乙女ゲームの世界に戦国武将が転移して来たらどうなるのだろう。

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乙女ゲームの世界に戦国武将が転移して来たようです。

 

 此処は、とある異世界の王国にある最北の辺境伯爵領の最大の都市ウエダシティ。

 

 ウエダシティは長野県と同じ気候で有りながらも、領民と商人達の活気に溢れ中世日本の家屋や領主邸でありウエダシティを守護するウエダ城と周りには配下の武将達の武家屋敷や上級武家や下級武士の侍屋敷が並び江戸時代の江戸を想い浮かべた様な街づくりだった。

 

 

 無論、領内全てを含めての城塞都市であるが、山脈が国境の周りに在りながらも山脈に堅固に護られながらも領地と領内の街に農地は全て同じ高地にあり、領都のウエダシティは人工湖のスワ湖と人工島のマツモトシティが見下ろせる北部の高地にある。

 

 領内の北東部は領内の最大の米どころであり、領内で消費される米を全て賄える程の稲作をしており、稲作に必要な水源は渓谷型ダンジョンの水源だった山脈から雪解け水が流れる渓流が稲作の水源だった。

 

 元の渓谷型ダンジョンは転移直後にダンジョンボスを倒した後に領地となり、隣領の公爵家の力を借りながら三年程掛けて渓流周りの渓谷を幅広く削り造られた巨大なダムで構成され、領主の真田昌幸の故郷の信濃国の諏訪湖に因み名付けられスワ湖と云う人工湖を有する。

 

 そして、人工湖の周りと領内には支城がある。

 

 長男の真田信行子爵がコモロシティの領主と城主とするコモロ城はダム湖の水を放水とする為の水門と下流域の領内の灌漑用水の水路の水門がある街の守護と管理を目的に築城され、天守は無いがサクの関と水門が見下ろせる位置に築城された山城型城塞都市である。

 

 更に北上するとサナダシティへと向かう為には人工島と結ぶ石橋を渡る必要があり、島内の街はマツモトシティある。マツモトシティは、次男の真田幸村子爵が領主と守護する支城の一つで人工湖と人工島の外縁部に浮かぶ様に築城され、漆黒の天守と白と黒のコントラストの城壁が美しいマツモト城の城主を務めている。

 

 

 長男、信行には転移組の一人で嫁である稲姫がおり、徳川家の猛将である本田忠勝の娘である。無論、次男の幸村の嫁はとある事件後に嫁いで来たヘンリー公爵家、長女のアンジェリカである。

 

 サナダシティとスワ湖を守護の他にも守護する各都市には支城があり、同じ転移組の武将達の城がマツモトシティから西の街道を進むと北西部の都市ヨネザワを守護するヨネザワ城城主の上杉景勝子爵と家老の直江兼続男爵に友と暮らす事を選んだ傾奇者で猛将の一人の前田慶次男爵。

 

 ヨネザワシティから南の街道を向かうとヘンリー公爵領との領境を守護する南西部の都市マツシロとマツシロ城城主の後藤又兵衛男爵。

 

 コモロシティからスワ湖を迂回する街道を北に向かうと北東部の帝国との関と国境の都市センダイを守護するアオバ城城主の伊達政宗子爵と腹心の配下達。

 

 コモロシティから南へ向かうとダム湖下の渓谷部と下に渓流がありサクの関を抜けるとウエダ領から王都へと繋がる旧街道入口がある。旧街道から坂に上がる先には中華式で30メートルを超える高石垣の石造りの関所があり、関所を守護しており関所内に築城されたのがサク城でありサク城城主の本田忠勝子爵。

 

 そして、彼等がウエダ領を守護する武将である。

 

 主な産業は農業と鉄鋼で、主食の稲作の他は、輸出用の小麦やワイン用のブドウや高品質の桃や梨などの果物他、公爵領や王都向けにじゃが芋や酪農による乳製品を造り輸出している。

 

 北部の人工島のマツモトシティでは地下鉱山があり鉄鉱石が採れたり、北東部のセンダイシティでは石炭や良質な木炭があり、コモロシティでは水門のある街という強みから人工湖の水を利用した水力式の鍛冶場や製粉所、水門の清掃の際に出る大量の良質な砂鉄とセンダイシティからの木炭を用いて刀や槍の材料となる玉鋼を造るためのたたら製鉄と公爵から齎させた高炉製鉄による製鉄による良質な鋼鉄を公爵領へと輸出しながらも関ケ原の戦いで活躍した大筒の製造。

