コードギアス 狂王(偽)と狂犬が行くロススト 作:ミストラル0
彼女も割と好きなキャラなのですが、ロスストでは全く縁がありませんでした(ガチャ爆死)
シーナを連れてエリア11へと戻った俺はカラレス総督への挨拶を済ませると数日の休暇を言い渡された。
目立たない私服に着替えてゲットーへとやってきた。
目的はマーヤと約束したアコとユウの2人の捜索と保護の為だ。
マーヤから貰った写真データを頼りに聞き込みをしていると、以前に2人を預けた避難所の女性と再会し保護の為に2人を探していると伝えると2人の現在地を教えてもらう事に成功した。
どうやら被害の多かったこのゲットーではなく、コウベ租界のナガタゲットーにいるとの事。
「よりにもよってこの時期にナガタかよ………」
下手をすると、ナガタに補給にやって来るカレンらと鉢合わせる事になりそうだ。
「確かあの時がベニオとの出会いだったか?出来れば巻き込まれたくねぇんだけどなぁ………」
思いっきりフラグな気もするが、あの2人を保護するなら避けられそうになさそうだ。
***
ー翌日ー
という事で早速ナガタゲットーへとやってきた。
「ゲットーにしては割と活気はあるな」
トウキョウ租界から距離もあるので締め付けが緩いのかもしれない。
さてと、この中から2人を探さないといけないのか………そんな考え事をして歩いていたのがいけなかったのか、前から走ってきた少女とぶつかってしまう。
「うわぁ!?」
「すまん、考え事をしていて注意力散漫になっていた」
手を引いて起こそうとするが、その少女の顔を見て俺は驚く。
「いえ、私も前をちゃんと見てませんでしたから………どうかしましたか?」
「い、いや、何でもない」
この娘………ベニオじゃねぇか!?
朱城ベニオ………シュネーやレドと同じくコードギアスの外伝作品である白の騎士紅の夜叉の登場人物で、あの特区日本の設立式典でカレンに命を救われており、ナガタでの再会にて憧れを強くし再結成された黒の騎士団に参加する事になる少女。
この娘もかなり数奇な運命を辿る事になるのだが、ここでは割愛しよう。
それよりもベニオはこのナガタゲットーでもかなり顔が効く人物だったはず。
「実は人を探していてな………この2人何だが、見覚えはあるか?」
「アコちゃんとユウちゃんですね。お兄さんは2人の知り合いなんですか?」
「正確には知り合いの知り合いって感じだ。一応面識もあって、その知り合いから保護を頼まれてて別の知り合いからここにいるって聞いてね」
「そうなんですか」
「まあ、怪しいと思うなら2人に『マーヤお姉ちゃんの知り合いのお兄さん』って言えば伝わると思うから確認してみてくれ」
「ご自分で怪しいって言っちゃうんですね………」
「理由あってこんな格好してるからね」
ゲットーでブリタニアの軍人とバレたら面倒なんでサングラス等で軽く変装はしているからな。
「わかりました。確認してみますので付いてきて下さい」
「助かるよ」
そうしてベニオの案内で現在2人がいるという場所へと案内された。
まずはベニオが赴いて確認を取るとの事なので俺は外で待機する事に。
「ここまでは順調だがなぁ………」
「お待たせしました!」
すると、ベニオがアコとユウの2人を連れて出てくる。
2人は最初は少し警戒している様子だったが、サングラスを外して素顔を見せると俺だとわかったようで駆け寄ってくる。
「ほんとにあの時の造花のお兄さんだ!」
「お兄さんも無事だったんですね!」
「ああ、久しぶり」
「よかった………あっ!私そろそろ行かなくちゃ!?」
そこでベニオが慌てだす。
そういや急いでたな、この娘。
「何か急いでたみたいだったのに悪かったな………これはチップな」
「え?こ、こんなには貰えませんよ!?」
「忙しいとこに時間を取らせたからな。人の好意は黙って受け取るもんだぞ?」
「そこまで言うのでしたら」
そう言っていくらか握らせて俺達はベニオと別れたのであった。
