どこにでもいる特撮オタクの高校生が車で轢かれた
転生出来て、ダークディケイドの力を持ってた事に気付いた時はそこそこ喜んだけどカメンライドできるライダーがデメリットライダーしか無かった。
最初これを書こうとして展開が思いつかなくてやめたやつ
僕は『レイト・ヴァレンタイン』
単刀直入に言おう――僕は、転生者である。
急にこんなこと言ってごめんね。けど、本当なんだ
元の世界では、ただの特撮好きの眼鏡オタクだった。
……だったのだが。
ある日、トラックに轢かれたと思ったら、気がつけば新エリー都のベンチで寝ていた。しかも、なんか見覚えのあるベルトも置かれていた。
ダークディケイドライバー。
「……なんで?」
当然、混乱した。
そして、さらに混乱したのが――自分が『ゼンレスゾーンゼロ』の世界にいるという事実だった。
そんなこんなで遠目で振り返っていると1人の女性が目に入った。
「レイト、こんなところでどうしたんだ、体調でも悪いのか?」
「え? あぁ、全然大丈夫ですよ」
この人はイヴリンさん。まぁ、ゼンゼロを知っている人なら説明不要だろう。
そして何を隠そう――前世の僕の推しの一人でもある。そんな彼女とこうして普通に会話している。
転生って、すごい
いや、本当に。
そもそもの始まりは、適当に応募した高額バイトだった。でもいざ指定された場所に行くと目的は『アストラさんの抹殺』
いや、本当に聞いてないって
結局、色々あってアストラさんたちに協力することになった。
その過程でダークディケイドの力を使うところを見られ、妙に気にいられたというかなんというか――
今では、アストラさんたちの護衛をするバイトをちょくちょくやっている。
……人生、何が起こるかわからない。
そんなことを考えながら、僕は鞄の中から小さな包みを取り出した。
「そうだ。イヴリンさん、お菓子食べます?」
「お菓子?」
「結構自信作なんですけど」
包みを開いて差し出す。イヴリンさんは少し驚いたように目を瞬かせ、それからお菓子を受け取った。
「そ、そうなのか。ありがとう……///」
ほんのり頬を赤くして、視線を逸らす。
「……あ」
思わず声が漏れた。
――まずい。
前世の推しが、目の前で照れている。しかも、僕が作ったお菓子を嬉しそうに受け取っている。
「……これ、もしかして僕、前世より幸せなんじゃないか?」
そんなことを考えながら、僕は必死に平静を装うのだった。
「体は大丈夫なのか?」
「そんなに心配しなくても問題ないですよ」
「分かってはいるが…ちゃんとそれの扱いには気を付けるんだぞ。」
「はい、では僕は行きますね。イヴリンさんもお大事に。」
「あ…またな、レイト」
そう言って、僕はその場を後にした。
けれど――最後に見えたイヴリンさんの表情が、どうにも気になった。
まるで、僕を引き止めたいような。
名残惜しそうに見えたのは……気のせいだろうか。歩きながら、僕は小さく息を吐く。
イヴリンさんがあれほど僕のことを心配する理由。
それは、僕が変身する――ダークディケイド。
正確には、「カメンライド」の性質にあった。
「はぁ……ほんと、どれを使えば安全なんだろうか」
足を止め、僕は手の中にあるカードを眺める。
そこに並んでいるのは、これまで僕がカメンライドしてきたライダーたちのカード。
どれも強力だ。けれど、その力を自由に扱えるわけじゃない。なぜなら僕には、とんでもない制約がある。
――副作用、負荷、反動。
そういった何らかの代償を抱えているライダーにしか、僕はカメンライドできない。まぁまぁどころか、普通に致命的なデメリットだ。
