【釣り】TSして美少女になったら無職に堕ちたのでエッッッッな配信をする予定でした。 作:スコティッシュフォールド
前回のあらすじ。
なんか拉致られた。→腹減ったから部屋から脱出する。尚、叡智な事を本人はする気はない、以上。
「さぁて、まずは物色と探索といきましょうかね〜」
何か使える物があるかどうか、そもそも何があるのかすらも分からないし。割と広いし、何にも無い事は無いだろう。きっと。
「まぁ、そこは運ですかね〜。最悪小学生レベルの下ネタ言うぐらいの覚悟はした方が良いかも」
《コメント》
・物色とか言うなw
・もっと拝借するとかお借りしますとかあるだろ
・本当美少女ちゃんだわ
・どう言う事だよ
・絶対そんな覚悟を決める時じゃないだろ
・いつもイカれた言葉選びしてるのにこう言う時だけ普通なの何で何だよ
「ピッキング道具とか無いですかね。最悪安全ピンとかあれば……」
と言うか、普通にドアが開いてるとか無いかな?灯台元暗し的な。そう思ってドアノブを捻る。
「あーやはり。そう言う事でしたか〜」
ドアノブをゆっくり捻り、真顔でカメラを見ながらコメントをチラ見して盛り上がりを確認した後。
《コメント》
・開いてた?
・まじか
・お?
・脱出!?
「閉まってました」
当然の結果を俺は述べた。そりゃあ、そうよ。人を誘拐して閉じ込めておいて、戸締りしない馬鹿が何処にいるって話だよ。いや、そもそもそんな事をするな。さっさと捕まれ。
《コメント》
・おい
・何だよ
・どう言う事?
・俺達を騙してどうするんだよ
・何でそう言う事するの
・助け合いじゃねえのかよ
「ほら敵を騙すならまずは味方からって言うじゃないですか〜。だから、まずはジャブをお見舞いしたまでです」
たまには、こう言うテクニックも見せないと。最近単調になってる気がするしな。現代人はハマるのも早いけど、飽きるのも早いから沼らせないと。
「そんなに怒らないでくださいって」
《コメント》
・ゆるさん
・うえーん
・コメント君を泣かせたー。先生、美少女ちゃんがコメント君を泣かせましたー。
・道具あればピッキング出来るの?犯罪者じゃん
・それな
「あーえっと、いや昔やった事があって。違うんですよ?他所の家にお邪魔したり、銀行の金庫からネコババしたりとかやったんじゃなくてですね……」
昔の話だ。どっかで話した気もするんだが犯罪では無いし、話すか。
「学生の時の話なんですが。ウチの学校は下駄箱がロッカータイプで、ですね〜。そこに靴と教科書を閉まっていたんです」
懐かしいな。何十年前だ?何で俺こんな場所で学生時代を振り返ってるんだろう。走馬灯?死ぬのか俺。
「貴重品とかも入れる事もあるかもしれないから、私はちゃんと鍵付きの南京錠を買って付けたんです」
《コメント》
・ほう
・それでそれで?
・うん
「使った事ある人は分かると思うんですけど、南京錠の鍵って結構小さいんですよ。で、ある日その鍵を無くしまして」
記憶の海馬を歩きながら、言葉を選び。そして物理的に部屋を彷徨いながら、脱出に使える物も探す。全部やらなきゃいけないのが、配信者の辛いところだ。って、言ってみるけど本当に辛い。何でこんな事してるんだろ。阿修羅像になれば楽なのかもしれない。
でも、日常であんなケルベロスみたいに顔の左右横に顔面があったら日常生活を送るのが大変そうだ。歩けば皆の視線が集中するだろうし、やたらと弄られる未来は簡単に想像出来る。だから、まだ人間でいる事にする。この辛さが人間である証拠なのかもしれない。俺は何を言っているんだろうか?
《コメント》
・やらかしたのか
・終わってる
・キーホルダーかなんか付けなかったの?
「あの頃は私も若かったので、そんなものいらないやいっ!って思って付けませんでした。キーホルダーは甘えとさえ思っていた。そう言う尖り方をしてましたね。今思えば若気の至りかな〜」
今も見た目だけは若いんですけどね。……と言うか、この身体って歳は取るよな?取らなかったからもう人間のアイデンティティ奪ってるし、流石に取るよね?取らなかったら怖いし、怖い。
《コメント》
・キーホルダーが甘えwwww
・今もそんな感じ?剥き出しの鍵?
・剥き出しの鍵って何だよ
・裸とか急にえっちな事言わないでください
「安心してください。今はちゃんと付けてますよ〜。ふふっ、確かに剥き出しとか丸裸とかって言うとえっちな感じが出るし、しますよね!分かりみが深いっ」
《コメント》
・アンタ程の人が言うなら
・鍵って思えばえっちだよね
・《コメントは運営によって削除されました》
・↑ギリギリアウト
・いや、普通にアウトだったろ
・鍵の話の続きは?
「あ、そうですね。ごめんなさい、話を続けますか〜。それで、その日は体育館で授業があって体育館ばきをしまってあって出そうとした時に気付きまして」
あっ、ライターみっけ。よしよし良い感じだ。脳内のパズルが組み合わさっていく様な感覚が中々癖になって悪くは無い。後は、ガムテープと……。
「それで、まずいなと思った私はクリップをまっすぐに伸ばしてなんとか解錠しようと思って」
《コメント》
・クリップなんて良くあったな
・確かに
・学校生活でクリップなんか使う?
・書類を封するのに使うんじゃねえの?
「……そうですね、我が家では、集金とかで良く使ってたイメージがあります。あいたっ!」
いってえ、でもガムテ取れた。あんな棚の奥にあるとは思わなかったけど。これがあればこっちの物だ。まぁ、良いか。さてさて、そろそろ時間も良い感じだし。
「んじゃ、ブツも揃ったんでそろそろ脱出しま〜す!」
《コメント》
・ブツwwwww
・これがギャップ萌えですか?
・こっちが聞きてえよ
・どうやってだよ?
・持っているのはライターとガムテープ?もしかして燃やす気か?
「まさかまさかの大正解ッ!叡智な物に対して壁になるのはいつの世界でもコンプライアンスと炎上って事で〜」
火災報知器の近くに、ライターの火を一瞬だけ近付けてすぐ消す。すると、あら不思議。
《火事です。火事です》
「あれ?私なんかやっちゃいました?」
周りを見渡してすっとぼけてみる。
《コメント》
・手に持ってるの見ろよ
・犯罪じゃん
・それで脱出しようにもドアは開かないから出れないんじゃないの?
「嫌だなぁ、マリー・アントワネットも言ってたじゃないですか〜?ドアが開かないなら、窓をカチ割って出れば良いじゃないって」
《コメント》
・マリー・アントワネット「言ってないです」
・そのフレーズだけで売れた一発屋の癖に息長いよなマリーアントワネット
・寿命は短いけどな
・フランスの王妃を一発屋芸人扱い出来るのは現代日本だけ!
・お前ら頭おかしいよ
・そんな事を言いながら、しれっとガムテープを慣れた手捌きで美少女ちゃんが窓に貼っている姿を俺はちゃんと見ていた。恐ろしく早い行動、俺でなきゃ見逃しちゃうね
「って事で私は
《コメント》
・これで終わり?
・まじ?
・あっさりすぎてびっくり
・なんか駆け足だった様な
・お腹空いてたんでしょ(適当)