真剣であなたに恋い慕い   作:こぼ~ず

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ルー先生の喋り口調がわからん・・・とりあえず語尾をカタカナにしとくか、皆さんは石丸再生でよろしくおねがいします。ちなみに前回柘榴と優のやりとりはDBのリクーム対悟空でも思い出してくださいw


『戦争の切欠なんて些細なもの』

 

「アレがスプリガンの力ですカ・・・正直驚きましタ、あの歳であれ程のクンフーだとハ」

 

「確かに、少し甘く見ておったの。まさか武家の者ですら相手にならんとは…」

 

「いかが致しまス?」

 

「まぁ今回は学園生活の範疇じゃったから特に問題はないじゃろ、ちゃんと手加減もできるようじゃし」

 

「しかし、他の生徒達が黙ってはいないでしょうネ」

 

「うむ、ちーとばっかし荒れるかの」

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

さて、あの決闘の後色々と学園が騒がしくなってしまった。F組(おちこぼれ)の生徒がS組(エリート)の生徒を一発KOしたという事実はこの学園では非常にショッキングな出来事だったのだろう。

今までS組と言えば学年のエリート、何をやらせても常にトップ!という価値観にヒビが入ってしまったのだ。もちろんすぐに何かが変わる訳ではないのだが…その火種はジワジワとあらゆる形で燻っていた。

 

 

 

「クソォォォォゥゥゥ!!!!私があんな下民に負けただと!?プレミアムな武蔵家の長男たるこの私ガッ!?確かに油断はあったかもしれん、だがそれでもひっくり返ってしまうような実力差では無かったはずだ!やはりいきなりプレミアム柘榴フィーバーの様な大技ではなくモモパーンの様な小技から攻めるべきであったか!!」

 

そんな慟哭の声を放課後の屋上で上げる1年S組武蔵柘榴、もちろんグラウンドで部活をしている生徒にはまる聞こえである。

 

「しかしあの御神苗 優、武術の心得があったことを隠していたとは…なんと卑怯な!おかげで無様にも負けてしまった私は委員長の座を剥奪されてしまったではないか!許すまじ、御神苗 優!」

 

そう、あの一戦以来柘榴は求心力を失い(もとからあんまりなかったが)クラスメートから見放されてしまって残ったのは取り巻きの(とぼそ)猫糞(ねこばば)だけとなってしまったのだ。

 

「おまけにこのプレミアムな私を差し置いてあの座に付くとは…この恨み決して忘れはせんぞ、御神苗 優!F組共々必ず復讐してやるぅぅぅぅぅ!!!!」

 

 

 

「ってなんか昨日騒いでたみたいだから気をつけてね、御神苗君」

 

「おう、サンキューな」

 

「完璧に逆恨みじゃねーか」

 

「しっかし面倒な事になったねぇ」

 

「確かに、なんか今日通学して来る時視線がビミョーに痛かったよ。なんか上級生にも見られてた気がするんだけど…」

 

「気のせいじゃないわね、なんでもS組がF組に負けたってのが上級生達にも影響があったみたいよ。学年構わずS組がF組に対してメンチ切ってたわ」

 

「選民意識が強すぎるっての問題だなぁ、どうするんだ優?」

 

「俺!?今の事態って俺の責任なのか!?」

 

「まぁあんたは今や時の人だからねぇ、エレガンテ・クアットロだったかい?」

 

「凄い人気よね~、さっきみたいに今まで喋らなかった女の子にも声掛けられるようになって随分立派になられたわねイケメン四天王様?」

 

「すごいな、優。ルビガンテみたいだ」

 

「うれしかねーよんなもん、っつーかよくルビガンテがでてきたな悟」

 

「とにかくこれからは少し気を付けないとな、小さないざこざがどんな大事になるか判ったもんじゃねーぞ」

 

 

そんなことを話していると扉を勢いよく開けて噂の人物が入ってきた。

 

 

「ここに隠れていたか!御神苗 優!」

 

「隠れてねーよ、普通に教室で飯食ってるだけだろ」

 

「いい訳なぞ聞く耳もたん!さぁ決着をつけるぞ!」

 

「いや、決着なら綺麗さっぱりついてたよな?前回」

 