本来のディケイドなら、別のライダーへ変身したとしても、そのライダーが抱えている身体的な負担や副作用まで自分が背負うわけではない。
たとえ、そのライダーの力に大きな反動があったとしても――ディケイドの力を通せば、それを問題なく扱える。
……本来なら。
「僕の場合は、そうはいかないんだよなぁ」
僕が変身すると、そのライダーの力だけじゃない。その力に伴う代償まで、僕自身が引き受けることになる。
力を使えば使うほど、身体に負荷が蓄積する。
だからこそ――イヴリンさんは心配しているのだろう。
「……まぁ、無茶しなきゃいいだけなんだけど」
そう呟いてみるものの、難しい自分でも分かっている。
誰かを守るためなら、きっとまた使う。たとえ、その先にどんな反動が待っていたとしても。
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「どけ!」
「うおっ……!」
突然、肩を強くぶつけられ、よろめきながら振り返ると、男がこちらを振り返ることもなく、必死の形相で走り去っていく。
なんだ、あいつ……。
いきなり人にぶつかってくるなんて、随分と乱暴な奴だな。そんなことを考えていると――
「だれかぁ! ひったくりよぉ!」
背後から、悲鳴が響いた。
「……あぁ、なるほどね」
ようやく状況を理解する。さっきの男はひったくり犯。
そして、俺がぶつかられたのは、ただ逃げ道を塞いでしまったからということらしい。
「待て!」
男を追って裏路地に入ったが、そこに男の姿はなく代わりにホロウの裂け目があった。
「まさか…ここに入ったのか…」
溜息をつきながら腰にダークディケイドライバー巻き付けながら裂け目を通る。
「ここか…」
「助けてくれぇ!」
先程のひったくり犯の声の方向を見ると、エーテリアスに追いかけ回されていた。
「しょうがない、助けてやりますか…」
ドライバーを開け、ライドブッカーからカードを取り出す。
――変身。
DE DE DE
DECADE
無数の幾何学色の人型が浮き上がり、全て僕に重なると装甲が完成する。
「んんー!はぁ…ついでに倒して助けますか。」
そうして走り出す。途中何体か通せんぼしてきたが
「ごめんね、邪魔」
次の瞬間――地面を強く蹴った。
一気に間合いを詰め、最も手前にいた敵へ拳を叩き込む。
ドゴォッ!!
凄まじい衝撃が走り、敵の体が後方へ吹き飛んだ。
その勢いを殺すことなく身体を捻る。
「よっ」
振り抜いた脚が、横から迫ってきた二体目の敵を捉えた。
バキィッ!!
蹴り飛ばされた敵は地面を何度も跳ね、そのまま瓦礫の向こうへ消えていく。
三体目が咆哮を上げながら突っ込んでくるが、それも簡単に見据え、拳を突き上げる。
ズドンッ!!
敵の身体が大きく浮き上がった。そのまま落下してくるところへ、追撃の蹴りを叩き込む。
ダークディケイドのスペックをもってすれば、まともに相手になるような連中ではない。
次々と襲いかかってくるエーテリアスを、まるで道端の障害物でも退けるようにねじ伏せながら、僕は前へ進んでいく。
「大丈夫?」
僕はエーテリアスの前へ出て、男を庇うように構える。
「そこの君、選んでよ。」
男の瞳を冷たく見据える。
生きてホロウを出て大人しく捕まるか、それとも僕が見捨ててそのままエーテリアスに殺されるか」
「わ、わかった!ちゃんと罪を償うからた、助けてくれぇ!」
「OK」
一閃。
振り抜かれた刃がハティの体を容赦なく切り伏せる。
さらにその向こうから、ティルヴィングが姿を現した。
「次はお前か!」
踏み込みと同時にライドブッカーを振り抜く。
――ズバァッ!!
ティルヴィングの体が、まるで紙のように真っ二つに断ち割られた。
ぐおおおおお!!!
