スクール下克上・超能力に目覚めたボッチが政府に呼び出されたらリア充になりました   作:鏡銀鉢

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オーディション

 三時間後。

 

 いつものように詩冴と外来生物の駆除をしつつ、美稲の生成した金属を倉庫街へテレポートさせる仕事を終えた俺は、総務省に戻ると地下駐車場へとテレポートした。

 

「早百合次官、どんな具合ですか?」

「うむ、今、ちょうど終わったところだ。」

 

 全身に炎をまとう女子から視線を外し、早百合次官は腕を組みながら俺に向き直った。

 

「オーディションとは言っているが、希望者はほぼ全員合格だ。でなければ意味がないしな。ただし能力の種類と出力による分類分けを行い、Aリーグ、Bリーグ、Cリーグ、Dリーグ、Eリーグの五段階制にする」

「ほぼってことは落ちた人もいるんですか?」

 

 俺の問いかけに呼応して、いつかの6人組が現れた。

 

「すまん奥井。指先にライター程度の火を起こすだけじゃだめだったぜ」

「微風を起こすだけじゃ無理か……」

「くそ、相手に寒気を感じさせるだけじゃ足りないのか」

「体がほのかに光るのは派手でいいと思ったんだけどな」

「触れたものの重力を0・1パーセントじゃなくて0・2パーセント減らせれば」

「鼻スタンガンが鼻電撃になるよう鍛えるぜ!」

 

 ――またお前らか!

 

 俺はげんなりしてから、最後にオーディションを受けていた炎をまとう女子を一瞥した。

 

 ――炎、パイロキネシスの女子か……。

 

「早百合次官、貴美姉弟はやっぱりAリーグですか?」

 

 自称とはいえ、一分で首里城を藻屑にできると豪語していた二人だ。

 きっと、かなりの実力者だろう。

 けれど、早百合次官は首を左右に振った。

 

「あの二人は来ていないぞ」

「え? あの二人って要人警護の仕事しているんですか?」

「いや、姉の貴美美方をサイコメトリーしたところ、性格に難ありということで外されている」

 

 首里城や弟を灰にすると息巻いていた姉の美方と、その姉を電撃で気絶させた挙句に貧血で倒れたと嘘をついた弟の守方の姿を思い出して、俺は嘆息を吐いた。

 

「でしょうね。でもならなんで?」

「ほらハニー、あの二人も沖縄旅行に行っていたでしょ? きっとまた旅行中なんだよ」

「あー、そういえばそうだったな」

 

 口調からしても、比較的裕福な家庭なんだろう。

 給料が無くても、旅行ぐらい行けそうだ。

 桐葉の指摘に俺は納得するも、早百合次官はそれも否定した。

 

「確かに旅行中ではあるのだが、姉の美方からは見世物になる気はないとはっきり断られてしまった。弟の守方は姉がやらないなら自分も、だそうだ」

「んー、なら仕方ないな」

「誘わなくていいのハニー?」

「強制はできないし、戦闘系能力者だからってみんなが体育会系なわけじゃない。戦うのが怖い人もいるしな」

「そっか」

 

 気を取り直して、俺は前向きに早百合次官へ向き直った。

 

「そういえば戦闘系能力者って具体的にどんな人がいるんですか?」

 

「数え上げたらキリがないほどいるぞ。炎使い、雷撃使い、金属使い、斬撃使い、衝撃波使い、身体強化使い、獣変身能力使い。貴君らにはあとでデータをメールで送っておこう。これだけいれば、かなり派手なバトルを演出できるだろう」

 

「へぇ、戦闘系能力者とは交流なかったけど、そんなに人材豊富なんですね」

 

 ―—あんな事件を起こさなければ、坂東もいたのかな……。

 

「宣伝やPVについては後日連絡する。今日はもう帰っていいぞ」

「はい。じゃあ桐葉、午後は京都にでも行くか」

「うん。早百合次官、お土産のリクエストはありますか?」

「生八つ橋を頼む」

「それ、東京駅でも買えますよね?」

「だからこそ【京都で買った】生八つ橋を食べたいのだ」

 

 ――なんだその謎のこだわりは?

 

 曇りなき真顔が眩しかった。

―—―—―—―—―—―—―—―—―—―—―—―—―—―—―—―—―—―—―—

前回キャラ振り返り9で気分がノッたので。

 

育葉「千百合、ボクらも高学年に入ってハニー好みのカラダになってきたよね」

千百合「ああ育葉、これなら、マイハニーの愛を手にする日も近いな。では、先陣は私が切ろう。貴君には後続を任せた」

育葉「ずるいよ。ボクだってママゆずりの亜麻色の髪と胸でハニーを誘惑したい」

 

ハニー「……デビューブラを買いに行った娘たちが恐ろしい相談をしている……」

 

育葉(いくは):正義感が強いヒーロー系女子。男女問わず好かれるが彼女が愛しているのは父親ただひとり。母譲りの亜麻髪と蜂蜜眼が美しい絶世の美少女。

千百合(ちゆり):貴公子、王子様然とした絶世の美少女。男子より女子からモテる。だが彼女が愛するのは父親だけ。大勢の妹たちからは兄のように慕われている。

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