作者の異世界旅行譚   作:JAIL

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歯医者があったのですが15時に電話が掛かってきて

「本日15時からご予約があったのですがいかがなさいました?」
「え?15時半では?」
「いえ、15時となっております」

すぐにスクーターをかっ飛ばして来ました。
忘れてたぁ…


散歩【後編】

食事を終えた俺は再び歩いていた。

今歩いているエリアは言わば"商店街"のような所だ。

その為か様々な店が立ち並んでいる。

採れた野菜や果物を売る店、よく分からない肉を売ってる店、魚を売ってる店、冒険者に必要な雑貨や武器、防具を売る店等様々だ。

そしてその各店舗で威勢よく呼び込みをしていた。

俺が幼い頃、近くの店でもこういう呼び込みはまだ点々と残っていて懐かしさも感じていた。

 

「そういや親戚の店の周辺、他にも色々と店が建ち並んでたけど前に行った時はほとんどシャッターで閉まってたなぁ…」

 

現代では○オンといった大型ショッピングモールがあり、ほとんどの客はそっちに行ってしまう。

すると必然的に必要な物を買う為に店を点々としなきゃならくなる店には来なくなってしまう。

当たり前っちゃ当たり前だがなんというか客と店員の距離感はかなり遠くなったような感じもする。

そういう光景を懐かしんでるのも俺も歳を重ねた証拠と言うべきなのだろうか…

だけど1つ違和感があるのもある。

 

店名だ。

 

各店の吊り看板にはその店が扱っている商品の絵とこの世界の文字が書かれている。

分かりやすいようにか?と思ったが気が付いた。

この世界は識字率が低い可能性もある。

その証拠にアイルミロクでの依頼を探してた時も文字と絵が使われていた。

この世界の識字率がどのくらいなのか分からないけど少なくとも事務仕事をするギルド役員は習っているんだろう。

冒険者側は分からないけど…

ま、読めるようになるかならないかは本人次第だからいいか…と俺は商店街を歩くのだった。

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

様々な所を歩いてすっかり日も落ちてしまった。

 

「このまま夜の街も歩こうと思ったけどさすがに一旦戻るか…」

 

変に帰りが遅いとキールさんに心配される可能性もある。

一旦夕飯を宿で済ませてまた外を歩けばいいやと思い、俺は帰る事にした。

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

「あ、キールさん、今帰りました」

「おう、遅かったな」

 

色々と街中を見て回ってた事、また夕飯を終わらせたら少しの時間だけ夜の街を歩く事を伝えて夕飯を済ませ、再び外に出る。

工場エリアの方は明るかった。

 

「やっぱ夜勤もあるのか?」

 

試しに近くまで行ってみたいと思い、俺は工場エリアの方に歩き出した。

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

夜のラテゼ魔工皇国は昼間とはまた一段と違う景色を見せた。

商店街の方では首無し馬が引く馬車で新しく商品を仕入れていたり、逆に今から店を始めるのかランタンを点けた店もあった。

そして大通りに出ると向かいからイギリスに居そうな軍服を着た2人の男性が歩いていた。

すると───

 

「そこの君、ちょっといいかね?」

「え?はい?」

 

突然呼び止められた。

俺は何事かと思いながらも彼等に従う。

 

「何か身分を証明する物はあるか?」

「えっと…冒険者カードでしたら…」

 

財布を開け、そこから1枚の冒険者カードを出して渡す。

男性はそれを受け取ってジーッと見ていた。

 

「うん、ジェイル…冒険者か。すまないな。呼び止めてしまって…夜遅くに1人で歩いてたから"レッドルビー"と思って少々警戒してしまった」

「そうですか…というか"レッドルビー"?」

 

俺の反応に2人の男性は「ん?」という顔をする。

 

「あ、もしかして君、ここ出身じゃないのか」

「なら"レッドルビー"の事も知らない訳か」

 

2人は合点がいったのか話してくれた。

 

 

◆◇◆◇◆◇

 

 

"レッドルビー"

彼らによると貴族の金品を狙って時折現れる窃盗犯の事を指していて犯行予告と共に赤いルビーの宝石を1つ残す事から"レッドルビー"と名付けられているらしい。

だがそのレッドルビーという人物、何年も前から存在して依頼もその時になったら出しているが未だに捕縛は出来ておらず、しまいには懸賞金まで掛けられているという。

その懸賞金は膨れ上がり今では金貨数千枚…日本円でいうと数千万円まで上っている。

今となっては冒険者達にとっての一攫千金を狙える依頼となっているのだ。

まぁ貴族からしたら私物を盗られたんだから多少損をしても捕まえたい訳だ。

 

「まぁ君がレッドルビーじゃない事が分かったけどあまり夜は出歩かないように」

「分かりました。あ、それともしも朝方で景色の良い所があったら聞かせてもらえます?この国に来た記念に行ってみたくて」

「それならあの時計塔かな」

 

1人の男性が指を指す方向には1本の巨大な時計塔があった。

あそこは唯一国を一望出来る所で出入りは自由らしい。

俺は礼を言って今日は帰る事にした。




なんやかんやこの小説が1番続いているというw
まだ書きたい作品もあるから執筆頻度を上げないと…
またお越し下さいm(_ _)m
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