続けざまに現れたファールバウンティが突進してくる。
僕は咄嗟に背後にいた男の腕を掴み、そのまま横へ放り投げ、僕自身は迫り来る巨体へ向き直った。
避ける?……いや。
両足を踏ん張り、ファールバウンティの突進を真正面から受け止めた。
「ぐっ……!」
衝撃が全身を駆け抜け、足元の地面が大きく沈み込んだ。
それでも――耐える。
「……へぇ」
「力比べは……嫌いじゃないよ……!」
両腕に力を込め、ファールバウンティの怪力に耐えながらドライバーに別のカードを差し込む。
GA GA GA
GATES
仮面ライダーゲイツリバイブ剛烈に変わり、ファールバウンティをどんどん押し返す。
渾身の力を叩き込み、ファールバウンティを豪快に投げ飛ばした。
ぐおおおおおっ!?
地面を転がるファールバウンティを追うように、ゲイツは武器を構える。
右手にはゲイツの固有武器――ジカンジャックロー。
そして左手には、ライドブッカー。
二つの武器を同時に携え、ゲイツは一気に間合いを詰める。
「終わりだ!!」
ジカンジャックローを振り下ろした直後、反対の手からライドブッカーを叩き込む。
ガキィンッ!!
さらに追撃するように。ジカンジャックローで斬り払い、ライドブッカーで薙ぎ払う。
「はあっ! せやぁっ!!」
二つの武器による連続攻撃が、ファールバウンティを容赦なく追い詰める。
ぐおおおおおっ!!
反撃の隙すら与えない。
ゲイツリバイブ剛烈――その圧倒的な剛力が、ファールバウンティを完全に圧倒していく。
ファールバウンティの巨体が大きく揺らぎ――
ドォン!!
そのまま地面へと崩れ落ち、消滅した。
静寂。
残されたのは、戦いの余韻だけだった。
僕は、二つの武器を構えたまま、ゆっくりと立ち尽くす。
「……ふぅ」
そして僕は、小さく息を吐いた。
――けれど。
この力にも、当然のように代償がある。身体の奥に、じわりと蓄積していく負荷。
「……やっぱり、ちょっと重いな」
そう呟きながら、僕は静かに拳を握り直した。
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「本当にありがとうございました!」
僕はホロウから無事戻り、すっかり大人しくなったひったくり犯から盗った物を盗まれた女性に返した。
「いえいえ大丈夫ですよ。もう盗まれないようにしてくださいね、あと少しで治安官の人達が来ると思うので、僕はこれで。」
「え、ちょ…」
そのまま女性から逃げるようにその場を後にした。
「はぁ……はぁ…ぐっ…」
だれもいない場所に移動した後、すぐにゲイツの変身の反動が来たが短期間での変身だったからか、少し目から血がじんわり出るだけだった。
……まあ、それでも十分キツいんだけどね。
「こんなに苦しんでるんだから、何かメリットくらいないのかって?」
ある。
もちろん、あるとも。
……二つくらいね。
まず一つ目。
別のライダーへ変身している最中に、どれだけ攻撃を受けても、そう簡単には変身がディケイドへ戻ることがない。
そして二つ目。
令和ライダーにも変身できる。
「……以上!」
…………。
「ん? これだけだよ?」
自分で言っておいてなんだけどこうして改めて並べてみると――
「…割に合わなくない?」
目から血を流しながら、僕は遠い目をした。
……いや、強力な能力なのは間違いない。
間違いないんだけどさ。
もうちょっとこう……反動に見合ったメリットがあってもよくない?
「まぁもう今に始まったことじゃないか。」
反動が軽くなったため、立ち上がり帰路に着く
ま、今日も
レイト・ヴァレンタイン
トラックに轢かれていつの間にかゼンゼロの世界にいた元特撮オタクの高校生
既に色んな副作用ライダーに変身しているため、元から鍛えているのもあり、体はだんだん逞しくなっていくが、それ以上に反動でボロボロになっている。
本当の最後の最終手段としてヘルライジングホッパーのカードも持っている。