いや、私は別に暗い過去も壮大な裏設定もないただの憑依転生者なんですけどね   作:美味しいラムネ

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 年が明けましても続いた


ゆる募:中間試験の突破方法

 

 

 

 

 

 窓から差し込む月明かりをぼんやりと眺める。どうやらまだ私は生きているらしい。

 ここは何処だろうか。寝かされていたベッドから起きあがろうとする。

 

 「...んっ」

 

 少し片足が痛んだ。そういえば、地雷的な何かを踏み込んでいたっけ。毛布を捲りあげて、両脚が揃っていることを確認する。

 

 

 

501 : 名無しの転生者

お、イッチが起きた

二度と目覚めないかとひやひやしたぞ、植物状態でもスレは維持されるから

 

502 : 名無しの転生者

あ、脚は無事なのね。上々。あの最後にきた聖女っぽいネキが治したか、無意識のうちに回復魔法を使っていたか

 

503 : 名無しの転生者

まぁ分かりやすい奇跡の体現者として聖女がヒーラーなのは良くあることだしね、あと回復魔法のついでに洗脳もしやすい

 

505 : 名無しの転生者

>>503 いや洗脳が初手で出てくるってお前の宗教観どうなってるんだよ

 

 

 

 

 

 意識が無かった間に溜まっていたレスが流れ込んでくる。随分と心配されていたようだ。誰かからこんなに心配されたことってあったっけ。

 脳に血液が巡る。記憶が徐々に明瞭なものになる。

 そうだ、私は貨幣神がどうの、邪神がどうのとか言ってるテロリストに襲われて、そして...

 

 

 

507 : 名無しの転生者

それにしても、イッチはよくやったよ

ワイだったら、2人合わせての生存は諦めてた

 

508 : 名無しの転生者

何も救えずにこんなところで駄弁ってるワイと違って、イッチは自分で可能性を切り拓いた、ええもんを見せてもらったわ

 

 

 

 

 そうだ、男爵令嬢ちゃんはあの後どうなった。ぶっちゃけ自分の脚とかどうでもいいからそれだけが気がかりだ。

 きょろきょろと視線を巡らす。そこではたと気づくが、ここは病室や、軽傷者の収容所とかそういった場所だろう。

 

 (気を失った後搬送された?うーん)

 

 「近くにいるのに、案外気づかないものなのですわね。竜の瞳も真下は映さず*1とはよくいったものですわね」

 

 自分の寝かされているベッドのすぐ隣のベッド。彼女が暗闇の中からじっと私を見つめていた。とりあえずこの場所にプライバシーという概念はないのかと言いたくなる気持ちが湧くが、それは一旦抑える。

 

 「随分とお寝坊さんですこと」

 

 それは、今1番聴きたかった声だ。

 あの短い時間で、何度死を覚悟したか。それでも、彼女を生き残らせることができたのなら、それでいい。

 

 恐る恐る、手を伸ばす。

 

 「...よかった、よかっ...たぁ!」

 

 彼女の姿に手を伸ばして、触れることができた瞬間に決壊したように涙が溢れる。

 

 

 

 「わぷっ!ちょ、落ち着いてくださいまし、貴女!ちょ、ちょっと!落ち着いて!ヴァイスさん!?アンカーさぁん!?」

 

 

 

 

 

 

 

 私を見るや否や飛び込んできた貴女の姿は、小動物か何かのように見えました。泣きながら私を見上げる貴女の背後にブンブンと振れる尻尾が見えたのは、幻覚であって欲しい。多分疲れていたんだ。

 

 「...本当に、頑張りましたね」

 

 頭を撫でながら考える。龍の如き強さを見せた彼女だが、全体的に幼いと言うか、空っぽというか。そんな印象を受ける。無垢とも違うような。...誰かが見ていないと、最近流行りの詐欺とかに引っかかって売られていきそうですわね。家柄的にそんなことは無いはずなのに。

 撫でられて気持ちよさそうに目を細める様とか、実家に置いてきたペットのオルちゃん*2そっくりだ。

 

 「...ん、そういえば」

 

 「なんですの?」

 

 「私、貴女の家名は知ってる、でも...下の名前、知らない」

 

 学園内だと、基本的に生徒は家名で呼び合う。その所為もあって、最初の自己紹介以外で下の名前を知る機会...は...

