真剣であなたに恋い慕い   作:こぼ~ず

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遅くなってしまって申し訳ありませんでした!という訳で川神大戦の始まり始まり~


『数を削るにはこの方法が一番だよby特別講師』

 

 

「諸君!いよいよ戦いの時が来た!」

 

ついにこの日がやってきた!にっくきF組に私の手で天誅を下す時が!川神大戦を持ち出し徹底的に叩き潰すつもりだったが奴らは勝負を捨てたのかまったく動こうとせず逆にこちらの士気が下がってしまうというハプニングになってしまった。

学園長たちの尽力によりなんとかグダグダにならずに今日という日を迎えられた!おのれ…F組め、なんと卑劣な。こちらはクラスメイトに頭を下げてなんとか大将になったというのに…許すまじ、御神苗 優!

 

 

「さて、我が軍の陣形はどうなっている」

 

「2年S組が北東の森に、3年S組が北西の森、武道系の部活は中央に陣取っているよ」

 

「ふむ、では我々も中央に移動するか」

 

「え?コレだけ攻め手がいるんだから俺たちは後方に陣取っていたほうがよくないか?」

 

「馬鹿者!この戦を始めたのは私達だぞ?このまま後ろで終わるまで動かずにいたらソレこそ恥だ」

 

「そ、そうか…じゃぁ」

 

「うむ、開始と同時に全軍前進だ!数で押しつぶす!」

 

そうしていると前方で開始の合図となる花火が上がった。向こうの大将首はもちろんおみなえゆうだ、その首はかならず私が貰い受ける!

 

「さぁ制圧前進!」

 

 

 

こうして川神大戦の火蓋は切って落とされた。

 

 

 

「あ~かったり~」

 

「しょうがねーよ、俺だってこんなしょぼい川神大戦になるなんて思ってなかったさ」

 

こちらは北東の森を北から南に向かって前進する2年S組である

 

「まぁ数多く討ち取れば序列に入れる、そうすれば学園内で名前も売れるし食券も手に入る。気張っていこうや」

 

「獲物の数は少ないから最悪見方同士で奪い合いになっちまうな…早く行こうぜ!」

 

そうして2年S組の生徒達は小走りに森の中を駆けていった、すると…

 

「あ!見つけたぞ!」

 

「げ!?」

 

「もう、来やがった!皆構えろ!」

 

目の前には竹刀を装備したへっぴり腰の4人の1年F組の生徒がいた。

 

「へっそんなもんで戦う気かよ!」

 

「こりゃいいや、早速やっちまおうぜ!」

 

「一番槍頂きぃぃ「ガサガサガサッ!」ィィィィィィィ!!??」

 

「!?どうし「グワッ!」タァァァァァ!!??」

 

そこには先程F組の生徒に突っ込んでいった十数人の2年S組の生徒達がロープでぶら下げられていたり縄で出来た網に2~3人程まとめて捕まっていた。さらに後方からも叫び声が聞こえる、どうやら同じように大勢の人間が罠に掛かってしまったようだ。

 

「せんぱーい、どうしたんっすか?ソレって猿用の罠ですよ?」

 

「ヤレヤレだぜ、まさかエリートを自負するS組様が獣用の罠にかかっちまうなんてな。お~お~、向こうじゃ猪用の罠に吹っ飛ばされてる奴もいるな」

 

「おい写メとっとけ、写メ」

 

「とりあえず額に肉って書いとくか」

 

「ヤ、ヤメロ!!」

 

さっきまでへっぴり腰で泣き顔だったF組の生徒が今ではふてぶてしくこちらを眺めている、そのニヤけた顔は相手の神経を逆撫でするには十分なものだった。

 

「卑怯だぞお前たち!!」

 

「そうだそうだ!正々堂々と戦え!」

 

「ハ?あんたら何言ってんの?これって戦だぜ?」

 

「相手を罠にはめて戦力を削る、常等手段でしょーが」

 

「おい、こんな奴らほっといて次に行こうぜ。次のポイントはNE-8だ!」

 

「「「了解(ラジャー)!!」」」

 

「お、おい待て!」

 

「降ろしていけぇ~!!」

 

 

その虚しい叫びは山にこだましたがそれに応える者は誰一人としていなかった、この山に迷い込んだ者は皆同じ末路を辿る運命にあった。

 

 

そのころ西の山では3年S組が南に向けて進軍していた。

 

「ハァ、1年の不甲斐なさにも困ったもんだ」

 

「まったくだ、F組なんぞに泥を塗られおって」

 

「さっさと終わらせよう、相手はたかが1年のF組だ」

 

「そうね、さっさと終わらせましょうか♪」

 

そういって3年S組の進行を止めたのは染井芳乃であった。

 