***
その後、現在2人の保護者に2人を引き取る事を伝え、何とか当初の目的を達成する事が出来た。
しかし、今からではトウキョウに戻るのが遅くなるという事で今日は泊めてもらう事になった。
「お兄さん、よかったんですか?あんなにお金を出して」
アコの言うお金とはこれまで2人を保護していてくれた人らに支払ったお金の事で、そこそこの金額を出していたからだ。
「今は言えないけど、これでもそこそこ稼いでるんでね」
「ふぅん………それで私達を引き取ってどうするんですか?」
「マーヤに2人を頼まれてたってのも本当だが、ちょっとばかし2人の手を借りたい事情があってね」
「事情、ですか?」
「ちょっと世話を頼みたい娘がいてね。男の俺より同性の君達の方が良いと思ったのさ。2人を引き取る理由にもなるしね」
「ほぇ〜」
トウキョウに連れて戻ったら俺と事前に話を通してあるクラウディオ義兄さんと連名で名誉ブリタニア人登録を行う予定だ。
義兄さんからは「お前は父上と同じような事をするな」と苦笑されてしまったが、シーナの現状からそれが必要な事だと納得はしてくれた。
許可してくれたのは2人がマーヤの知り合いというのも大きいだろう。
ただ、名誉ブリタニア人登録をしたとて幼い2人を買い物等に行かせるのは危険だと言う事で、親父殿の知り合いという老執事の方を2人の教育役として迎え入れる事にもなったのだが。
その老執事ことアレクセイさんとはここに来るまでに面会したのだが、名誉ブリタニアへの偏見も無い柔和な人物で執事としてもかなりのハイレベルな人物である事が咲世子さんとの付き合いで察してしまった。
あちらも俺の仕草からそれを読み取ったらしく、「良き師に恵まれましたようで」と笑っていた………本職の執事やメイドって皆こんなハイレベルなん?
***
夜になり、念の為にと外に出た俺は事前に聞いておいたベニオの働く宿の近くの建物の屋上に陣取っていた。
「おっ、ブリタニア軍が展開してるな………けど、その程度の数でカレンを止めようなんて無謀だなぁ………」
案の定、ベニオの手助けで事前に脱出していたカレンが紅蓮の輻射波動で包囲を破り船へと着地し離脱に成功していた。
「あの紅蓮の“甲壱式型腕”………俺のサザーランド改二のやつを右腕用に改修して着け直したのか?」
爪の部分に見覚えのある傷が残っていたので間違いなさそうだ。
それと………
「ガッツリこっち見てたよな………バレたか?」
輻射波動でのハンドスプリングモドキの際にこちらに視線を向けており、船への着地後もこっちを見ていたような気がする。
「そういやカレンとは任命式後のパーティー以来か」
しゃーない、“次”は少し手助けしてやるか。
***
Another Side カレン
ナガタを脱出した私達は次の目的地へ船を向かわせていた。
「やっぱりさっきのはライよね………」
そう、ナガタを脱出する際、近くの建物の屋上にライらしき人物を見かけたのだ。
あんな所で何をしていたのかはわからないけど、無事で良かった………それはそうと、次会ったら色々と聞き出さないと!
「ライ?」
「そういえば卜部さん達とは入れ替わりだったから面識はなかったわね………彼ともう1人ゼロの黒の騎士団結成前からの仲間よ」
「もしや、ナリタで俺達と共闘したあの黒いサザーランドの?」
「そうそう………ゼロの指示で別行動だったんだけど、無事だったみたいね」
「あの時に彼程の手練がいればどうなっていたか………」
「過ぎた事を考えても仕方ないわ。今は例の作戦を成功させる事を考えましょう」
「そうだな」
次会ったら覚えときなさいよ!ライ!
Another Side Out
「うっ、何か悪寒が………」
というわけでベニオとの出会いと(一瞬だが)カレンとの再会でした
本編で説明した通り、本作での紅蓮の甲壱式型腕はライのサザーランド改二についていたものを再利用したものという設定です
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