「あれは小手調べだ、下民が!だいたい私たちの会話に関係ないものが口を挟むな!」

 

「時雨、コイツの顎打ち砕いていいかい?」

 

「まって亜巳、このアップルを口に放り込んだ方が確実だわ」

 

「お前は学校になんちゅーもん持ち込んでんだ!さっさとしまえ!」

 

「そうだよ、芳乃。それに確かそれって破片式じゃなかったっけ?俺たちも吹っ飛んじゃうよ」

 

「なんでお前そんな事知ってんの?」

 

「前にバイトで追っかけてた車がそれバラ撒いてね、波戸(はと)さんがアドバイスくれなきゃ大変な事になってたよ」

 

「えぇい五月蠅い下民どもめが!とにかく逃げるのか、隠れるのかどっちだ御神苗 優!?」

 

「どっちも同じようなもんじゃねぇか!しょうがねーな、次で最後だぞ?俺もそんなに暇じゃねーし。負けてから今のも本気じゃなかったーってのは無しだぞ?」

 

「フフフ当たり前だ、何せ次は私が最初からプレミアムに本気で戦うのだ!武家の私が勝ち、下民の貴様が負ける。運命とはそうなっているのだ!」

 

「わかったわかった、で次は何で戦うんだ?UNOか?人生ゲームか?」

 

「フッ、そのどちらでも負ける気はせんが武家の生まれたる私の汚名を注ぐのであればやはりアレ以上のものはなかろう!!」

 

「なんなのよアレって?」

 

「ズバリ…戦だ!!」

 

 

「「「「「は!?」」」」」

 

 

「その話、聞かせてもろうたぞ」

 

「学園長!?いったいどこから?」

 

「気付いてなかったのか悟?このじーさんずっと廊下でスタンバっってたぞ?」

 

「ほう、お主気付いておったか。可愛げがないのう」

 

「そんな事より学園長!今の話をお聞きになられたのでしたら私の言わんとする事はおわかりですね!?」

 

「うむ、それではここに川神大戦の開戦を宣言する!!」

 

 

「「「「「か、川神大戦!?」」」」」

 

 

「ってなんだい、それ?」

 

「ふむ川神大戦というのはじゃな川神学園最大最高の勝負方法じゃ。丹沢山中でS軍とF軍に分かれて向かい合い、そして合図とともに大将首を狙って全員で戦闘する。ただそれだけじゃ」

 

「オイオイ俺たち関係ないどころかめちゃくちゃ巻き込まれちまってるじゃねーか!」

 

「フッ、武家の私にとって相応しい勝負方法だ。御神苗 優、ここまで来てまさか逃げるとは言わんだろうな?」

 

「人の話を聞いてくれ!」

 

「おもしれぇ、この俺達に喧嘩売った事…後悔させてやんよ!」

 

「アンタも何盛り上がってんのよ!」

 

 

こうして俺達は小さないざこざをすっ飛ばして川神大戦なんていう戦争ごっこに狩り出される事となってしまった、全員で締め上げてテンションが落ち着いた優が素人相手に自己嫌悪に陥るのはこの30分後。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

「今回の件はかなり強引ではありませんでしたカ?」

 

「仕方が無いじゃろう、あそこまで学園の雰囲気が怪しくなってしもうたんじゃし」

 

「しかし武家や名家のプライドですカ…」

 

「面倒くさいのう…ああいった連中はプライドばかり高くて困ったもんじゃワイ」

 

「落とし所はどのようニ?」

 

「そうじゃの、まぁ今回の川神大戦でS組が無難に勝てば落ち着くじゃろう。人を集めるにせよ策を練ろうにせよやはりS組が有利じゃろうて」

 

「しかし、相手はあのスプリガンですヨ?」

 

「古今東西、戦は数じゃよ。例え戦争のプロといえど単騎で出来る事などたかがしれとる」

 

 

この川神鉄心の読みは大きな間違いである、しかしソレを攻めるのは酷な事だろう。なぜなら彼は格闘のプロであって戦争のプロではなかったのだから…おまけにスプリガンの優にばかり目が行っていた事も過ちの一つだった、なぜなら危険度でいえば同レベルの人間がまだまだF組にはいたのだから。




次回より川神大戦!まぁ結果は火を見るより明らかですなw
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