「貴様は、染井芳乃!」

 

「あら、私っていつの間に有名人になったのかしら?」

 

「貴様達は戦というものを解っていない、(いくさ)とは戦う前から既に始まっているのだ。きさまら1年F組の情報は既に我等の手にある」

 

「お前は1年F組の幹部的な立場にあるな、馬鹿が…のこのこと俺たちの前に現れやがって!」

 

「女一人で俺たちを相手に出来るとか本気で思っているのか?お前を倒せばF組女子は壊滅的なダメージを与えられる」

 

「痛い目みたくなかったら大人しくしな!」

 

そう言って数歩後ろに下がった芳乃に向かい勢いよく飛び掛ろうとしたところで…

 

 

「パカッ」

 

 

「「「「「「え?」」」」」」

 

 

「バイバイ、お馬鹿さん達♪」

 

ドサドサドサッ!といい音を立てて落とし穴に落ちていった。

 

 

「痛たたた、おいさっさとどいてくれ!」

 

「うぇっぷ、泥が口の中に…」

 

「うちの男子もやるもんね~、たった1週間で大人が5~6人は入れる落とし穴を幾つも掘るなんて。これも特別講師のおかげかしら?」

 

「何故だ!ここはさっきまでお前が立っていたはず!」

 

「エリートって言う割には頭がおめでたいのね、私一人なら大丈夫でもそこに大の男が5人も6人も乗れば落ちるに決まってるでしょ。ソレくらいの細工はできるわよ」

 

「まさかお前たちこの辺の森一帯に…」

 

「そのまさかよ、さっきあなた達も言ってたでしょ?(いくさ)は戦う前から始まってるってね」

 

「染井さーん!こっちも終わったわ~!」

 

「ホント馬鹿よね~、少し弱弱しく見せたら見境無く突っ込んできたわよ♪」

 

「落ちた時のあの顔w」

 

「さ、それじゃぁココにも蓋をして次に行きましょう!」

 

「そうね、後方はどうなってる?」

 

「流石に警戒してるみたい、迂回してこちらに向かってるわ」

 

「ならW-6から9が使えるわね、それじゃぁ先輩方そこでしばらく大人しくしておいてくださいね♪」

 

「おい!本気かおm「バタン」」

 

上から木の板で塞ぎ上に土をかぶせて目印の旗を立てておく、少し隙間を開けておいて空気の確保も忘れない。この辺りの気配りはさすが女の子だ、次のポイントに移動する姿はどこぞの山岳隊のようだが。

 

「本当に素人を一ヶ月でココまで鍛え上げるなんて、優ちゃんのおじ様といい「静かなる狼(サイレントウルフ)」といい流石だわ。罠や隠密行動に特化しちゃってるけど」

 

そうして芳乃は優と時雨が特別講師の二人を連れて来た時の事を思い浮かべながら次の獲物が待つポイントへクラスの女子たちと向かった。

 

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

 

 

「それで、マスコミに対する手段はわかったけどどうするの?ウチのクラスだけで戦うって言っても限度があるわよ?」

 

「なーに簡単な話だ、向こうは数に任せた人海戦術でくるだろうからこっちは罠をはってやればいい」

 

「罠?」

 

「そう、ちょっとこの川神大戦のルールを見てくれ」

 

そう言って時雨は一枚の紙を4人に見せた。

 

 

ルール1:尖った武器は禁止、武具はレプリカ、または峰打ちで戦う

 

ルール2:拳銃や爆弾の禁止、矢は先端に指定の処理が成されていれば有効

 

ルール3:相手捕虜への尋問、拷問は御八度

 

ルール4:学校内の人間なら誰でも助っ人可能

 

ルール5:逆に学校外の人間の助っ人枠は50人まで

 

 

「何コレ?ルールってまさかこれだけ?」

 

「うん、そう」

 

「何か問題があるのかい?芳乃」

 

「問題も何もコレ戦う人間の事しか記載してないじゃない」

 

「どういうことだ優?」

 

「つまり穴だらけってことだ、戦場となる丹沢山中に関しては一切触れられていない」

 

「ということは?」

 

「道具持込放題の罠しかけ放題だな」

 

「これなら1クラスで200人以上でも相手にできるわね」

 

「あぁ開戦まで1ヶ月だから俺と芳乃でさくさくやっちまうか」

 

「馬鹿タレ、一ヶ月間ここに誰も来ないなんて保障はないんだ。下手したら騒ぎになるぞ」

 

「じゃぁどうするんだい?」

 

「この川神大戦はS組対F組なんだぜ?向こうが人海戦術でくるならこっちも総出で当たるまでだ。なぁ?皆」

 

時雨が後ろを振り返るとクラスメート全員が時雨達の後ろに立っていた。

 

