ハーレムを作る!だから結婚してください!いや、お前のことじゃねーよ。めだか 作:夢幻パンチ
今回はシリアスにしたつもり
「なんだなんだ?えらく険悪だな」
遅れて来た馬鹿は、頭を掻きながらエレベーターから降りて来る
「ハッ!………もがなちゃん!な、な、なんとゆう破廉恥な!」
先ほど黒神めだか(改)の言葉の重みで、水着跪きポーズの喜界島。女豹のポーズである
「あれもがなちゃんって動けない?………そんなボロボロで体がかわいそうだ。さぁ俺がマッサージしてあげる」
そう言うと天竜はズボンに手をかける。だが一瞬にして天竜は消えた。黒神めだか(改)が天竜を蹴り飛ばしたからである
「…白斗天竜。不愉快です」
「……ッ!天竜!」
どうにか言葉の重みから抜け出した善吉が天竜を呼ぶが、天竜が飛んだ場所は土煙で見えず、呼びかけにもお応じない
「………めだか。高貴さんが何をしたって言うんだ?」
そう言って、黒神めだか(改)の肩に手を置く天竜
え?
皆が思った。都城や黒神めだか(改)ですら思った
「……天竜君。酷い………ガクッ」
「どうゆう事だ?何があった?真黒くん。偉大なる俺に説明しろ」
「……ごめん。無理だ」
天竜よ。阿久根に恨みでもあるのか?
「まぁ高貴さんは、ほっといてだ。髪切った?」
「…貴方は何者なんですか?」
阿久根のほっとき、話は進む
「は?善吉、善吉く〜ん!何これ?怖ッ!」
黒神めだか(改)の近くにいた天竜は、なんとか立ち上がった善吉の近くまで下がる。善吉は喜界島に肩を貸しながら立つ
「このクソ馬鹿!空気読めよ。まったく」
「天竜君!めだかさんが!めだかさんが都城にっ!」
「マジでシリアス?………テメェ都城!めだかに何しやがった!」
「遅いんだよ!」
いつもの生徒会空気が漂う中、黒神めだか(改)は三人をただ見ていた
「白斗天竜だったな?偉大なる俺が、直々に黒神めだかに手を加えて、完全たる黒神めだかに仕上げてやったのだ。黒神めだか(改)は改めて俺の嫁になった訳だが、昔の男である貴様からは見て、今の黒神めだかはどうだ?」
「どうだじゃねぇ!めだかちゃんを洗脳して、めだかちゃんから天竜を消して、ふざけんじゃねぇ!」
「え?記憶ないの?」
「そうよ!めだかさんにとって天竜君は掛け替えのない存在だったのに!…めだかさんから天竜をとったらめだかさんじゃないよ」
「もがなちゃんにとっても、掛け替えのない存在だよ俺?」
「…………ビク」
「高貴さん。ちょっと動いた」
確かに、めだかにとって天竜は掛け替えのない存在だった。皆の為とは言っているが、天竜が関われば、すかさずそれを優先していた
「…………人吉くん。白斗天竜とは誰なんですか?どんな人なんですか?私にとって……」
記憶にない存在。今のままでの記憶はある。だが、だが、だが空白がある。自分は、誰もいない所に楽しそうに話している
「めだかちゃん」
「……お兄様」
真黒は黒神めだか(改)に優しく話す
「涙を拭いたらどうだい?」
「涙?…ですか?」
涙。黒神めだか(改)は涙を流していた。自分すらわからずに、それを見た善吉はまだ黒神めだか(改)には、黒神めだかの心が残っている事が分かった。だが天竜からしてみれば、余計だったりする
「いいよそんなの、あのさぁ忘れてるって事は、それほどの事って事でしょ?無理矢理は良くないよ。違うからめだかの為だから!………みんなしてそんな目で見るなよ。おい厨二病!めだかの記憶から俺を消し、俺の記憶からぐじらさんに関する記憶消してくれぇ!」
「バリバリ私情じゃないか!」
「ウルセェ!この気を逃したら、あとは俺が死ぬしかないだろうが!」
「んっな事いいんだよ!頼む天竜。お前だけなんだ。お前だけがめだかちゃんを戻せるんだ!」
善吉が、恥を忍んで頼んだ
「……おい!戻れ!」
「私は戻る戻らないとかではなく「無理だった」「めだか(改)ちゃんをやる前に、テメェを殺ってやる!」「殺ってみろ!」……」
ボロボロの善吉の傷口を的確に狙っている天竜
「ボロボロ癖に、ハッハハハハ!いいよ。やってやるよ。善吉」
「……天竜」
「……天竜君」
「……ピク」
天竜は黒神めだか(改)の元に行くが、天竜の目の前に立ちはだかる都城
「今わかった。偉大なる俺ともあろう者が、貴様を見落としていた。貴様は脅威だ」
その光景をみた行橋は驚いていた。今のままで人に興味すら無かった都城が、脅威と言って、天竜の前に立ったのだ。長い間共にいたが初めてだった
