真剣であなたに恋い慕い   作:こぼ~ず

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サブタイに『』をつけました、少しは見やすいように工夫していかないと…。


『甲斐性なしと呼ばないで!』

 

 

 

 

 

「いきなりどうしたんだね?亜巳」

 

「おじ様、中学出たらあたし働きます」

 

「なんで急にそんな話になるんだよ」

 

「急にじゃないよ、前から考えてた事さね」

 

「ではその考えを聞かせてもらおうかな」

 

「今、家の家計は少し厳しいんじゃないですか?おじ様が家を空けるのも私達がここに来る前より遥かに少なくなってるみたいですし。それに診療所の方も葵紋病院があるおかげでめっきり患者も減ったみたいですし……失礼ですがお仕事の方が減ってきているんじゃないですか?」

 

(おい、ニート疑惑かけられてんぞ)

 

(むぅ、一家団欒を楽しむ事を優先してきたがいらぬ心配を掛けてしまったか)

 

「ですからあたしが働いて少しでm「あ~亜巳、少し待ってくれるかな?」…ハイ」

 

(甲斐性なしの烙印押される前にやり込めないとな、親父)

 

(黙っていなさい)

 

「ゥオッホン、亜巳には言っていなかったけど私の職業は世間一般で言うところの自由業といった所でね、仕事が入るのはマチマチなのだが一回の仕事で結構稼げるのだよ」

 

「ハァ…」

 

「そして君達が来てからというものの家で過ごす事が楽しくなってしまってね、必要最低限の仕事以外はとらずにいたんだ。」

 

「っ!?…ありがとう、ございます」

 

「あー泣かない泣かない、とにかく亜巳にそんな事を心配させていた事は本当にすまなかった。そうだね今後は皆が大学に行けるように少し貯蓄を増やしておこうかな」

 

「そんな、おじ様!そこまでしていただく訳には」

 

「それは言いっこなしだよ亜巳」

 

「そうだぜ、亜巳。俺達はとっくに家族なんだぜ?そんな水臭い事言うなよ。」

 

「…あんたねぇ」

 

「え、俺?」

 

「1年前のあの日、あんたはあたしに言ったよねぇ…「俺がお前を買ってやる!」って、なのに稼いでくるのはおじ様ってのは話が違うんじゃないかい?」

 

「うっ!?」

 

(どうやら甲斐性なしの烙印は既に押されていたようだな、息子よ)

 

(うるせー!)

 

「流石に中学生のあんたに稼いで来いなんて言うのが無茶な事くらいはわかっちゃいるさ、でもねここにいる以上あたしだって力になりたいのさ」

 

「お前は十分力になってるよ、家に母親がいないのにやっていけるのはお前が姉であり母親であってくれたからだろう?」

 

「だからそれにもっと力を入れたいのさ、昼に働きに出りゃ夕方には帰って来れる。そうすりゃ家の用事も今以上に片付けられる」

 

(主婦かコイツは)

 

(中学生が言う事ではないねぇ)

 

「あのなぁ、亜巳。それって今やらなけりゃいけないことでもないだろ?っつーか中学3年生が主婦みたいな事言ってどーすんだ?」

 

「いい機会さね、義務教育が終われば後はどうとでもなるさ。」

 

「お前なぁ、いい加減にしろよ!」

 

「なんだい、やろうってのかい!」

 

 

そうして二人が立ち上がった瞬間

 

 

「二人とも落ち着きなさい」

 

「「えっ?」」

 

二人は正座させられていた、空中で一回転した後にお互いの場所を入替えて。

 

 

「さて、亜巳の言い分を私なりに捉えさせてもらったが「時雨が自分達を買うと言ったが時雨には甲斐性がない、だからおじ様にお世話になっている私は学校に行かず働いてこの家を少しでも支えたい」っと」

 

「誰が甲斐性無しだ!」

 

「大体そんな感じです。」

 

「オイィィ!!」

 

「じゃぁ解決策は簡単だ、時雨が甲斐性なしを脱却して君達の学費を稼いでくればいい。そうすれば…」

 

「ハ?いや、だからそれは中学生のこいつには到底無理な話で…」

 

「だな、親父」

 

「時雨!?」

 

「百舌に電話をかけてみるか、何か手ごろな案件があるかもしれない。あそこはいつも忙しいしね」

 

「おじ様?」

 

「亜巳!」

 

「あ~もう、いったい何をする気なんだい!?」

 

「賭けをしねーか?」

 

「賭け?」

 

「そう、俺がいまから出稼ぎに行って来る。もしお前と今後学校に行けるような金を稼いで来れたらお前は一切文句を言わずに俺と一緒に学校に行く」

 

「…もし稼げなかったら?」

 

「その時はお前が働く事に一切文句は言わないしお前と一緒に働きに出る」

 

「なっ…あんたは学校に行きゃいいだろう!」

 

「俺が稼げなくてお前が学校行けないのに俺が行けるか、とにかく賭けに乗るのか?乗らないのか?」

 

「……好きにしな」

 

そう言って亜巳は部屋を出て行った。その亜巳と入れ替わるように百舌さんに電話をしていた親父が帰ってきた。

 

「亜美は気が動転していて気づかなかったみたいだが、ただ単に一緒に居たいだけってのが丸解りだったよ?」

 

「うっせーやい」

 

「さて、百舌に連絡がついたよ。仕事は2つ程あるが…」

 

「なんか問題でもあったのか?」

 

「あぁ、今まで私がASEから依頼を受けてお前を連れて行く際にはお前を見習いとして扱っていた為にお前に対しての依頼料金は発生していなかった。だがこれからはそれではまずかろう?」

 

「…ASEに所属しろってことか?」

 

「まぁ直ぐにとは言わん、だがお前の歳で稼いでいる人間はお前の周りにもいるだろう?ソレこそ悟君はすでにASEドライバーとして活躍している」

 

「嫌とは言ってねぇよ、でも今は…家族と一緒にいる時間を優先してぇ」

 

「あぁ、私も同じ考えだ。まぁASEの仕事は断ろうと思えばいつでも任意で拒否できるから雁字搦めに縛られる訳ではないけどね」

 

「じゃぁ今後は?」

 

「一応私と似たような外部関係者の扱いにしてもらったよ、ASEエージェントほど優先して仕事は来ないがそれでもぼちぼちと連絡は入れてくれるそうだ。さすがに一度の依頼で全員分の学費や生活費が稼げる訳では無いからね、百舌もその辺りは理解してくれているよ」

 

「百舌さんには頭が上がらねぇな」

 

「ふむ、それではいr「親父」ん?」

 

「ありがとう…な」

 

「ふっ、親としては当然の勤めさ」

 

「へっ、じゃぁ依頼に行きますか!」

 

「あぁ、そうだね。それでは時雨」

 

「ん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「南の島でテロリスト退治と雪の山でテロリスト退治、どっちがいいかね?」

 




この仕事がプロローグの事件となります、まだ亜巳との絡みが多いですがぼちぼち小雪たちの出番も増える…はずですハイ。
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