 

 (そ、そういえば彼女入学式前のオリエンテーション来ていませんでしたわね!?)

 

 暫く一緒にいて気づかなかった。そういえば私、彼女に下の名前で呼ばれたこと一度もない。

 はぁ、と息を吐く。

 

 「シンシア、ですわ」

 

 「シンシア...シンシア!うん、覚えた...!いい、名前...!」

 

 飴玉でも転がすように、何度も口の中で私の名前を呟く姿を見て、愛らしいな、と言う感情が浮かんで消える。

 

 「ねぇシンシア、店長さん達は無事?」

 

 「無事も無事、元気すぎて救助活動も手伝ったって噂ですわよ」

 

 「ん!よかった!」

 

 ベットの上で飛び跳ね回られると埃が舞うのでやめてほしい。

 

 「はぁ...その元気さなら、近いうちに学園には復帰できそうですわね」

 

 「...あっ」

 

 学生の本分は学業である。こいつ、まさかバイトと戦いで学園の学の部分が完全に頭から抜け落ちていたのではなかろうか。

 

 

 イッチは知らない、中間試験が、間近に迫っているということを...!

 

 

 

 

 

 

 

 ♦︎♦︎♦︎

 

 

 

 「うーん、あの事件。記事になっていますわね」

 

 「いや、なってなかったら闇深すぎるだろ」

 

 赤みがかった髪色の少女が新聞紙を広げながら答える。

 放課後、学園2階ラウンジにて。4人の生徒がテーブルを囲んでいた。勉強道具は形だけ開かれているが目も向けられなくなって久しい。

 

 男爵令嬢...シンシアのおかげか、最近は話し相手も増えてきた。

 

 

 

863:名無しの転生者

話し相手が増えたと言うか...シンシアちゃんの金魚のフンになったというか...

 

864:名無しの転生者

新聞紙がある...つまり焼き芋が焼けるな、よしイッチ芋探しに行くぞ芋

 

865:名無しの転生者

>>864 着眼点そこじゃねえだろ

 

 

 

 「ふむふむ...『今回の一件に際し、都市警備の計画の杜撰さを指摘され、衛兵長である『ユルシテ・クレメンス(46)』は減給8ヶ月と嗅覚、片腕の没収』と。テロリストの目的はよくある邪神信仰の正当性の主張、と」

 

 「うわ、没収されてる。まぁ相当なやらかしだしなぁ」

 

 正面に座っていた翡翠色の瞳をした少女が、新聞紙の記事を覗き込みながら読み上げる。

 赤みがかった髪色の少女はバフォメ、翡翠色の瞳をした少女はカルミアである。私とシンシアがお昼ご飯を食べている時に時々話しかけてきていて、気づいたら一緒に学園生活を過ごすことが増えていた。カルミアはよくお菓子をくれるから優しい人だと思う。

 

 

 

866:名無しの転生者

お菓子をくれるからって怪しい人についていっちゃいけません!!!

 

868:名無しの転生者

いや、冷静に考えると死霊術やら自己催眠やらゲテモノ魔法ばっかりイッチに教えるワイらの方が怪しい気がしてきた...

