ブルアカのSSを見てたら少し妄想が膨らんだので書いてみました。
暇つぶしにどうぞ!
イブキの……イブキたちの先生。
連邦生徒会長さんが作った連邦捜査部『シャーレ』の担当顧問をしてる、“大人”の女の人。
大人……って先生は強く言ってるけど、先生はちっちゃい。
イブキよりは背が高いけどイロハ先輩よりも低いし、いつも着てる服も袖や裾を折り曲げてピンで留めてて、顔も美人さんっていうよりかわいいって感じ!
「ひゃ、140㎝はあるからだいじょ……マコトもアコも、モブ生徒も背が高くてズルいッ、やっぱり羨ましよぉッ、イブキ~ッ!!」
「よしよし、先生は背が低くてもイブキは大好きだよー」
「ッ⁉ わ~んッッ!!?」
先生は身長のことを言うとこんな風にヘコんじゃうから、今はもう先生の前では背のことは言わないようにしてるの。
人が嫌がることはしちゃダメだってイブキは知ってるし、先生は笑顔が似合うから泣いちゃうことは絶対しないんだ!
―~―
先生は料理ができる。
イブキがシャーレに行く日はいつもお菓子を作っておいてくれる。
「イブキ、今日はプリン作ったんだ。食べるよね?」
「うん! 食べる、食べる~!」
「ふふ。今回はね、ちょっと卵にこだわってみたんだ。百鬼夜行のとこの高いヤツ買っちゃった♪」
先生の作るお菓子は全部スッゴクおいしい。
お店で売ってるものもおいしいけど、イブキは先生が作ってくれるお菓子の方が好き。
なんでこんなにおいしいお菓子を作れるのって先生に聞いたら、イブキへの“愛情”を込めて作ってるからなんだって笑顔で教えてくれた。
それを聞いて、イブキはなんだか胸の奥が熱くった。苦しくはないの。むしろ嬉しい?
そんな気持ちになったから、この日食べたプリンは今までのお菓子の中で一番おいしかったんだ!
そうそう、この日は走って部屋に入ってきた太ももがムッチリしたミレニアムの人に卵に使ったお金のことで怒られてて、先生はちょっと大変そうだったなぁ。
―~―
先生はイブキといろんな遊びをしてくれる。
TVゲーム、すごろく、トランプ、オセロ、鬼ごっこ、かくれんぼ……他にもいろいろ、いっぱい遊んだ。
イロハ先輩や忍者研究部のお姉ちゃんたちと遊ぶ時もあって、すごく楽しかった。
「先生、先生! あやとり見せて! タワーがいい!」
「またぁ? ふふ。イブキがあやとりをこんなに気に入るなんて思わなかったなー……はい、タワー」
「わ~!!」
先生はあやとりが得意。
それを知ったのは雨の日で、イブキが外に遊びに行けなくてちょっと悲しく思ってた時に先生があやとりをして見せてくれたんだ。
その日もシュパパッってあっという間に『タワー』を作って見せてくれたの。
イブキはあやとりをしたことがなかったから先生に教えてもらっても初めは上手にできなかったけど、今はちょっとだけできるようになったんだよ!
それを先生に言ったら頭を撫でててくれたんだ~。
えへへ。イブキ、先生に褒められるの大好き!
―~―
先生はイブキのお話を楽しそうに聞いてくれる。
先生と遊ぶのも好きなんだけど、お仕事のお手伝いをしながら先生とお話をするのも好き。
「——あのね、あのね! コンビニの横で二匹の猫さんがくっついて寝ててね、それがハートの形だったんだよ!」
「へぇ、可愛いね。私も見てみたかったな」
「じゃあ、今度いっしょに行こ!」
「——この前のテストでイブキ、百点とったんだよ!」
「おぉ、凄いじゃん! それじゃあ、今日のおやつはちょっと豪華なのにしよっか♪」
「わーい! やったぁ!」
「——昨日ね、イロハ先輩と一緒に虎丸を洗ってあげたんだ!」
「あぁ、だから昨日モモトークで送ってきたイロハの写真がびしょびしょだったんだ……虎丸は綺麗になった?」
「うん! ピッカピカのツルッツルだよ!」
ペンを動かしながら、キーボードを操作しながら、先生はイブキの話をしっかり聞いて笑顔で答えてくれる。
マコト先輩やイロハ先輩たちとお話しするのも楽しいけど、先生にイブキの話を聞いてもらって話をするのも楽しい!
