ブルアカにBLEACHの志波海燕的な生徒をだして曇らせたかった。とりあえずアビドスに生やしてみた。
※舞台設定に合わせて性別は女にしています。
※あくまでブルアカ世界線生まれで、BLEACHのキャラ、用語はでてきません。
※ホシノ視点です。
※微妙にアビドス3章のネタバレあり。
※過去回想的な感じです。
※独自解釈があります。
※作者は両作品のにわかです。

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ブルアカにBLEACHの志波海燕的な女生徒をだして曇らせたかった。とりあえずアビドスに生やしてみた。
※あくまでブルアカ世界線生まれで、BLEACHのキャラ、用語はでてきません。
※ホシノ視点です。
※微妙にアビドス3章のネタバレあり。
※過去回想的な感じです。
※作者は両作品のにわかです。


心の行方

 

「小鳥遊、心はどこにあると思う?」

そんな問いかけを、あの日、彼女が私にしたことを覚えている。

 

アビドス生徒会副会長、

志波海(しわみ) ツバメ。

本来来ていたというオデュッセイアへの推薦を蹴ってまでユメ先輩を支えようとした、ユメ先輩の幼馴染。

姉貴分的存在だったその人は、ユメ先輩同様、私の憧れだった。

 

ユメ先輩が、希望を捨てず、人を信じ、夢を見せ続ける、お人好しの太陽ならば。

 

ツバメ先輩は、戦闘力こそ並みだけど、夢を実現に近づけるために、各地を走り回り、頭を下げられる人で、常に他人の頑張りを見守ってくれる、どっしりとした、大海のような人だった。

 

ツバメ先輩の存在は大きかった。

町に残っていた商店街の人達が、アビドス存続のために協力してくれたし、連邦生徒会も聞く耳を持ってくれた。

各自治体から、真っ当な高額アルバイトが舞い込んでくるようになったし、彼女がいる間、アビドスには何十人もの生徒が残ってくれていた。

ただ誰かを倒すことしかできない私なんかより、よっぽど凄い人だった。

 

だから、不安になった。

戦うことや疑うことしかできない私なんかが、優しい先輩達の傍らにいていいのだろうか。

もっと生徒会には必要な人材がいるのではないか。

決断力があって、誰かを支え、助けを求められるような。

誰かと何かをできるような力を持った人のほうがふさわしいんじゃないか。

 

私はなんで、アビドス生徒会にいるんだろうか……?

 

私のそんな悩みを聞いた彼女はあっさり答えた。

 

「そんなもの、決まってるだろ?"戦って、守る為"だよ。」

 

「ユメはお人好しですぐ誰かを信じる。ふらふらとどこかに行ってしまう。俺も可能な限り支えたいけど、あいつの夢を叶えるためには色々動き回らないとだから、ずっと側にいることはできない。」

 

「だから、生徒会の"誇り"と"命"を守る戦いができるお前が必要だ。」

 

「戦いには2つの種類がある。それが"命"を守る戦いと、"誇り"を守る戦いだ。ユメは俺によくそう言っているよ。」

「"命"を守る戦いは。そのままの意味だ。俺達は、ヘイローがあって丈夫だが、死なないわけでない。肉体の限界を超えるような致命的なダメージを与える、または与え続けることで、俺達は死ぬ。砂漠で生き、歴史的には強い兵器とも縁があったらしい俺たちにとって、他の学園の生徒より、ほんの少し死は身近だ。だからこそ俺達は皆の、自分の命を守る為に、武器を取る必要がある。」

「もう一つの"誇り"を守る戦い。これは今していることだ。俺達は実のところ、借金をただ返すだけなら、いくらでも方法はある。銀行を襲ったり、企業に身売りしたり……兵器を発掘して、それを取引に使うとかもな。でも、それをユメはしない。それをしてしまえばアビドスが、アビドスじゃなくなっちまうからな。俺達のアビドスをとり戻す為に、手段を選んで抵抗する、今俺たちが行っている戦いは"誇り"を守る戦いそのものだ。」

 

「今あげた2つの戦いが存在しているとユメは思っている。」

 

「……けどな、小鳥遊、俺はこれは、結局どっちも同じものを守ることにつながると思っている。」

 

一つのもの、それは何のことだろう?思わず問いかけた。

本当に、見当がつかなかったから。

 

「───心だよ」

 