 

 

 「それで私たちの職場吹き飛ばされてるんだから大迷惑ですわ!」

 

 「...ん、本当に」

 

 ぐで、とテーブルに倒れ込みながら愚痴を吐く。なんだろう、心が休まる。

 

 「まぁでもお前ら今回の一件で教会から勲章貰ったんだろ?」

 

 「あぁ...確かに貰ったナイフは便利ですわね、地味にマジックアイテムですし」

 

 「...ん、でもお金はない」

 

 鎮圧に協力したとして、なんかかっこいいナイフと感謝状をもらった。あと治療費。それはいいから新しいバイト先を紹介して欲しかったのだが。今は目下復興中だし。

 

 「つーか私ゃヴァイスが今回のテロリストじゃねぇけど怪しいやつにホイホイついていかねえかの方が心配だな」

 

 彼女が指差す記事には『今回の事件に対し、教会は『秩序神以外の神は全て詐欺です。自分たちこそが真の神の信徒だなどと言い、無理に入信や寄付を募る集団がいますが、それらは全て人間ではありません。出会った場合はお近くの衛兵の詰め所、教会、無い場合は地下室などの安全な場所へ避難して救助を待ってください』とコメントした』と書かれている。

 

 「ん、任せとけ!勧誘避けは上手い!」

 

 駅前の宗教勧誘避けは上手かった。何せ顔を見られるだけで宗教勧誘は愚か全ての人間が私を避けていたからな...はは...久しぶりに会った友人には化け物って言われて気づかれなかったなぁ...

 

 「あ、また暗いオーラ纏ってる」

 

 

869:名無しの転生者

勧誘避けというか人間避けというか...グールというかゾンビというか...

 

871:名無しの転生者

1番救いが必要だった相手じゃないんですか、コイツは...!

 

 

 

 グデっと潰れている私の口の中にクッキーが差し込まれる。美味しい。もう一枚寄越すのだ。

 

 「おぉ、リスみたいに食べるんだな」

 

 「しゅ、シュレッダー...」

 

 味が変わった。ほう...これはなんらかの果物を生地に練り込んでいるな?

 

 「いや、彼女のこと甘やかしすぎないようにしないでくださいません?」

 

 紅茶を片手に呆れたようにシンシアが口を開く。ちなみに淹れ立てではなく魔法瓶に入れておいたものである。入れ立ての紅茶なんてものは余程の位の高い貴族でもなきゃ飲めないだろう。まぁ設備と空間さえあれば魔法で作れるがそれははしたないとかいうレベルじゃない。

 

 「あー、お前飼い主だもんな」

 

 「狂犬の飼い主」

 

 「いや誰が飼い主ですの」

 

 サクサク。クッキーが美味しい。まともな人間の食事というやつだ。バイトの稼ぎと合わせて節約すればまともな生活は送れるようになってきたが、それでもこういった贅沢はあまり出来ない。だからこうやってお菓子をもらえるとテンション上がる。

 

 

873:名無しの転生者

おい、そんなに食べ過ぎたら夕飯が食えなくなるぞ

 

874:名無しの転生者

なお、今家にある食材

 

875:名無しの転生者

干した鮭ぇ...ですかねぇ

 

877:名無しの転生者

ちくしょう目を離すとまたサバイバル食生活に逆戻りだ!これだから!!

 

878:全身ピカピカの新入生

最近は違うが?給料で道具と調味料揃えたからまともな料理しているが?昨日のお昼ご飯は鍋だったが?

 素材喰いしてて哀れまれて弁当を恵んでもらっていた今までとは違うのだ

 

880:名無しの転生者

>>878 教室で鍋してたせいで引かれてただろお前

しかも本格的なミルフィーユ鍋

 

 

 

 「はぁ、皆様、放課後になったからってはしゃぐのはいいですが、そろそろお勉強もしないと中間テストで痛い目を見ることになりますわよ」

 

 

 「ひゃはああ!!方々への対応!!無限に貯まる書類仕事!!生徒会は現在地獄です!!!馴染みの店も消えたし誰か私を殺してくれ!!!」

 

 

 発狂しながら誰かが廊下を駆け抜けていった。音速を超えたことで発生したソニックブームで窓ガラスが激しく揺れた気がするが気のせいだろう。

 

 「...あのクソはしゃいでる生徒会長はいいのか?」

 

 「きっと、壊れてしまったのでしょう...」

 

 「そっとしておこう」

 

 

 

 

882:名無しの転生者

かわいそうに...

