それでも俺は彼女が好きだ   作:じーじー

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一応書けはしましたが…いまいち修正する部分も思いつかないのでこのまま提出します。
……昨日も投稿しなかったか?


雲騎軍から認知される剣神/剣神が察知する異変

 

 

 

 

 

 

襲撃を受けている場所に向かう鏡流と炎秋。

その姿はまるで空を走っているようであった。

建物の屋根から屋根へ、足場から足場へ。

道なき場所を道であるかのように移動する2人。

しかし、炎秋は一つ自分の身体に違和感を感じていた。

 

 

(かなり急いで移動しているはずなのに疲れを感じない…それどころか余裕すらある…?)

 

 

無論、加減をしている余裕があるわけでもない。

一刻も早く現場に向かわなければならないこの状況で手を抜く必要などない。

だが、炎秋は疲れをまるで感じていなかった。

だが、驚いているのは炎秋だけでなくうしろに付いてきている鏡流も同じであった。

だが、鏡流が感じていたのは炎秋とは違う違和感であった。

 

 

(……そんなはずはない)

 

 

そんなことはありえない。

鏡流はその考えをすぐに捨て去った。

それほどにバカバカしい考えだった。

まるで炎秋が

『人間ではないような気がした』

などと。

 

 

 

 

 

______________________

 

 

 

 

 

 

現場が見える場所まで来た時、炎秋の目に入ってきたのは暴れる金人門番2体であった。

そしてその内の一体が対応に当たる数人の雲騎軍を貫かんとしているところであった。

すぐにはやられないだろうが誰かが犠牲になるのも時間の問題だった。

 

 

(間に合うか…!?)

 

 

そう思った瞬間、炎秋の後ろから声が聞こえる。

 

 

「乗れ」

 

 

そう言われてうしろを振り返ると剣を横に構える鏡流の姿が見えた。

だが、炎秋にはそれだけで充分に意図を理解することが出来た。

炎秋はその場で一瞬移動する速度を落としその場で軽く跳躍しつつ懐にある剣を抜き、構える。

なるべく、空気抵抗を減らすようにして。

そして、その跳躍した炎秋の踏み台となるように自身の剣を構え炎秋を乗せる鏡流。

次の瞬間、鏡流は考えうる限りの全力で剣を振り炎秋をその場から弾き飛ばした。

金人門番の方に向かって。

 

そして、丹鼎司の医者市場にて。

金人門番に今にも押し切られそうになっている兵士達は今後体験することなどないであろう事象を目にすることになる。

だが、その体験を誰に語っても信じてはもらえなかったのだとか。

それもそのはずである。

『とてつもない速さで飛んできた物体が金人門番2体を切り裂き、地面に剣を刺してそこを足場としながら速度を殺しつつ着地を行う』などと。

一体誰が信じられるだろうか?

 

 

 

そんな光景を作り出した本人はまるでなんてこと無かったかのようにこちらを見ながらこう言ったのだとか。

 

 

 

「状況は?」

 

 

 

その場で状況の説明を受けた炎秋は「なら俺達で相手をしたほうが良いか…」と呟いたかと思えば「もうすぐ援軍も来る、それまでこの場は任せるぞ」と自分達そのまま敵陣の方へと走り込んで行った。

そして、自分達の後から白い風のようなものが吹き抜けたかと思うと炎秋が駆け抜けていった。

その後、敵軍の制圧が完了したのは僅か20分程であった。

 

 

 

 

 

 

______________________

 

 

 

 

 

 

戦いの場を全て制圧して後から合流した景元に状況確認を任せて炎秋は医者市場の隅に座っていた。

そこで炎秋は目を閉じ、あることについて考えていた。

それは『短期間の中で金人門番がこう何回も暴走することがあるのだろうか』という点。

これは戦いの途中で軽い尋問を行い吐かせたことであったが、襲ってきた敵軍の正体は様々な星や船を襲う海賊であった。

金人門番は謎の商人より譲り受けたのだとか。

それにしても数が多かった。

数えているだけでもおよそ12体。

一体何処からそんな数が…それも誰が…?

