの部屋に戻り、そのまま一晩明けることになった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

永一「よ、おはよう!!いい朝だな」

 

蛍「きゃああああ!!」*4

 

 

 翌朝、動物と虫が全身びっしりにくっついている永一の姿に、蛍は飛び起きるのだった

 

 

 ──────────────────────

 

 

永一メモ

永一はファデュイに(自主的に)入って人体実験(本人希望)を受けたことがある。その後、収容されていた施設を半壊させた。

 

 

蛍:スメールについてちょっとテンション上がってた。知らない人から知らないお香の匂いを嗅ぎ、知らない景色で知らない声を聞いた。

 

パイモン:旅人大大大大第好きなツッコミガール。声が大きい。

 

浮舎:しれっと生存が確認された鬼。理由は永一が層岩巨淵で懸命にメンタルケアと延命処置()していたから。

 

ドニアザード:今回出番無し。初見だと無視してくるシンプル嫌な奴だが……?

 

コレイ:アンバー強火ヲタクで2推しの見習いレンジャー。仲睦まじく談笑していたが当然起こり出したがいったい……?

 

ティナリ:今回出番ほぼ無し。パイモンの好感度が5下がった。

 

カカタ:今回の主要人物となった子。*5基本無口無表情な子。アバッドイが大好き。

 

アバッドイ:今回出番無し。しれっと生存が確認された学者。お父ちゃんに目覚めた。

 

永一:何故か全身に生命体を着込んできた変態。理由はぜーんぶ丸見え♡

 

 

・作者の思う、原神各元素女性キャラがヤンデレ化した時の性格一覧(偏見でなぐり書きです。)

 

炎:ヤンデレになっても笑顔のままド直球で告白して、断られても好きなるまでグイグイアタックしてきそう。監禁とかはしなさそうだが、嫉妬が凄そう(小並感)。

温度振れ幅が凄くて二重人格を疑われるタイプ。

 

雷:隣で寄り添ってくれそうだが、自分以外がその立場にいるのは我慢できなくて露骨に牽制してきそう。

不満が溜まったら監禁コースもあり得る。

お前(あなた)が悪いんだと言って自分を正当化してきそうなタイプ。

 

風:アタックしても空回りに終わりそうだし、ヤンデレのヤンの部分で攻めても話をすり替えられて普通に楽しくおしゃべりしそう。

意識している時より、無意識の時のほうが上手くいきそうなタイプ。

 

草:普段はぶりっ子してるけど、競争相手が近くにいると露骨にターゲットに接触したり相手を遠ざけたりして牽制、煽ってきそう。

普段はぶりっ子を装っているが、ここぞの時にアピールしてこちらをドキッとさせてくる計算高いタイプ。

 

岩:仲のいい友人と思っていたらいつの間にか外堀を先に埋めてきそう。忠義や友情とかなにかしらの感情でこちらに凄い尽くしてきそう。

有能さでこちらを甘やかしてドロドロにしてくるタイプ。

 

氷:何が何でも相手の一番に立ち、自分のものにしないと気がすまないタイプ。ハーレムを提案したら秒で氷漬けにして強制夫直行コースに行きそう。

本編で見てわかる通り正統派のヤンデレタイプ。

 

水:恋人になるとかそういう概念に固執せず、気持ちの湿度が高そう。偏見、思想が強くて心の中で崇拝してそう、それか後ろで後方彼氏面してそう。

厄介ヲタク(支配の悪魔)タイプ。

 

(これら意見が本編で反映されるかは分かりません。あくまで1個人の偏見ですのであしからず)

 

 

タイトル元ネタ:機械じかけのマリー

 

 

*1:
計2回国ぐるみで追いかけられてる前科二犯たち

*2:
例)酒カス風神、モラ無し岩神、天然引きこもり雷神

*3:
海王「呼吸を合わせてる限りはこの兵士がわたしに気づくことはない」

*4:
ビュティさんツッコミ顔

*5:
※新人旅人様へ、オリキャラではないよ





次回の話何も手つけてないのでまた期間空きます。ご了承ください。では、チャオ

カカタの性別(票が多かった案を採用します。)

  • お父ちゃん大好き幼女(♀)
  • お父ちゃん大好きショタ(♂)
  • 無性別()
  • 性別変更自由自在(♂↺♀)
  • 両方付いてる(♂♀)
  • 特に決めない。
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