作者の異世界旅行譚   作:JAIL

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ダークソウルのトロコンまで残り1つとなりました!
早くワイルズに戻りたい…


自己満足

俺は今日も国内に張り巡らされているパイプの点検の依頼を受けていた。

前回の依頼で内容は分かっていたので経験者がいる方に集まり、作業を行う場所を記した地図を受け取って作業に移る。

急いで確認する所を確認して昼休憩に入る。

そして俺が動き出すのはここからだ。

あの兄妹の居場所は分かってる。

そこに行き、ある事をする。そう決めた。

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

その兄妹がいる所に着いた。

やはり昨日見た妹さんが周りを警戒している。

俺は怖がらせないようにゆっくりと近付くと妹さんが俺に気付き、足早に隠し扉の奥に消えると代わりに兄らしき少年が出てきた。

その少年は昨日と同じようにナタを構えている。

俺も鉄剣を構える。

 

お互いに間合いを見てる。

 

先に斬り掛かってきたのは少年だった。

ナタを縦に振ってくる。

俺はそのナタをいなして少年が対処出来る程度の速度で鉄剣を振り返す。

 

「っ!」

 

キィン!

 

少年はギリギリで俺の剣を受け流し、距離を取る。

俺は再び鉄剣を中段で構えるが自ら斬りには行かない。

 

「…」

 

警戒されてる。

まぁそりゃそうだろう。

力でいえばこちらの方が有利であり、普通に戦えば結果は目に見えている。

にも関わらず俺は自ら斬り掛からない。

そんな事をすれば相手が怪しむなんざ分かりきってる。

 

だがこれが狙いだ。

 

ある程度斬りに来させて俺はただいなし、依頼の終わる時間が近付いたら自ら退く。

恐らくこれを続けていればこの少年も俺に対する疑いを晴らしてくれる…と思う。

そこからが勝負どころだ。

まずはあの兄妹の現状を把握する。

もしも社会復帰出来るのならある程度支援して徐々に離れればいい。

逆に衛生的にも不安なら一旦自分が引き取って借りてる部屋に泊まらせてギルドの方で簡単な仕事をお願いする。

そうすればあの2人だってこの国でも普通の生活が出来るくらいにはなるだろう。

少ししてギルド役員の人が休憩の知らせをしに来てくれた。

役員は奥の兄妹が気になったんだろうけど俺が引き離すようにして案内をお願いした。

午後は午後で再びあの兄妹の元へ行き、警戒を解く事に専念する。

だがすぐには信じてくれないのは分かっていた。

閉門の鐘がなり、仕事も終わったようだ。

俺はその兄妹に手を振り、広場へ帰って行った。

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

宿に帰るとキールさんがカウンターで出迎えてくれた。

 

「おう、お疲れ。飯はどうする?」

「あ、すぐに食べたいのでお願い出来ます?」

 

キールさんは、おう、任せろ!と奥に行き、食事の準備をし始める。

俺は俺でまた明日の計画を練っていた。

一応今のやり方を続けるのは確定だ。

正直今やってる事については自分自身にメリットは全く無い。

むしろ損失の方がずっと大きくなる。

けど俺はアイルミロクで中々のお金を稼げたからそこについてはいい。

問題なのは仮に彼等の警戒心が解けたはいいけどその後に発展が無くなる事の方が危ない。

それはつまりあの兄妹達の生活を変える事が出来なくなり、再び違法な事を繰り返して最悪自身を守る術も無いまま国外に放り出される事も考えられる。

そうなったら後は外にいる魔物の餌食だ。

さすがにそれは避けたい。

 

「…」

 

"自己満足"

 

そんな言葉が浮かぶ。

 

その通りだ。

彼等は「助けて」とは俺に言ってきてない。

そんな事は分かってる。

けどこの国の状況を見て、彼等に手を差し伸べる人がいるとは到底思えない。

前に会ったルーガスさんは「同情するな」と言っていた。

けど俺はその言葉に納得していない。

自己満足でもいい、俺は自ら強くなろうとしてる子の背中を押したいだけだ。

色々と考えているとキールさんが食事を持ってきてくれた。

俺は礼を言って食事を摂っている時も明日の事を考えていた────




実はその前に「アルトリウスの大剣」を作ってたのですが間違えて2本とも「アルトリウスの大剣(聖)」を作ってしまい、2垢目で作る事に…
まぁ完成しましたがそのせいでワイルズが遠退いたのは確実でした…
またお越し下さいm(_ _)m
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