なんかこのクソ広告ウザいな……。エロ漫画かよ。
 アンチ・ヘイト書くか……。

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第1話

 家族は幸せの象徴──

 子供は未来を約束してくれる。

 たとえそれが……怪物の子だとしても。

 

「ふう……やっと帰って来られた」

 

 『みらいなかよしタウン』。数ヶ月ぶりに海外赴任から帰ってきた俺は家族の待つマンションへたどり着いた。

 

「あなた!」

「伊和子!」

 

 クーラーの効いたマンションの中に入ると妻の伊和子が小走りで駆け寄る。

 

「おいおい危ないな、気をつけてくれよ」

 

 そんな妻を俺はそっと支える。妻のお腹には第二子になる俺の子供が宿っていた。

 

「恋衣は?」

「お友達と部屋で遊んでいるわ」

 

 その言葉に俺は少なからず衝撃を受ける。

 海外赴任して3ヶ月。もうそんなにも早く友達が出来たのかと感慨深いものを感じたからだ。

 

 そんなことを考えていると、不意に子ども部屋から一人の少女が顔を出して駆け寄る。

 

「パパ、おかえりー!」

「恋衣ただいま!」

「本当に今日から毎日一緒にいるの!?」

「そうだぞ! 毎日一緒だぞー!」

 

 ああ、変わらないな。と俺は安堵した。3ヶ月も経ったら俺の知らない変化があるんじゃないかと思ってたからだ。

 でもそんなことはなくて恋衣は相変わらず俺の知る恋衣だった。

 

「パパ! 恋衣の部屋早く来て!!」

「なんだよ、急かして……」

 

 なにか自慢したいことでもあるのか、それとも友達でも紹介しているのか。俺はたぶんそんな脳天気な考えをしながら娘に手を引かれて部屋に入る。

 

「恋衣の友達を紹介するね! もけもけちゃん!」

「ファー…ブルスコ…ファー…ブルスコ…ファー」

 

 そこにいたのは、全身毛むくじゃらで鋭い牙と爪を持つ得体のしれないナニカ……。

 

 

 

 

 

 そして全裸に剥かれて磔にされている全裸のおっさんだった。

 

「うわーっ!! なにこれーーー!!!!」

「パパ!? どうしたの!!」

 

 どうしたの? はこっちである。獣は良い。いや良くはないけど、まだマシだ。ツッコミどころが多いけどマシだ。

 

 あの全裸のおっさん何!? え、こわい!!

 家に知らないおっさんいるの怖い!!

 

「あなた!? どうしたの!?」

 

 俺の叫びに驚いた妻がすぐに部屋に入る。

 

「伊知子!? な、なんだ!? アレはいったいなんだ!!」

 

 そういって俺が知らないおっさんを指差すと、伊知子は困惑を浮かべながら答えた。

 

「なにって……種付けおじさんだけど?」

「種付けおじさん!?」

「パパ、知らないの? 種付けおじさんってのはね女性の子宮に自身の種を植え付ける非常に危険なおじさんなんだよ。いわゆるエロ漫画や同人誌の中に出没し、現在ではミーム化。性的能力は高く、基本技能として絶倫を有するけど真面目な不妊を題材とする作品には出てこないでひたすら責任能力が欠如しその場の思いつきやその後の展開などを無視する機構が目立つ一種の概念なんだよ?」

「……??? ??? ?????」

 

 頭がおかしくなりそうだった。

 

「ファー…ブルスコ…ファー…ブルスコ…ファー……」

「そ、それで……なんでその種付けおじさんが裸でひん剥かれて、吊るされているんだ? あともけもけちゃん近い」

 

 もけもけちゃんは息を荒くしながら俺の横顔を見つめる。

 圧が強すぎる。たぶん顔と10センチも離れてない。すっごい見られてるんだけど。

 

「説明しましょう、あれは私がこのみらいなかよしタウンに移り住んで二ヶ月目のこと……」

「伊知子? 伊知子そんなキャラだったっけ? ねぇー?」

 

 伊知子は説明した。

 夫の単身赴任。熟れた身体を持て余していた伊知子は毎日の日課である☓☓☓☓を行おうと公園で☓☓になり、☓☓☓に☓☓☓を☓☓☓☓、そして徘徊をしていたらしい。

 

「伊知子、離婚しよう!」

「うるせっくす!」

 

 伊知子に頬を叩かれた。もけもけちゃんは叩かれた俺の頬を擦ってくれた。優しい……。

 

 伊知子の変態性癖を略しながら要約するとこうだった。

 種付けおじさんによって狙われた伊知子と恋衣はあわや種付けおじさんに種付けさせられる前、もけもけちゃんが助けてくれたらしい。

 

「そうだったのか……ありがとうもけもけちゃん」

「FATALITY……」

「なんで?」

 

 感謝を伝えたら物騒な言葉で返された……。

 しかも英語喋れるんだ……。

 

「クククッ、おじさんを倒したところでいい気になるなよ……」

「おじさん!? 原作では姿形すらないオリキャラのおじさん!!」

 

 原作を破壊した張本人のおじさん! なんか喋ることでも有ったの!?

 

「このみらいなかよしタウンには活きの良いメスブタ達がいる。おじさんだけで終わりじゃない……。其処にエロがある限り、淫乱の刺客たちは必ずやここに舞い降りるだろう」

「淫獄団地にでもいけ!」

「なんでそんな酷いこと言うの?」

 

 俺の言葉におじさんは泣いた。

 申し訳ないが物騒な奴らは物騒な奴ら同士で対消滅してほしいんだ。

 

「KAZUYA……」

 

 もけもけちゃん……俺は一也だよ?

 スーパードクターKじゃないよ?

 

「オレ、マモル……KAZUYA……カゾク、マモル……」

「心の優しい怪物!!」

 

 もけもけちゃんは心の優しい怪物だった。

 でも歯を剥いて笑うのはやめてくれ。目に虹彩がないからすごく怖いし額から頬にかけて傷もあって怖い。

 

「ふっ、おじさんはエロ二次創作界では中堅……エロ二次創作のスタンダードだよ……このみらいなかよしタウンをそしてこの二次創作をR18にして原作のようなインモラルで警察がろくに仕事をしてないクソみたいな世界にするまで止まらないよ」

「大丈夫、いざとなったらエタるよ」

 

 そもそも一発ネタだから続かないよ。

 

「ふっ……このおじさんがこんなメスブタたちに負けるなんてね……次はケモナー属性を備えて……必ず、孕ませてみせる…よ……ガクッ」

 

 そういっておじさんは肉体を光の光子になって分解されていった。無駄な演出である。

 

「……ん、なにかがおかしいような」

 

 おじさんの負けゼリフをもう一度思い出す『メスブタたち』『ケモナー属性』。ここから導き出せる結論は……。

 

「もけもけちゃん、メスだった……!?」

「……///」




 つづかない。

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