 

884:名無しの転生者

下手に学園の生徒が事件に巻き込まれて、しかも功績残したからなぁ

 

886:名無しの転生者

まて、それよりも前に大事なこと言ってなかったか?

 

887:名無しの転生者

あっ

 

888:名無しの転生者

そういや中間テストのこと忘れてたな

...そういや学生だったなイッチ、冷静に考えると学生だったなイッチ

 

889:全身ピカピカの新入生

まずい

 

まずい

 

 

 

 「中間テストの話題出した瞬間に顔真っ青になってるぞこいつ、大丈夫か?」

 

 「あばばばばば」

 

 「...駄目そうですわね」

 

 不味い。何も勉強していない。いや授業は全部出席してるし課題も全部出した、でも3日経てば授業の内容なんて全部忘れるからどうしようもない。

 数学は多分なんとかなる、魔法学関連はもう知らん。で、歴史。お前ミソノレッチっていう謎の単語だけ脳内に残ってるぞ誰だよミソノレッチ。

 

 

 

891:名無しの転生者

多分駄目そう...ですかねぇ...

 

892:名無しの転生者

ま、まぁワイらを使ってカンニングすればいいから

 

894:名無しの転生者

定期考査時のルール

・カンニングはバレた時点でその教科を0点とし(以下略

・なお、教師にバレなければペナルティはありません

 

895:名無しの転生者

つまり魔法を使って積極的にカンニングしろってことだな!つまり掲示板もセーフ

 

897:名無しの転生者

それでこの前の小テストどうなったか覚えてるか?

 

898:名無しの転生者

>>897 脳内喧嘩でろくに進みませんでしたが?

 

899:名無しの転生者

どうして暗記科目で解釈の余地が生まれるんですか...!どうして意見が分かれるんですか!教科書のデータあるからカンニングし放題なのに!!

 

 

 

「はぁ...そんなことだろうと思いましたわ」

 

 と言ってシンシアが机の上に出したのは、紙の束。

 もしかして、これ

 

 「過去問!?」

 

 「出回ってるものをこっそりスキャンしておきましたのよ?試験近くでは有料で売りつける悪どい輩もいますから...」

 

 「最高!!」

 

 っぱシンシア様だわ、実技は問題ないしこれがあれば舞える。...過去問と全く違うタイプの問題さえ出なければ!

 

 「よく集めたねぇ、それ」

 

 「それな、有料で売りつけたい奴らが情報統制するから出回らねえっていうのによ」

 

 「いや普通に先輩から貰えましたわよ?」

 

 

 

901:名無しの転生者

前々から思ってたけど学園の治安もそこそこ悪いよね、前々から思ってたけど

 

903:名無しの転生者

魔法が使える時点で治安もクソもないんだよなぁ

魔法がある世界ってちょっとしたコトで滅びがちだし

 

904:名無しの転生者

>>903 流石世界を救えなかった戦犯は言うことが違うぜ

 

906:名無しの転生者

オマエモナー

 

 

 

 過去問をペラペラとめくる感じ、間違いなくなかったら詰んでた。以下の中から間違っているものを答えよって言われても全部知らんわ...あ、一個だけ知ってる名前があったわ。お前だよインフェルノドラゴン片足吹き飛んだわ。

 

 「でも問題は実践魔法力学Ⅱじゃねえか?」

 

 「あぁ、あのⅠがないことで有名な...」

 

 「過去問がまるで意味のないタイプのテストを作ることで有名なんですわよね、あの授業」

 

 一度も開講したことがない世界言語探求応用、落単率脅威の11割の戦域魔法論実践と並ぶ謎授業、実践魔法力学Ⅱ。ちなみにⅠはない上に必修である。何をやっているのかは生徒も含め誰も理解していない節がある。何せ前提知識が余りにも足りない。

 

 「...ん、もう1年ある!」

 

 「不味いウチらのお嬢様が既に諦めてやがる」

 

 

 

907:名無しの転生者

その一年が二年に、二年が四年に...