 

 さらに、マツシロでは火薬の材料である硝石を含むリン鉱山と硫黄が採れる温泉もあり、武将達の足軽兵の主力武器である火縄銃の原材料が領内で全て賄える。

 

 旧街道は戦後の渓谷の余の惨状を理由に閉鎖されて守護する必要は無いのだが王都へと直通の街道だった為に監視が必要だった。

 

 それは、公爵令嬢への冤罪による婚約破棄を引き起こした王太子と自称ヒロインの男爵令嬢を含めた取巻き貴族が引き起こした挙兵によるサナダ領の戦いから、挙兵に参加した大量の貴族の当主又は跡取りの子息が戦死している為に各貴族家から報復を恐れた為だった。

 

 事の始まりは、卒業パーティーの最中に起きたアンジェリカ公爵令嬢が男爵令嬢へ虐めや殺害未遂の冤罪を王太子が男爵令嬢との不貞を隠し、男爵令嬢と結ばれたいが為に取巻き貴族の子息達と一緒に冤罪を押し付けて婚約破棄した事件。

 

 公爵令嬢への冤罪は、公爵令嬢と幼馴染の真田幸村の腹心の真田十勇士の一人の猿飛佐助による忍軍の諜報活動とアンジェリカ公爵令嬢が王太子妃の予定だった為、アンジェリカ公爵令への護衛と監視を目的で付いていた王国の国王陛下の影の働きにより冤罪は無事に晴らされた。

 

 しかし、アンジェリカ公爵令嬢に虐めや殺害未遂は元々冤罪を完膚無きに晴らされた事で王太子は怒り狂うが、逆に公爵家と辺境伯爵家より王太子の不貞の数々の証拠と婚約者へのドレスやプレゼントなどの王太子妃費の横領などの証拠が影と忍軍によりバラされて更に逆上したのだった。

 

 王太子自身、もし帝国への外遊中の国王夫妻に冤罪や横領が知られて廃嫡になる前にとヒロインの男爵令嬢と乙女ゲーム攻略者達がさらなる冤罪をヘンリー公爵家とサナダ辺境伯爵家へと押し付け、無謀にも両家の討伐を卒業パーティーで宣言して王太子の権限にて挙兵する。

 

 王太子の冤罪による婚約破棄宣言と公爵家と辺境伯爵家への討伐宣言で卒業パーティーの最中に殺されるのではと身の危険を感じたアンジェリカ公爵令だった。

 

 しかし、アンジェリカには親友と幼馴染達がいたのだった。

 

 辺境伯爵領から幼馴染で学友の真田兄弟。 

 

 アンジェリカの護衛であり親友の稲姫。

 

 異世界の学問と騎士に興味あった上杉景勝と直江兼続に伊達政宗。

 

 ただ、王都で傾きたいからと学園に入学した前田慶次。

 

 王都から辺境伯爵領へ逃げる事を決断したアンジェリカは幸村に頼み学園から離脱する。

 

 途中、王太子が公爵家への人質にとアンジェリカを捕まえようと学園警護の警備隊に命じて逃走を阻まれるが、慶次が金の煙管を咥えながら煙草を蒸していた警備隊の隊長に燃えている煙草の火をおでこに飛ばして混乱させ、煙管を横殴りする様に叩き付けて隊員達は倒されており、その混乱に乗じて王都の公爵邸から馬に乗り脱出に成功する。

 

 

 王都の学園での事件を観ていた真田家の忍軍から緊急の報告として正確な事件の詳細を聞いたウィリアム公爵はヘンリー公爵領が防衛戦には不向きと判断して決断。

 

 領民共々と領軍七千を護衛に家族と使用人全員をサナダ領へ退避を開始する。

 

 公爵邸から馬を使い、旧街道から何度も馬を変えながら王都から脱出した真田兄弟と政宗に一緒に辺境伯爵領へと逃げたアンジェリカの報告により、退避していたウィリアム公爵と家臣団と軍議を重ねていた昌幸は防衛戦をする為に挙兵を決意したのだった。

 

 