「だろうよ。都城の行動は正しい」
「どうゆう事?名瀬ちゃん」
「ん?古賀ちゃんわからないの?………そうか、なるほどいいデータが取れた。古賀ちゃんはギリギリわからないんだよ」
「もー!勿体ぶらないでよ!」
名瀬はわかっているようだったが、他の者からしたらさっぱりだった
「まぁ見ればわかるよ古賀ちゃん」
「あー厨二病?退いてくれる?俺さぁ、忙しいのよ」
「ふっ、先ほどのやり取りで、貴様が黒神めだかの鍵になっている事はわかった。偉大なる俺直々に……「あーそうゆうのいいから、とりあえず跪けや」……ッ!」
言葉の重み。天竜が跪けと言った瞬間。都城は地に足を着く。皆が驚き、善吉だけは得意そうに笑っている
「得意だろ?言葉の重みだっけ?……記憶を消してくれたのは感謝してる。でもな、見ろ。アイツ泣いてるだろうが、気に入らないんだよ。めだかが傷つこうが、死のうがどうだっていい」
都城を尻目に黒神めだか(改)の元に行く
「さーて、待たせたな」
「ええ、待ちました」
瞬間
「「ッ!」」
手を拘束されたら黒神めだか(改)と、体中ボロボロ状態の天竜の蹴り合いが始まった。十三組のめだかと一組の天竜では普通に考えて、互角はありえない
「蹴り合いは苦手なんだがな。めだかよぉ、もっと手加減してくれよ」
「めだかではありません。めだか(改)です。弱いです。白斗天竜。全力なんですか?」
「カッチーン!」
蹴り合いの末、一瞬天竜の顔がマジになり、黒神めだか(改)も反応出来ない速度の蹴りをくらう。名瀬はその一連の動きを見て思った
「(黒神めだかは、高千穂先輩の反射神経や都城先輩の電磁波を取り込んでるはず…!だが、白斗天竜はそれすら覆すと言うのか⁉︎……やはりお前は)」
「どうだ痛いだろ?そんな事より手使えば?俺も使えないだろうが」
「くッ!使えばいいではないですか?」
「イジメはしないんだよ」
天竜の言葉が気に触ったのか、拘束具を引きちぎり両腕を解放する。そしてまた天竜の元に、今度は殴り合い蹴り合い。完全に喧嘩腰の二人
「(白斗天竜。この人は何者なんだ?自分は完全な存在になったはず……)」
だが目の前の男は、全力の自分と互角に渡り合っている。時折、足や拳が天竜にあってわかる。彼は立つのですら不可能に近い身体だ。でもなんで?万全の、完全の、全力の自分と互角なのか?躊躇はないし、手加減もしてない。だからこそ……!
「なんでなんです!」
「グォ!」
黒神めだか(改)が初めて、感情をさらけ出した。全員が驚き、天竜にも的確に拳が腹部に入る
「なんでなんです!貴方は私が嫌いなのでしょう⁉︎なぜそんなに……」
「質問ばっかだな。なんで?なんでだろうな?善吉が頼んだから?もがなちゃんが頼んだから?お前の為だから?違うな、うん。お前が泣いてるから」
「え?」
「ゆっくりでいい」
天竜はめだか(改)にゆっくり近づく
「思い出してみな、俺の事じゃなく。テメェ自身の事を」
「私の事………」
十五年前
私が生まれると同時に母が死んだ
私は話を聞いた時に、まるで私を産むためだけに生まれて、役目を終えたから死んだみたいと思った
赤子時代なんてものは私には無かった。私はすさまじく成長の早い子供で、生後半年になる頃には、兄や姉の身長を抜いていた
二歳になって、初めてのお出かけは病院だった
どこかが悪いわけでは無かったが、そこは私みたいな『異常』な子供が集まる医療機関だった
今思えば、これがフラスコ計画に連なる何かしらの施設だったのだろう
私はワクワクしてた。私にわからないことをお医者さんはわかると思えば、私が生まれてきた理由を知ってるかもしれないと思った
のだが
「『まったく、なんのためだなんて、みんな大人のくせに的外れだよねぇ』」
左に座っている子を覚えている
「『人間は無意味に生まれて、無関係に生きて、無価値に死ぬに決まってるのにさ、きみもそう思うだろ?めだかちゃん?○○○くん?』」
そうだ。私の右にも座って子がいた
「そうかな?お前が話てる事はわからないけど、俺はヒーローだからな!人を助けるのが生まれた意味さ!」
「『いいね〜、お気楽で、でもね。大人になって後悔するのさ』」
「後悔なんかしないさ!ヒーローはな!ヒーロー「球磨川くーん。五番検査室に入ってくれるー?」」
「『まっそうゆうことで』」
「待てよ〜!」