 

909:名無しの転生者

これは駄目かも知らんね

 

911:名無しの転生者

魔法理論ならワイらの出番やって言いたい所さんだけど、世界跨ぐだけでスタンダードが変わるからなぁ

 

913:名無しの転生者

イッチの魔法系の筆記科目の成績が悪いのは多分ワイらのせい

 

914:名無しの転生者

魔法式を直接出力するこっちの世界の魔法も好きだけど、多分イッチには合ってないんだよな

 

915:全身ピカピカの新入生

>>914 何言ってるのか何もわからん

 

917:名無しの転生者

授業聞いてたぁ!?

 

 

 「いや、シンシアさん。過去問もいいですが...実はこんなものを入手してましてねぇ、私。まぁ一教科だけですけど」

 

 「いやこれ本物の今回のテストじゃねえか、ウッソだろお前」

 

 「はぁ!?それバレたら懲罰ものですわよ!?」

 

 そういえば、カルミアの実技の成績は、私も含めた4人の中で1番高かったことを思い出す。だったら代わりにあの魔物とかテロリストとか倒してくれないかな?

 

 「怒られるフリして職員室の金庫の中身スキャンしてきました!!多分、この突破方法も想定されてるでしょ。わざわざ学生でも対処できるような杜撰なプロテクトの金庫に入れられてたし」

 

 「うわっ引いたわ」

 

 「ヤベェですわね」

 

 でもこれで中間テストは突破できる!...いずれくる期末には目を逸らそう。知らん知らん。いざとなればこう、催眠魔法で先生操って...

 

 

919:名無しの転生者

犯罪ぃ...ですかねぇ...

 

921:名無しの転生者

普通にアウトじゃね?

 

922:名無しの転生者

まずい思考回路が俺らに犯されていってる

 

 「でもこれがあれば問題ないな。よっしゃいっちょやるか!」

 

 「あと2週間しかありませんものね」

 

 何もない日常。いつも何か非日常(イベント)が合っては心が壊れてしまう。時にはこんな一幕も必要だろう。

 なお、集中力は1時間も保たず、雑談に戻ったのは言うまでもない。

 

997 : 名無しの転生者

えー、そろそろレスも1000ですが、イッチの集中力は戻らず、と

 

999 : 名無しの転生者

1000ならイッチは赤点

 

1000 : 名無しの転生者

1000ならイッチはまた致命的なトラブルに巻き込まれる

 

 

 

 

 

 

 「で、中間テストの結果はどうでしたの?」

 

 「ぎ、ギリギリ赤点回避...」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ♦︎♦︎♦︎

 

 

 

 

 

 「ふむ」

 

 

 点数自体は高くない。特筆すべき点は、こう...妙にインフェルノドラゴンの脅威についての記述が生々しいことだけだな。その筈だが...

 

 魔法理論の間違え方が妙に気になった。

 まるで、いつもやっている方法から無理やり別の手段に変えようとして間違えたような、そんな印象を受ける。

 

 「記述の間違いの内容は、古代魔法に使われていた魔法理論に近いな...ふむ」

 

 この生徒は、実力を隠している可能性があるな。

 わからない生徒に、この間違い方は出来ない。

 

 

 「随分と舐めたことをしやがって...」

 

 

 

 

 

*1
灯台下暗しみたいな意味

*2
首が二つある犬






感想、評価などありがとうございます!励みになります!


あけましておめでとうございます


前話まで戦っていた貨幣神の狂信者について
まぁ彼が再現できる技術はこの世界で既に使われて実用化された技術だけですね。あと再現できる技術にも限界があります。なので最期の瞬間彼は自分の中の殻を一枚破ってますね。あれは人の身で再現できる技術ではないので
またあの段階で既に目的は果たしていたので「ほな死ぬまでに何人ブルジョワ道連れにできるかレースやるかぁ...おっ貴族やんけ殺したろ」の精神でした。
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