 無論、真田昌幸は無策で防衛戦をするつもりは無かった。

 

 全ての領内の都市に非常事態宣言により足軽兵併せた五万の兵力と避難して来た公爵家の領軍の七千を併せて五万七千の兵力とし、忍軍の情報を精査しながら防衛戦の準備へと至る。

 

 それでも、旧街道の渓谷から抜けた王都に近い平野部での戦いだと兵力差は圧倒的に不利だった。

 

 昌幸は決断する。

 

 地理的有利な辺境伯爵領内へと誘い込むと。

 

 最初の昌幸の決断は、ヘンリー公爵と相談した上での公爵領の領都アンバーの完全な放棄だった。

 

 初戦の『領都アンバーの戦い』は王国軍の王太子率いる別働隊を対象に仕掛た時間稼ぎだった。

 

 既に無人の公爵領と領都。

 

 領都の家々の中には、既に大量の油や乾燥した牧草、領主邸には大量の火薬などが撒かれていた。

 

 学園での経験と観察から、自分で戦いたくない王太子の性格と癖を解っていた幸村は少しでも時間稼ぎをする為に火計の罠を張る。

 

 王太子は、アンジェリカの産まれた領都に別働隊の兵達が火を放ったに過ぎないが、アンバーの領都の家々の火の回りが早く、別働隊が火に囲まれた事に驚き別働隊は領都から逃げようと混乱する。

 

 無論、真田幸村、後藤又兵衛の兵一万と上杉家と前田慶次率いる六千はアンバーを抜けた山間部にて王国軍の別働隊が来るのを待ち伏せしていた。

 

 同じ頃、伊達政宗が率いる精鋭の騎馬隊と鉄砲騎馬隊の二千の兵が王国軍の主力を旧街道の渓谷の崖上から急降下する様に奇襲する。

 

 馬上刀を掲げ、先頭を駆る政宗の刀に斬られたのは先頭で街道を案内していた宰相の息子で首を刎ねられ即死し、一緒に突撃する小十郎は商人の息子を槍で胸を突き刺して渓流へと乗っていた馬と一緒に突き落とす。

 

 政宗の崖上からの奇襲に卑怯だとキレた騎士団長の息子は本隊へ突撃を命じて、一通り暴れ離脱する政宗の部隊を追撃するのだが、本人は誘い込まれているとは気付かずサクの関へと誘われたのだった。

 

 旧街道から伊達政宗に誘い込まれる形て起きた、『サク関の戦い』では、関内へ退避した政宗達の後から関の上から放たれた大量の火縄銃によりハチの巣にされたり、大筒から放たれた砲弾に吹き飛ばされる騎士達。

 

 そして、政宗と入れ替わる様に本田忠勝が門前を守り、単騎突撃して来た騎士団長の息子をすれ違い様に愛槍の蜻蛉切の餌食に上半身と下半身が泣き別れる様に討ち取り、坂を上って来た騎士達と激戦を極める。

 

 本陣のマツモト城の天守から眺めニヤリと笑う昌幸の残忍な策の一つ、後の『真田の鉄砲水』と云う策の時間稼ぎであった。

 

 『サクの関の戦い』の最中、ダム湖の水門を守護する信行軍は政宗からの狼煙の合図を下に造られてから初めて水門の全ての関を開放し下流へ放水を開始する。

 

 関を開放され、放水されたダム湖の大量の水はサクの関前を攻める倦ねる王国軍二万と討ち取られた一万の兵と騎士を除き、旧街道から進軍してきた王国軍と取巻き貴族の連合軍は関へと続く坂に本隊が詰まるようにして上れずに居たためにヒロイン並びに残りの攻略者達と一緒に十万の兵達が鉄砲水化した濁流に飲まれて水没しながら壊滅したのだった。

 

 旧街道が閉鎖と守護が必要とする理由であり、『真田の鉄砲水』は旧街道のあちこちが崩落し、王都へと続く下流域は洪水状態で爪跡は余りにも酷く閉鎖を余儀なくされたが、本隊壊滅を知らない王太子の別働隊も公爵領と辺境伯爵領の境にて、待ち伏せしていた赤備えの幸村隊と毘の旗印の上杉隊により奇襲を受け、別働隊は敗走する。そして、真っ赤な溶岩の如く王太子の別働隊の本隊へ突入を果たした幸村隊により捕縛されて王国軍は降伏したのだった。

