※アクあかがビジネス関係無しに付き合ってます。

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一生イチャコラしてくれ……。


アクあか「私の彼氏は」

 私の彼氏はかっこいい。

『夏はやっぱり、ミントの清涼感♪』

 渋谷の巨大パネルに流れるアクアくんのCM。近くの女の子たちが、黄色い声を上げながら写メを撮っている。

 アクアくんの顔はもちろんかっこいい。蒼く澄んだ色をした瞳、スッと通った鼻筋、整った輪郭。全てが完璧に調和され、芸術的な顔立ちになっている。『容姿端麗』『眉目秀麗』はアクアくんのために作られた言葉だと思う。

 だけど顔だけじゃありません。綺麗に響く低めの声も、意外とがっしりした身体も、偏差値七十を超える頭脳も全部かっこいい。最高の彼氏です。

「悪い遅くなった。何観てるんだ?」

「あ、アクアくん。さっきあそこでアクアくんのCMが流れてたんだよ」

「ああ、あれか」

「それを観てた女の子たちがキャーキャー言いながらアクアくんの写真撮ってたから、私の彼氏はモテモテだなぁって」

「……そうか」

「うん!さっ、早く行こ?最近なかなか時間合わなかったし、今日は遊びつくして……あっ!」

 浮かれ過ぎてバランスが……!

 そのまま地面と衝突するかと思いきや、間一髪後ろに引っ張られ、そのままアクアくんに抱き締められる形に。

 アクアくんの匂いがする……。

「大丈夫か?」

「う、うん。ありがとう」

「気をつけろよ。……ほら」

 突然の事態にドギマギしていると、アクアくんが手を差し出してくれる。

「今日は人が多いからな。手繋いでた方が安全だろ」

 ……こういうことをさらっと出来ちゃうところも、かっこいいと思います。

 少しの間、アクアくんの顔を直視出来ませんでした。

 

 

 私の彼氏はちょっと可愛い。

 普段は済ました顔をして、あまり喋らず、物静かなイケメンといった振る舞いをしているアクアくん。周りからの印象は、総じて『クールな人』と思われがちです。

 ですが、二人きりの時には色々な顔を見せてくれます。

 

「来たな」

「うん!」

 私たちのテーブルにパフェが運ばれてくる。とあるファミレスの期間限定『DXイチゴパフェ』、前来た時は減量中で食べられなかったからやっと食べられる。

「早く食べよ」

「ああ」

 まずはクリームと苺。甘さ控えめのクリームと苺の酸味が合わさってもうこれだけで幸せ。しかもまだクリームも苺も山ほど乗っかっているので、幸せは当分終わらない。クリーム部分を掘り進めると、イチゴソースをたっぷり纏ったアイスが現れる。このトロっとしたソースが絶品だった。アイスとの相性ももちろん良いのですが、上の苺にも、下のミルクプリンやスポンジケーキにも絡まり、全体の苺感を高めている。このパフェの影の主役と言えるでしょう。

(久しぶりのパフェ……幸せ……!)

 この感動を早く共有したい。早速、感想を聞こうと前の席を見ると――。

「――美味いな」

 そこにはいつもよりほんの少し頬を緩め、一心不乱にパフェを頬張るアクアくんがいました。

(〜〜〜ッ……!私の彼氏、可愛すぎるッ……!)

 人には見せない、私にだけ見せてくれるその無防備な仕草は、アクアくんなりの信頼の証なのだと思うととても愛おしく思います。

(あっ、ほっぺにクリーム付いてる!可愛い〜〜〜ッ!!)

 そのまましばらく教えずに、癒しを堪能しました。

 

 

 私の彼氏はたまに意地悪。

 どんな事でも大体そつなくこなしてしまうので、あまり年上らしいところを見せることができません。今日のデートも常にリードしてくれたし……。かといってこっちがリードしようとすると、それを察してリードされてくれたりもします。これじゃあ私が余裕のない彼女みたいで、ちょっと悔しいです。私の方が年上なのに……。

 これは死活問題です。なんとかしてお姉さんとしての意地を見せなくては。

「アクアくんって随分女の子慣れしてるよね。他の娘とも遊んでたりするのかな?」

 まずは情報収集。冗談も交えつつ、アクアくんのリード術を学んでみようと――

「…………してねえよ?」

「今の間なに!?」

 なんということでしょう。軽い情報収集のつもりが大物が釣れてしまいました。これは彼女として見過ごせません。ていうかやっぱりそうだったんだ、アクアくんかっこいいし他の女の子が放っておくわけないしかなちゃんとも仲良く話ししてるところよく見かけるしとりあえずこの件はルビーちゃんにも相談して……

「……くっ、アハハッ」

「な、なんで笑ってるの!?」

 笑い事じゃありません!これは今後の私たちの関係性に関わる一大事で――

「いやっ……冗談言ったつもりだったんだが、思った以上にいい反応してきたから、可笑しくて……っ」

「へ?」

 じょう、だん?

「じゃ、じゃあ、他の女の子とデートとかは……」

「するわけないだろ。ちょっとからかいたくなっただけだよ」

 ……プクーッ。

「いてっ、悪かった悪かったって。ぽこぽこするのやめてくれ」

「もうっ、いつもからかってきて……私の方がお姉さんなんだからねっ」

「はいはいわかってるよ」

「……本当にわかってる?」

「わかってるよ。でも……あかねのその顔、可愛いからたまに見たくなるんだよ。だからまたからかうかも」

「……やっぱりわかってないじゃん!もうっ!」

 か、可愛いって言えばなんでも許されるわけじゃないんだからねっ。まったく……。

「……でも、今回は特別に許してあげる」

「どうも」

「ただし!条件があります」

「条件?」

「……手、繋いで?」

「――はいはい。お安い御用ですよ、お姉さん」

 アクアくんを手玉に取るのは、まだ当分先のことになりそうです。

 

* 

 

 俺の彼女は銀河一可愛い。異論は認めない。




おまけ
 ル「わかる」
 め「ごちそうさま〜」
 か「イチャコラしてんじゃないわよ見せつけんな爆発しろッ!?」

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