これからもいっぱいお話したいな~。
―~―
―~―~―
―~―~―~―
先生は、カッコイイ。
【なんだ……なんなんだよ、お前はッ⁉】
【『先生』だよ、その子のね】
これは先生と初めて会った日からいっぱい日が過ぎた夜の出来事。
この日、イブキはキヴォトスの外から来た怖い大人の人たち(誘拐犯グループ)に誘拐されちゃって、使われてないビルの中に連れてこられちゃったの。
ヘイローがあるちっちゃい子を売ってお金をいっぱい貰うのが目的なんだって、おヒゲがぼーぼーに生えたオジさんが気持ちの悪い笑顔で床に寝転がされたイブキを縛りながら教えてくれた。
怖い顔の大人の人たちがいっぱいで怖かった。
縄でキツく縛られて痛かった。
薄暗くて何もない部屋の中にいる子供がイブキだけで寂しかった。
なんとなくイロハ先輩やマコト先輩たちにもう二度と会えないんだと思っちゃって、辛くて、悲しくて、気づいたら泣いちゃってた。
ポロポロ涙が流れて、止まらなくなっちゃった。
イブキが泣いたら先輩たちがすぐに拭いてくれるけど、同じ部屋にいる大人の人たちはそんなことしてくれなくて、泣いてるイブキを見て笑ってた。
体の奥が冷たく感じた。
イブキが泣いて喜ぶ大人の人たちが本当に怖かった。
イブキの身近にいる大人——先生ならすぐ涙を拭ってくれるのに。
そう思うのと同時に先生の優しい笑顔を思い出したら、もう先生にも会えないんじゃなのかなって悲しい想像をしちゃって、もっと涙が出てきちゃった。
先生と一緒にいたい。
先生が作るプリンを食べたい。
先生にまたあやとりを教えてほしい。
先生といっぱいお話がしたい。
先生に、会いたい。
「たすけて……先生ッ」
「——任せて、イブキ」
「ぇ」
思わず口から出ちゃった言葉にその時一番聞きたかった声が返ってきてビックリしちゃった。
部屋にいた大人の人たちも、コンクリートの壁をスパーンって綺麗に斬って先生が部屋に入って来たからビックリしてた。
「おい、おま——ッ⁉」
「だれ——ッ⁉」
「てめ——ッ⁉」
「煩い」
大人の人たちは先生に向かって叫び声を上げながら襲い掛かろうとしたけど、先生は右手から黒い紐(?)を出して部屋にいる全員の動きを止めたの。
ナイフを掲げる人、拳銃を向ける人、小銃を手に持とうとした人をまるでマリオネットみたいにその場で制止させられていた。
「な、なんだこれッ⁉」
「うご、けねぇッ⁉」
「どう、なってんだッ⁉」
「あー……動かない方がいいよ?
「なんだ……なんなんだよ、お前はッ⁉」
「『先生』だよ、その子のね」
先生は大人の人たちにそう言いながら糸を出したままイブキの所まで近づいてしゃがみ込んで声を掛けた。
「イブキ、助けに来たよ。もう大丈夫だからね」
イブキが見たかった優しい笑顔でそう言った先生はいつの間にか左手に持ってたナイフで縄を切ってから、そっと優しく涙を拭ってくれた。
「せんせぃ……」
「帰ろうか。マコトたちも心配しているよ」
先生はそう言うとイブキに向けて左手を差し出した。
さっきまでもう二度と触れられないと思った、ちょっと小さいけどしっかりしたイブキが大好きな先生の手。
「う、うんッ」
イブキはまた触れ合えることが嬉しくて、身動きが取れないけどまだ怖い大人の人たちがいるのに笑顔で先生の手を取って立ち上がった。
「さ、行こう」
「おい! テメッ、どこにいくつもりだぁッ!!」
「これ、外せゴラァッ!!」
「くそ、なんで動かせねぇんだこれッ⁉」
「あー、うっさいうっさい」
「だいたい、ここには大勢のガキがいるんだろッ⁉ なら一人ぐらい拉致ってもいいじゃねーかッ!!」
「あ?」
怖い大人の人たちの中の一人が悪びれることなく言った言葉に先生は足を止めて、イブキの前では今まで一度も出したことがない低い声を漏らした。
「はぁ……全く、いい歳した大人が何を言っているんだか……」
「あぁッ⁉」
「いい? 大人が子供に対してやるべきなのは『
先生はイブキをギュッと抱き寄せながら力強い真っ直ぐな声で怖い大人の人たちに向かってそう叫んだ。
自分たちよりも小柄で幼い顔立ちなのに、先生の凛とした言葉を受けた怖い大人の人たちは気圧されちゃって何も言わなくなった。
それを見た先生は深い溜め息を吐いてから今度こそイブキと一緒に部屋を出た。
あの怖い大人の人たちはどうするのってイブキが先生に聞いたら、先生は「外の世界のヴァルキューレみたいな悪い人を捕まえる人たちに任せるから、イブキは気にしなくていいんだよ」って言って詳しいことは教えてくれなかった。
でもあの人たちとイブキはもう二度と会うことはないんだってことはなんとなくわかったの。
イブキはあの日、大人にはイブキを誘拐した怖い人もいれば、先生みたいにイブキたちを想い遣ってくれるカッコイイ人もいることを知った。
イブキもいつかは大人になっちゃう。
どうせ嫌でも大人になっちゃうのなら、イブキは先生みたいな大人になりたい。
だって、イブキの先生は凄くカッコイイんだから!!
この世界のイブキ
★先生が大好き★
この世界の先生
・合法ロリ
・身長のことは結構気にしている
・生徒大好き
・(鋼)糸使いで、ちょっと強い
・生徒同士のいざこざには極力手を出さないが、大人が醜い悪意をもって生徒(子供)に手を出すのならば問答無用でブッ倒しに出てくる
ここまで読んでくれてありがとうございました!