「水臭いぜ、御神苗」

 

「そうだそうだ、俺達はとっくに巻き込まれてんだからどうせなら一緒に楽しませろよ!」

 

「私達も何か手伝える事無い?染井さん」

 

「皆で学校中を驚かせてあげましょうよ!」

 

皆がそれぞれ声をかけていく、優や芳乃は今までこういったクラスにかかわる事はあまり無かったので今の状況に芳乃は少し戸惑っている、優は涙目になって友達にからかわれており、悟は物知り顔で頷いていたが心境は優と似たようなものだった、亜巳はクラスの女子に囲まれて顔を赤くしており、そんな亜巳を眺めて可愛いもんだと時雨もこの状況を楽しんでいる。

この川神大戦が問題児の集まりとされるF組が一致団結する切欠となった、時雨達はこの仲間たちと共に勝利を得る為に自分たちに出来る最大限の仕事をしようと心に誓ったのだった。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「さて、先日言った通り数の不利を覆す為に今日から罠の勉強をしたいと思う。その為に今日は皆の特別講師となっていただく方に来てもらっているので紹介する、高槻(たかつき)(いわお)さんと御神苗隆(おみなえたかし)さんだ!」

 

「今日から君たちに罠の張り方と山での動き方を教えることになった高槻巌だ、単身赴任中のサラリーマンだがよろしく頼むよ」

 

「冒険家の御神苗隆(おみなえたかし)だ!名前で解るだろうが優の親父をやってるが、クラスメートなんて事は関係なくビシビシ扱いていくからそのつもりでな!」

 

「「「「よろしくおねがいしまーっす」」」」

 

「ねぇねぇ優ちゃん、時雨」

 

「どーした芳乃?」

 

「優ちゃんのおじさんが冒険家で罠に詳しいのは百歩譲って置いとくとして、時雨が連れて来たあの怪しいサラリーマンは誰?」

 

「ん~「静かなる狼(サイレントウルフ)」って知ってるか?」

 

「「ブッ!?」」

 

「ん?それって高槻おじさんのあだ名かなんかかい?」

 

「あぁ、親父達は(ウインド)って呼んでるけど罠に凄く詳しくてな、今回の講師にはうってつけだ」

 

「あ、あんたねぇ…。静かなる狼(サイレントウルフ)って言ったら世界最高峰の傭兵じゃない!そんなのに一般高校生の罠の講師なんてやらせてんじゃないわよ!」

 

「あの人が朧が言ってた(ウインド)か…あれじゃぁ親父の影がうs「ガツンッ!」いでっ!」

 

「誰の影が薄れるんだ、誰の。まったく、珍しく泣きついてきたかと思ったら…」

 

「まぁまぁ、隆その辺にしておこう。ハッキリ言って罠に関しては君の方が腕は上だ、私は戦場となる山中での行動について重点的にやろうかと思う」

 

「そうだな、でもお前の罠も設置時間の短さや簡易さという点では俺のより彼らに向いてるかもしれん。そっちの方も頼んだぞ」

 

「…確かあの二人って今日始めて会ったのよね?なんであんなにフレンドリーなの?」

 

「馬が合ったんだろ?どっちも突き抜けちゃってる感があるからなぁ」

 

「まぁクラスの子達はあちらのお二方に任せるとしてあたし達はどうすんだい?それに悟はこんな時にどこにいったんだい?」

 

「悟にはASEビルにある物を持ち込みに行ってもらってる。最初は俺が用意しようかと思ったんだが自分の事だしなんとかするって聞かなくてな、アイツが食費を削ってまで金を出そうとしてるんだから相当な覚悟だ」

 

「なんだそりゃ?」

 

「とにかくテレビやマスコミが少ないならこっちはある程度本気でいけるようになるからな、悟を遊ばせとくのは勿体無い」

 

「じゃぁあたし達がやることは…」

 

 

 

「うん、おお暴れ♪」

 




ジャンに罠のスペシャリストとしてスプリガンになれるとまで言わしめた優の親父の登場です。完全装備の現役軍人が一網打尽になるんだから例えその教えを一ヶ月程度しか受けてなくても日本の高校生くらいならそりゃもう美味しく頂かれちゃいますよw
そして準レギュラーの高槻巌さんも登場です、この方も曰く「タチの悪い」罠の仕掛け人として有名ですね~。

川神大戦のルールに関してはゲームからそのまま持ってきています、もしかしたら大まかなルールはこのくらいで他にも細々としたルールがあったのかな?ゲームをやって今一度確認しようと思ったらHDがクラッシュしてゲームのデータが全部飛んだので今現在は確認が取れなかったので今回はこれで通します、申し訳ありません。
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