近年、市民権を得てきているセクシー女優たち。
彼女たちがインフルエンサーとしてもタレント化してきている中、アダルト業界の躍進も止まらない。
本連載では、そんな彼女たちを支えてきたスタッフに注目し、深掘りしていく。

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ネタです


Vol.1 水野あかり ~その表現力はどう生まれたのか~

本インタビューでは、水野あかり氏のことは『水』と表記する。

 

 

――本日はお忙しい中、お越しいただきありがとうございます。

 

水:いえいえ~。私の方こそ、呼んでいただけて嬉しいです。

 

――早速で申し訳ないのですが、水野さんの性の目覚め、きっかけというのはいつ頃の年齢でしたか?

 

水:始まりは、父の隠してたビデオを偶然見てしまった時なんですよね。家族に隠れて見てたのが、デッキの中に入れっぱだったみたいで。

 

――うわ~、ありますね〜。

 

水:意外とそれが性の目覚めの人多いと、私は思ってるですけれど(笑)

 

――たしかに(笑)

 

水:ちょっと恥ずかしいですね(笑)

 

――えっと、では、話を切り替えまして、その時が水野あかりさんのキャリアの始まりだと?

 

水:はい。たしかに、最初は嫌悪感が凄かったんですけれど、見てるうちにだんだんと引き込まれてしまって。ただ、思春期って、こう、尖ってるじゃないですか?

 

――尖ってる?

 

水:なんか、こう、反骨心というか。今風に言うと『逆張り』のような感じだったんですよね。

 

――だからこそ、今の職についたと?

 

水:そうですね。すごくマニアックなものを責めよう。その方がカッコいい、みたいな価値観が原動力だったのは確かなんですよね。

 

――お恥ずかしいながら、わたしは水野さんSNSでバズった『例の発言』までは、そういう職があると知りませんでした。

 

水:ああ、あの。(苦笑)

 

――衝撃的でした。近年、セクシー女優の方々がインフルエンサーとしても活躍されてる中での、あの投稿はもう本当に。

 

水:やめてくださいよ、もう。もう5年前の話だし、恥ずかしいんですよ。

 

――アダルト産業が次々と市民権を得ていく中で、カジュアルさの決め手になった、と思っています。

 

水:そうなんですかね? 自分だと分からないんですよね。私としては、ただ気まぐれに、自分の作品をアップしただけなので。

 

――そこから、水野さんの躍進が始まったわけですが、仕事の上で気をつけていることなどはありますか?

 

水:う〜ん。色々な仕事をさせていただいてるんですけど、やっぱり、基本的な礼儀をしっかりするようにはしてますね。実際、女優さんたちも長続きしてる人たちは、みなさん礼儀正しいので。それが一番だと思ってます。

 

――確かにそうですね。技術的な面ではどうですか?

 

水:技術って意外と後から追いつくんですよ。

 

――ええ、後から?

 

水:はい。時間さえあれば、なんとかなるし、基礎的な部分がしっかりしているなら、少し間違えても、周りがフォローしてくれる。やっぱり、そのためにもさっきの『礼儀』の話になると思うんですよね。

 

――なるほど。確かにですね。

 

水:あ、真面目に語っちゃいました(笑)

 

――そういう企画だから大丈夫ですよ(笑)

 

水:あ、あと、演出の話もした方がいいですかね?

 

――ぜひ、お願いします。

 

水:結局、技術的な話になっちゃうと思うですけれど、美味しく見せすぎない、のが大事なんですよね。

 

――美味しく見せすぎない?

 

水:はい。結局、日常シーンでしかないので、メインは女優さんと男優さんのドラマ部分。際立てすぎちゃうと浮いてしまうので、飽くまで素朴な一般家庭感を演出します。

 

――なるほど。ドラマの内容によって、そういった演出面での調節などはされるんですか?

 

水:そうですね。ご飯が美味しくない若妻やメイドさんの設定であれば、当然それ相応の美味しくなさそうなものを演出しなければいけない。逆に、ご飯の美味しい人妻や彼女の設定であれば、美味しそうに且つ際立ちすぎないようにはしますね。

 

――想像以上に奥が深い世界なんですね。

 

水:これはほとんど私の恩師*1 からの受け売りなんですけれどね。

 

――水野さんにとって大変だった撮影とかってありますか?

 

水:ふじふじちゃん*2の時は大変でしてね~。

 

――大変というと、どう?

 

水:あの子、料理がすごく上手いんですよ。キャラ的にはドジに見られがちなんすけど、実はかなりハキハキした子で(笑)

 

――というと、コミュニケーションの面で大変だったと。

 

水:いや、そうじゃないんですよ。私、実は撮影用の料理を作るときに、裏テーマみたいなのを設定してて。

 

――裏テーマ?

 

水:役の雰囲気と女優の素の雰囲気、その二つを混ぜ合わせた料理にするんです。料理ってね、その人の性格が滲むんですよ。

 

――滲む

 

水:盛り付けや食材の炒め具合、包丁の入り方といったところですね。

 

――言われてみれば、たしかにそうですね

 

水:だから私は、女優さんの役に合わせた料理を作るわけですけれど、完璧に役に合わせちゃうのは違うんですよね。現場の細かな雰囲気というものがありますから。脚本や設定に忠実に作りすぎるとチグハグになるんです。

 

――チグハグ?

 

水:そうです。女優さんも演じているとはいえ、日常の演技が本番ではない。だから、素が出がちな作品が多いんです。それがそのまま、その作品の女の子として形成される。その違和感を減らすために、細かな調整をした料理をしています。だからこそ、ふじふじちゃんは役と素の乖離が大きくて大変でしたね。

 

――なるほど。逆に、とても助かった女優の方はいますか?

 

水:助かったといえば、ナナちゃん*3ですかね~。あの子は演技力の鬼ですから。

 

――おに

 

水:こんな感じでいいんですかね(笑)

 

――ばっちりです。最後に何かありますか。

 

水:まだ話し合い中なんですけれど、私のレシピ本が出るかもしれないので、気にしていただければ(笑)

 

――本日はありがとうございました。

 

水:いえいえ、こちらこそ楽しかったです。また呼んでください。

 

――機会がありましたら是非!

 

 

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【水野あかり】

1987年生まれ。

ごくごく普通の家庭に生まれ、調理系大学でデザインを専攻。現在はセクシービデオ専門の調理師として活躍する。近年ではコメンテーターとして、昼の番組に出演することも多い。

*1:
柊駿美(ひいらぎすみ)氏のこと。日本ポルノ業界調理師の祖とされる。故人。

*2:
藤平ふじよ氏にこと。有名アイドルグループ研究生でありながら、突如アダルト業界に飛び入り参加。現在は引退している。

*3:
神田ナナ。現役セクシー女優。女子高生役から人妻役まで変幻自在。その高い演技力から、ドラマ部分の評価も高い


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