スクール下克上・超能力に目覚めたボッチが政府に呼び出されたらリア充になりました   作:鏡銀鉢

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メイド服で撮影開始!

 俺、桐葉、美稲、詩冴、真理愛、舞恋、麻弥、茉美の8人は、都内の撮影スタジオを訪れていた。

 

「衣装が届きました」

 

 係員スタッフの人が、ハンガー台車を押して登場。

 台車の物干し棒には、いくつものメイド服がハンガー付きでかかっている。

 

「届いた? ここの倉庫に保管しているんじゃないんですか?」

 

 俺が問いかけてると、スタッフさんは首を横に振った。

 

「ウチは数千種類の衣装を扱っていますからね。倉庫が足りませんよ。衣装倉庫は郊外の広い土地にあるんです。でも今どきはドローンがすぐ運んでくれますから」

「それは便利ですね」

 

 などと、俺がスタッフさんとトークをしている間に、桐葉たちはハンガーにかかったメイド服を手に、試着室へと入っていく。

 

 みんな笑顔で、可愛いとかなんとか盛り上がっている。

 

 ――女の子が衣装ではしゃぐ姿って可愛いなぁ。

 

 しばらくすると、甘ロリメイド姿の詩冴が試着室から飛び出し、MR映像のマイクを片手にハイテンションに舌を回した。

 

「ハニーエーンドジェントルメン! それは見るっす、見るがいいっす。さぁハニーちゃん。この乳袋シスターズの絶景をご覧あれ!」

「誰が乳袋シスターズよ!」

 

 と、茉美の抗議の声の後に、六枚のカーテンが一斉に開いた。

 

 フリルとリボンをふんだんにあしらった甘ロリメイド服は、学園祭に相応しいものとして、胸元がきっちりと閉じた、露出度の少ないデザインだった。

 

 けれど、そんな健全衣装も、桐葉、美稲、舞恋、茉美が着れば、これでもかと胸元が自己主張してしまっている。

 

 なるほど、確かに、これは乳袋シスターズの名が相応しい。

 

「ぐぉおおおおお! ばいんぼいんっす! 舞恋ちゃんが恥ずかしそうにしているのがポイント高いっす! 茉美ちゃんが恥ずかしいのにハニーちゃんのために無理して胸を張って平気なフリをしているのが萌えるっす!」

「無理なんてしていないわよ!」

 

 と、怒鳴りつつも、茉美は俺と目が合うと、両手を後ろに回して顔を逸らした。

 

「だ、男子って、こういうの好きなん、でしょ?」

 

 顔は背けつつ、視線だけはチラチラと俺に向けて顔色をうかがってくる。

 

 好きな男の子を喜ばせたくて恥ずかしいのを我慢して頑張ったけどやりすぎてしまっただろうか。そんないじらしい不安が伝わって来る。

 

 その姿があまりにも可愛くて、今すぐにでも押し倒したい衝動に駆られてしまう。

詩冴が審査員のように鋭い表情で、厳かな声を漏らした。

 

「ハニーちゃん、いかがっすか。あれが無自覚のタラシというものっすよ」

 

 心の中で、強く同意した。

 

「う~ん、やっぱりボクのはちょっとキツイなぁ」

「いや、桐葉さん、Gカップに対応しているだけでもかなり良心的だよ」

 

 桐葉と美稲のやりとりに、舞恋が胸を抱き隠しながら前かがみになった。

 

「ねぇハニー、変じゃない?」

 

 胸元の布がピンと張り切りはり切れそうなメイド服姿の桐葉。

 

 桐葉が美人過ぎて、髪と瞳が綺麗過ぎて、甘ロリメイド服が可愛過ぎて、だけど胸元の布が張り詰めているのがえっち過ぎて、スラリと長い手足と伸ばした背筋がカッコ良過ぎて、俺に感想を求めてくるのが健気だった。

 

 六つの魅力を独り占めにするマルチヒロインに、俺はもうメロメロの向こう側だった。

 

 もしもここがベッドの上で二人きりだった、どうなっていたかわからない。

 そして……。

 

「えっと、真理愛は何をしているのかな?」

 

 真理愛は、さっきからずっと俺の横で胸を強調したポーズで立ち続けている。

 

「そ、その、Dカップなりの努力を……物足りなくて申し訳ありません」

 

 いつもは無表情無感動なお人形さんフェイスのくちびるを真一文字に引きしめ、真理愛はまつげを伏せながら儚げな弱音を漏らした。

 

「いやいやいや、真理愛は大きいからな。前の高校じゃ大きいほうだったろ?」

「……言われてみると胸の平らな女性しかいませんでした」

「極端だなおい!」

 

 俺は鋭くツッコんだ。

 

「それにほら、なんだかんだで一番可愛いのは麻弥だしな」

 

 お世辞でも何でもなく、フリルやリボンたっぷりの甘ロリメイドは、合法ロリの麻弥に驚くほどマッチしていた。

 

 俺が頭を手でぽんぽんしてあげると、麻弥は腰に手を当て、平らな胸を自慢げに突き出した。

 

「わたしが一番なのです」

 

 真理愛と同じく無表情無感動であり、やっぱり今も無表情無感動なのに、全身から自信が満ち溢れていた。

 

 

「さぁ、というわけでそろそろ撮影に入るっすよ!」

 

 話の流れをぶった切るように、詩冴が飛び出してきた。

 

 ――立場逆じゃないか? いつもなら詩冴がのたくって俺が進行させるんじゃないか?

 

 そして、俺の不安は的中していた。

 

★本作はカクヨムでは460話まで先行配信しています。

★また、カクヨムで【男しか冒険者になれない世界で、俺だけが女子にジョブを与えられる件】をカクヨムウェブコンテスト11に投稿中です。もしよろしければご一読いただければと思います。

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