「知っているかい。香の匂いは、不死を成仏させるのさ」
マノは出会ってしまった。
幼い頃に一度だけ至った、全てを貫く一閃。あの日以来、一度も再現できていない絶技。それを易々と為した女に心を奪われるのは必然のことで、誰もマノを責めることはできないだろう。
しかし、敢えて此処でひとつ、彼の失敗を挙げるとするならば。
それまでマノが慕っていた『彼女達』に、その浮気じみた乗り換えを一切言わなかったことくらい。
| プロローグ | |
| 序の前 | |
| 序の後 | |
| 彼 | |
| あの男 | |
| 晩夏一香 | |
| 一章 | |
| 1.イカロ | |
| プロローグ | |
| 序の前 | |
| 序の後 | |
| 彼 | |
| あの男 | |
| 晩夏一香 | |
| 一章 | |
| 1.イカロ | |