私を挟んで二人の少年の話は興味深かった。完全に真逆の二人の話を聞いて余計に、私が生まれてきた理由がわからなくなった。左の暗い子が席を立って病室に入って行く。私は意を決して右の明るい子に話しかけた
「おい。○○○?」
「何?めだかちゃん」
「お前は自分が何の為に生まれて来たと思う?答えろ」
「そりゃ俺はヒーローだからな」
思い出した
「みんなを「おーいクソ野郎」あ!ごめんめだかちゃん。俺行かなくちゃ。なじみねぇちゃんどこ行ってたのさ!それと、え?聞き間違え?クソ野郎って言った?」
「悪い悪いジャンプ読んでた」
「あ」
明るい子は連れに引きづられながら、帰って行った。結局聞けなかった
それから私は病院に通院する事になった。暗い子の話も気になった。私の人生に目的に無かった。だが、明るい子の話が引っかかった。みんなを……、なんだ?通院してる中、ずっとモンモンして、上の空だったのを思い出した
あれから暗い方にも、明るい方にも会わなかった
だから、刺激が欲しかった。だらだらと続く検査に嫌気が指して、私は逃げ出した。私はひとまず逃げ込んだ先は、託児室だった。そこで私また出会った
「ふん!善吉ほら解いたぞ。ありがたく思え」
「○○○くん。知恵の輪なんだから、知恵使おうよ。力の輪だよ」
「装備してみろよ。力が5増えるぞ」
「ド○クエ⁉︎」
「バカやろ。ヒーローの助手になる奴が弱っちいじゃ意味ないの!俺たちは、みんなを!……ん?あ、金魚ちゃん」
「めだかだ」
あの時の明るい子だ
「貴様ら、そんなに単純なパズルに何をてこずっておる?貸せ」
「いやだいじょうぶ。善吉俺に貸せ、今度はうまくやろう。めだかちゃんの手は借りないよ」
「いや○○くん。四個目だし、けっきょく壊すし」
善吉と言う子は結局明るい子ではなく、私に渡して、私はすぐに解いた。今思えばあの時の明るい子の悔しそうな顔が笑えてきた
「ほら解けたぞ」
「……スゲェ」
「うん!すごいよ。ありがとう!○○くんができなかった事をやってのけるなんて、そこに痺れる憧れる!」
「スピード○○はクールに去るぜ……」
「わーわー○○くんも、ありがとうね!」
「え?もっと感謝してもいいよ?」
それから明るい子と私で交互にやって、結局全部私が解いていった。明るい子も最後の方は私が解くのを楽しんでいた
「すごいすごいすごい!全部解いちゃった」
「すごくない。それにすごくたってなにもならない。私が生きていることに、私が生まれたことに、何の意味もないのだから」
「意味がない?金魚ちゃんそれは違うよ」
「○○くん。金魚ちゃんじゃないよ。めだかちゃんだよ」
「うるさい。金魚のフン野郎」
「フンって言ったこの人!」
「……なにが違う?だったらお前は、私が何の為に生まれて来たのか言ってみろ」
ここだ。私は……
「善吉を見ろ。俺を見ろ。俺達は笑顔だ。ニィ!」
「ニィ!」
「……おお」
「だからお前もヒーローだ!いいか俺たちはヒーローだ!だからお前は…………………
「どうだ?自分のことが分かったか?」
「ええ、思い出しました。涙が、涙が止まりません!」
蘇るのは記憶。楽しいこと、悲しいこと、悔しいこと、全部全部全部
「貴方が隣りに居てくれていてくれたのですね!白斗くん」
「おーよ」
めだかの頭に手を置く
「めだかだろうが、めだか(改)だろうが関係ないっての、俺はお前にも幸せになって欲しいんだ、な?だから戻って来いや」
「はい!ありがとう。私に生きる意味をくれて、私を私にしてくれて!ありがとう!ありがとうありがとう!………ありがとう、天竜」
涙は止まった
「ってことは、めだかちゃん(改)?」
「黒神めだか(改)?」
「黒神めだかちゃん(改)でわない」
その表情は凛とし、その声はハリがある
「白斗めだかちゃんと呼ぶがいい!」
「めだかさん!」
「白斗さん!って阿久根さん生きてたんですか⁉︎」
「生きてるよ!身体は痛いが、今度こそ!」
「「戻った!」」
「おいコラ待て!白斗はテメェの姓名じゃねぇだろ」
「めだかちゃん。ああ言ってるが?」
「私は生まれてた時から白斗だ!そして私はみんなを、自分を幸せにする為に生まれて来たのだ!」
「……はぁー、やっぱりお前、無理だ」
幼少期
天「なじみねぇちゃんって、美人だよなぁ」
安「……はぁ、はぁ、ありがとう。天竜君」
天「なじみねぇちゃん目ヤバイことになってるよ!」
のちに今のような関係になる