「イマイチピンと来てないか?なら聞くが、心ってのはどこにあると思う?」

 

「ヘイロー?確かに俺たちが死ぬ時、ヘイローは消えるだろうな。でも俺は心はそこにはないと思っている。俺は多分、心は」

 

「"ここ"にあると思っている」

 

そう言って彼女は、拳を私の前に突き出した。

 

「俺と、お前が触れ合う時、心は初めて俺達の間に生まれるんだ。」

 

「心は体の中にない。何かを考えるとき、誰かを思うとき、そこに心は生まれるんだ。」

 

「……もし、世界に自分一人しかいなかったら、心なんてものはどこにも無いんじゃないかな?」

 

彼女は言うと、言葉を続けた。

 

悩むことはない。

お前が心からここにいたいと思うなら。

お前の心はここにある。

お前の心はここにあるなら、それがお前のここにいるべき理由だと。

 

そんな、あたたかい言葉をくれたのだ。

 

その上で、彼女は最後に

 

「だがな、小鳥遊、お前がこの先戦う時、絶対しちゃいけない事がある。」

 

「それは、ひとりで死ぬことだ。」

 

「俺達は死ねばその体はやがて朽ち、その神秘は彼方へ消える。その時、心はどこに行く?」

 

「心は仲間に預けていくんだ。」

 

「仲間に預ければ、心はそいつの中で生き続ける。」

 

「だから、小鳥遊。絶対にお前は1人で、死ぬな。」

 

そう私に忠告したのだった。

 

そんな、在りし日の大切懐な記憶。

 

まだ幸せだった頃の、大切な教え。

 

守れそうにない、教え。

 

 

 

 

 

心について語った少し後に、ツバメ先輩は亡くなった。

 

私が殺した。

 

突然跳ね上がった利子。

連邦生徒会の協力は何故か防衛室を含む過半数の部署が反対し始めたことで立ち消えた。

他自治体からのアルバイトも無くなり、商店街の人々も生徒も限界が近づき。

 

怪しい大人の被検体になる契約を結んでしまっていた生徒の身代わりになったツバメ先輩は、実験により暴走してアビドス生徒達を襲い出した。

 

たまたま学園外に出ていた私とユメ先輩が戻ってきて見たのは、明らかにおかしなツバメ先輩と倒れ伏す他の生徒達の姿。

 

ツバメ先輩をこれ以上汚させないため、ユメ先輩をこれ以上悲しませないため私は。

 

持てる神秘全てをもって彼女を殺した。

 

「ありがとうな小鳥遊」

「お陰で」

「心はここに置いていける」

 

 

いまでも最期の言葉は耳に焼き付いている。

 

 

ねぇ、ツバメ先輩

私は、失敗しました。

 

先輩の心を預けてもらったのに。

 

私は、ユメ先輩を一人にしてしまったよ。

 

幼馴染が死んで、自分もつらいはずなのに、

幼馴染を殺した私なんかのことを励まそうと。

 

ユメ先輩は1人で、砂祭りを復活させようとして。

そのまま行方不明になった。

 

私はユメ先輩がいないことに気づいてすぐにユメ先輩を探したけど。全然間に合わなかったよ。

 

1人で死んだなら、誰にも心を預けられないのに。

 

私は、ユメ先輩の心を砂漠でなくしてしまったよ。

 

きっと、先輩なら、こんなことにはならなかったのに。

 

私は、先輩にはなれなかったよ。

先輩のように、ユメ先輩の夢を支えられずに、ユメ先輩の夢を壊してしまった。

 

ごめんね、先輩。

何も守れない後輩でごめんなさい。

壊すことしかできない後輩でごめんなさい。

心を守る戦いはできなかった私は、きっと、失望されているのかもしれないけど。

 

でも、せめて、命と誇りを守る戦いはしてみせるよ。

存在してはいけない兵器を破壊することで。

アビドスの新しい仲間の命と誇りだけは守り抜いてみせるから。

 

 




ルキアポジはアズサやFOX小隊やミヤコ、ナグサ辺りもありだったかもしれない。
でもホシノが一番拗らせて曇りそうだったから。
だってホシノはルキアと違って、絶対数回は教えを破るから。ソウルソサエティ編あたりまでのルキアムーブを数回する女。それが小鳥遊ホシノ(確信)
……海燕女生徒の一人称を私にするか俺にするかで1時間悩んだ。

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