作者の異世界旅行譚   作:JAIL

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先週、投稿するのを忘れておりました…


警戒を解く為に───

~♪~♪

 

スマホのアラームが鳴ったので止めて準備を始める。

今日は依頼には行かずに国内の散策をしながらあの兄妹の元に行く予定だ。

朝食を済ませて宿を出るとすぐに国の中心部へと向かった。

ラテゼ魔工皇国の中心部には国内で起きた事件やお知らせを貼る掲示板があり、国内にいる人達はほぼ毎日その掲示板に立ち寄っている。

分かりやすく言うと前世での新聞が公の広間に貼られているようなものだ。

 

「さーて、何かあったかなぁ?」

 

掲示板を見ていく。

 

【各国行きの馬車運行状況】

 

【アイアンアント、増殖を確認】

 

【貴金属店にて窃盗、レッドルビーの仕業か!?】

 

【ダックベアの毛皮高額買取のお知らせ】

 

【パイプ破損につき、一部地域の蒸気止めのお知らせ】

 

…特に俺が気になる内容のは無かった。

それにしてもこの中心地はかなり活気に溢れている。

そりゃそうだ。

住宅エリアと産業エリアが交わる所なんだ。

煤や灰で汚れた作業着を着ている人、紙袋一杯に商品を詰め込んで歩いてる人、朝から発泡酒を飲んでいる人等様々だ。

 

「こういう異世界感あるのもいいねぇ」

 

アイルミロクのようなザ・異世界感溢れる街並みも良かったがラテゼ魔工皇国のような少し技術が進歩した街並みも中々いい。

人々が行き交う様子を見た所で、散歩しながら俺は例の兄妹の様子を見に行く事にした。

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

「さーて、受け入れてくれるかどうか…」

 

個人的にかなり不安だった。

けど彼等には既に2回会っている。

そしてその2回目はある程度敵では無い事を示せたはずだ…と思う。

兄妹がいる路地に着くといつものように妹が入口前で座り込んでいた。

俺がゆっくり近付くと妹も俺に気付き、怯える様子を見せながらもギュッと座る姿勢を強くした。

その様子からして今日は兄はいないのか?と思いつつ、ようやく目の前まで辿り着いた。

俺はしゃがみ込み、会話を始める。

 

「こんにちは、俺の事…知ってるよね?」

 

妹は無口だったがコクン…と頷いた。

 

「今日はお兄さんは留守なのかな?」

 

そう聞いた瞬間だった。

 

ジャリ…

 

俺の後ろから何かを踏み締める音が聞こえる。

これはまずい…そう直感し、振り向きながら鞘に収めた状態で剣を横に振った。

 

ガィン!!!!

 

兄は後ろにいた。

恐らく妹と話してる隙を付いて俺を後ろから襲うつもりだったのだ。

すぐに俺は妹から遠ざかり鞘に刀身を収めたまま剣を構える。

兄は失敗を悔しがっているがすぐに妹を家?に入れて俺と立ち会った。

 

お互いに何も話さない。

 

今日はここまでだな…と俺はポケットから金貨を1枚出して兄に放り投げる。

兄は警戒していたがそれが金貨である事を確信すると驚いたかのように俺を見るが既に俺は振り返って歩き、彼等に背を向けた後だった。

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

裏路地を抜けて表通りに出てきた。

 

「ふぅ、これを繰り返すか」

 

そう、これが俺の思い付いたやり方。

まず相手に近付いて敵でない事を伝える。

それで相手が剣を構えて来たら金貨を放り投げて俺は帰る。

逆に警戒心を解いてくれたら一旦彼等の住処に入り、現状を聞く。

そして更生可能かどうかを判断する。

今の所思い付くのはこれしか無い。

彼等の栄養状態も心配だからあの金貨で何か買い物して食べる物を確保出来たらそれはそれで大丈夫になる。

俺はそれを繰り返した。

 

次の日も…

 

また次の日も…

 

またまた次の日も…

 

そして────その時は訪れた。

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

今日も兄妹の元に行くと今日は兄妹が2人揃って立っていた。

今日は待ち伏せしてないのかと思い、金貨だけを投げ渡して帰ろうとした時だった。

 

「おじさん、待ってよ」

 

その言葉は間違い無く、兄妹の兄の方から出た言葉だった。




ゴールデンウィークなので試しに色んな事をやっておりますw
明日はチーズケーキでも作ろうかな…♪
またお越し下さいm(_ _)m
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