謎の商人とは?

あのとき御空より言われた呼雷達歩離人か?

ならば目的はなんなのか?

しかし、いくら考えても答えは出なかった。

鏡流はそんな炎秋の近くで壁に寄りかかっていた。

そんな中、状況を整理し指示を出し終えた景元が炎秋達に近付いて来た。

景元からの『ご苦労さま』の一言目を聞く前に炎秋は先手を打つように口を開いた。

目をつむったまま。

 

 

 

「いつから羅浮は金人門番の遊び場になったんだ?」

 

「…手厳しい言葉だね」

 

「手厳しくもなる。ここに居た医者が何人か負傷していて、もう少し遅かったら犠牲者すらでたかもしれないとなればな」

 

「羅浮で保管してある金人門番の数の報告書にしっかりと目を通しておけば、もう少し被害は抑えられたはずだ」

 

 

 

嫌味を隠そうとしない炎秋の言葉に、景元は少し笑みをこぼしながら炎秋を見つめる。

 

 

 

「君がそんなに頭が切れるとは思わなかった」

 

「冗談を抜かしてる場合か?」

 

「冗談も言いたくなるような時は私にもあるさ」

 

「なら状況説明が先だな、後でいくらでも冗談には付き合える」

 

「わかったよ、簡単に分かってることを説明するとしよう」

 

 

 

そんな景元を見た炎秋はため息を吐きそうになるのを堪えて、景元の方をしっかりと見つめ言葉を待った。

 

 

 

「君が羅浮に来た日、暴れていた金人門番が居たのを覚えているかい?」

 

「あんな出来事を忘れてる奴が居るのなら見てみたいが?」

 

「…その金人門番だけど、調べてみたら少し特殊な構造になっていてね。なるべく影響を与えないように調べてみたところ『戦闘データを何処かに送る機能が付いている』ことが分かってね。しかも、『その機能を下手に調べようとすると自爆する機能』までセットで付いているみたいでね」

 

「戦闘データを…?」

 

「それがここ7日間で39体発見されてる」

 

「さ、さんじゅ…っ!?」

 

「我が知る限りだと、調べる過程で23体はガラクタになったな」

 

「……。」

 

「だか、問題はそれだけじゃない。送っているデータは私のデータと師匠のデータ、そして君のデータの3種類なんだ」

 

「…俺達の?」

 

「そう、必ず誰かが金人門番に対応しなければならないように出来ている。戦っている際に違和感は感じなかったかい?」

 

「……鏡流より、俺を狙うことが多かった」

 

「そう、つまりここにいる私達三人は?」

 

「何者から狙われているってわけか」

 

「そう、そして誰かの周りで騒動が起きる。少なくとも誰かがそう仕組んでいる」

 

「なぜ言い切れる?」

 

 

 

その言葉を待ってましたと言わんばかりに景元は返事を返す。

 

 

 

「保管している金人門番の数が一切減っていないんだ」

 

 

 

その返事にを聞いた炎秋は思わず目を見開き驚いてしまう。

 

 

 

「実際に見に行ったのか」

 

「報告書通りの数だったよ」

 

「分かっているのか、それが何を意味するのか」

 

「…敵は金人門番を大量に作れるだけの技術がある」

 

「そして、実際に作れる資金も存在している。

つまり、この襲撃は付け焼き刃の作戦なんかじゃない。

もしかすれば、ずっと前から計画されていたものかもしれないということだぞ?

どう対応する?

狙われているのが俺達なのだとしたらことは簡単じゃないかもしれないんだぞ」

 

「そう、だから今の私達がやらねばならないことがある。悪いけど、付き合ってもらうよ?」

 

「ハァ……。鏡流さ「”鏡流“」……鏡流、今夜は帰るのは遅くなりそうだ。晩飯は何処かで食って帰ろう」

 

「心得た」

 

「…じゃあ始めてくれ、お前の得意分野だろ?」

 

「ああ。それじゃあ始めるよ

作戦会議の時間だ」

 

 

 

 

 

 

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