早起きやだよぅ…(´;ω;`)
まだ日が昇ってない時間に起きた。
俺は着替えをして部屋を出る。
1階に降りると夜勤でいるのか知らない男性がカウンターにいた。
「おはようございます」
「ん?おお、おはよう…って起きてくるの早過ぎないか?」
「ええ、日の出を見に時計塔に行くので」
そうか、気を付けてな。と言われ、一礼して外に出る。
時計塔の方に歩くがさすがにまだ店を開けてる所は無い。
まぁ工業エリアは昼夜お構いなく煙突から煙が立ち続けているが…
ふぁ~っ…と軽く欠伸が出る。
さすがに昨日は外に出過ぎて寝る時間が少なかったか?
(そこまで遅くなっては無いと思うんだけどなぁ…)
グイーッ!と伸びをする。
ミシッ…と何かが鳴ったが気にしない気にしない…
そうこうしてる内に時計塔に着いた。
警備員らしきものはいないが扉は開いていて階段で誰でも登れるようだった。
俺は時計塔の頂上まで続く階段を上っていく。
ついに頂上に到着するがまだ暗かった。
まだ日は上っていないようだ。
時間はあるな…と思い、地面に座り、壁に寄り掛かる。
すると登ってきた階段から年配の男性が掃除用具とバスケットを持って出てきた。
「ん?お客さんかい?」
「あ、すみません、昨日の夜に騎士団の人から景色がいい所を聞いてここを勧められたので」
そうかそうか…ゆっくりしてくれな。と笑顔で言われた。
「あ、丁度いい。儂は掃除が終わったらここで朝食を摂るのが日課なんだがどうだ?君も一緒に」
「え?けどその中に入ってるのって…」
どう見ても2人分が入ってるようには見えない。
けどせっかくくれるんだ、コーヒーだけでしたら…と俺はコーヒーだけ貰う事にした。
掃除を進めて一息つく頃、少しづつ目の前の景色が明るくなってきた。
日の出だ。
俺はすぐ立ち上がり、スマホのカメラアプリを起動して写真を1枚撮る。
「?お前さん何してんだそれ?」
「あ、単に俺だけが使える魔道具で今の景色を記録したんですよ」
そりゃあ便利だなぁ。と笑っていた。
まぁ日本の今の技術は魔法にも見えなくもないから嘘は付いてない…と思う。
日の出を見た俺は老人に別れを言って時計塔を後にした。
ゴーン、ゴーン、ゴーン。
朝の鐘が鳴る。
そしてそれと同時に色んな店が支度を始めた。
俺も俺で準備をして魔術を受ける為にギルドに向かった。
◇◆◇◆◇◆
朝からギルドは大騒ぎだった。
食事をする者、武器の手入れをする者、貼られた依頼を吟味する者等様々だ。
俺も昨日見付けた魔術講習の受付カウンターに向かう。
「すみません、魔術の講習を受けたいのですが…」
「はい、では冒険者カードの提示をお願いします」
俺がカードを渡すと何やら確認をしていた。
「カードは…ご本人ですね。では注意事項がありますので別室にご案内します」
すると受付の横にある扉を開け、中に招き入れると小さな別室に案内された。
「こちらが注意事項です。よくご覧になって下さい。終わりましたら講習会場へご案内します」
注意事項は以下の通りだ。
①講習に合格した者は修了証を配布するので無くさない事
②修了証紛失の際は再発行出来ないので再度講習を受ける事。
③魔術講習の内容漏洩は厳禁となっており、違反した際は予め受けた呪いによって命を落とす事となるので注意する事。
④修了証は本人のみ有効なので他者に譲渡しない事。
この4つだ。
「では講習費の金貨1枚をお願いします」
俺はその場で金貨を渡す。
「確かに丁度ですね。ではこちらに名前をご記入しますと呪いが発動します。書き終えたらこちらから講習会場へどうぞ」
渡された用紙に名前を書くと青黒い靄が浮かび、俺の腕の中に吸い込まれた。
今のが呪いか?と思いながら椅子から立ち上がり、横にあったドアを開けてくれる。
中を見ると俺が一番乗りだったのか、誰もまだいなかった。
俺は受付員に軽く会釈して講習会場に入り、始まるのを待った。