 

 戦後処理は、帝国で急な知らせを受けて帰国した国王夫妻と公爵家が代表として行い、交渉は王国貴族も戦に巻き込んだ為に難航し国王夫妻とウィリアム公爵の胃を直撃し胃痛を極めた。

 

 ただ、王太子は王位継承権剥奪と斬首による処刑と自称ヒロインの実家の男爵家一族全員や商人の息子の実家の公開処刑は真っ先に決まる。

 

 宰相と騎士団長は辞職と爵位の返上。

 

 討伐戦に参加した貴族も同様に領地没収や爵位の剥奪など罪は重かった。

 

 無論、揉めたが公爵家と辺境伯爵家には大量の慰謝料や賠償を王家として払う事になるのだが、元王太子がヘンリー公爵領の領都を焼いた事と辺境伯爵領へ戦争を仕掛た事や自軍の大量戦死者への見舞金が仇となり、払い切れたが膨れ上がった賠償と慰謝料により王家は財政的に大いに傾いたのだった。

 

 

 

 さて、辺境伯サナダ領となる前でありスワ湖の元とも言える国境にあった渓谷型ダンジョンだがダンジョンボスからしたら不幸でしか無かった。

 

 転移直後のメンバーは、現サナダ辺境伯爵家当主の真田昌幸の姿と装備は第八次川中島の戦い直後の姿だった。

 無論、息子で長男の信行達は大阪の冬の陣の直後の上田場内で正室稲姫との団欒中であり、次男の幸村も同じく冬の陣での徳川本陣への突入前の赤備えの姿で、同じく真田隊と突入予定だった後藤又兵衛、溶岩の如くに本陣に突入して来る真田隊を迎え撃つ予定だった、伊達政宗や本多忠勝。

 

 長谷堂の戦いから撤退戦を行う上杉景勝や直江兼続。殿を務めながらも伊達軍や最上軍と多勢に無勢で単騎で暴れ狂う、傾奇者の前田慶次。

 

 関ケ原の戦いの最中に起きた上田城の防衛戦にて葵色の女性用の鎧を纏いながら、大人でも引くのが難しい大弓を取り、徳川忠長の二万と戦い護りきった信行の正室で本田忠勝の長女の稲姫。

 

 そして、渓谷型ダンジョンのボス部屋へと転移してきたのが彼等の戦国武将とそれらに伴う将兵約五万だった。

 

 無論、当初の敵同士だといがみ合う混乱もあったのだが、昌幸の機転と猛将忠勝の怒声や幸村に慶次の三人による時間稼ぎにより場を落ち着かせながらも弾込めし、約二万丁の火縄銃の斉射にて渓谷型ダンジョンのボスだったガルーダは二万発の鉛玉をプレゼントされて倒されたのだった。

 

 そして、時同じくして渓谷型ダンジョンを攻略中だったのがヘンリー公爵の当主だったアンジェリカの父親のウィリアムで、気付けばダンジョンボスが倒されたとは知らずにダンジョンの外に転移されたのだった。

 

 ダンジョンボスを倒した彼等だったが事件が起きる。

 

 ダンジョンボスの呪いなのか、神のいたずらなのかは分からないが、転移組全員が若返るという現象だった。

 

 得に若返りが酷かったのが真田兄弟や稲姫。上杉景勝や直江兼続、前田慶次に伊達政宗とその腹心達、幸村の直属の真田十勇士達も全員が当時5歳前後だった愛娘のアンジェリカと同い年まで若返ったのだ。

 

 昌幸や忠勝達も若返るのだが、ウィリアムと同い年位だった。

 

 普通、ダンジョンボスが倒されればダンジョン外へと転移されるのだが、それすら知らなかった戦国武将達はダンジョン外へ転移。後の昌幸の盟友のウィリアムを囲う形でとなるとは知らなかったのだった。

 

 真田昌幸はウィリアムと出会い、ダンジョン攻略の手柄から王国の辺境伯爵へとなるのだが、ぶっちゃけて言うと政が苦手な忠勝は拒否し、若返り過ぎて幼い姿へとなった政宗と景勝からは面倒事を押し付けられたと言うのが正確だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

  





 暇つぶしに書いて見ました。

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