7月は色々と忙しくなりそうだ…(歓喜)
初めて魔術を撃てた。
「これが…魔術…」
「驚いたか?」
さすがに驚きはする。
何せ数ヶ月前まで日本の工場で勤務していた俺が今じゃ魔法や魔術を使ってるんだ。
「魔術を撃つ際、その反動が身体に来る。だから足で身体を支える必要があるんだ」
なるほど…足を広げて安定させたのはそういう事か…
反動で後ろに押されるから…
………
……
…
待てよ?
押されるって事は魔術そのものには撃ったと同時にその使った対象者を押し返す作用があるって事だ。
それってつまり…
「あの…気になった事があるんでもう1回…次はちょっと試したい事が出来たんですけどいいですか?」
「あぁ、構わん。試してみろ」
アリシャさんに許可を貰い、俺は魔術を前方に撃つ手を逆に後ろに向ける。
そして俺の身体がその反動に負けないように腕をまっすぐにした。
「?…君、何を───」
俺は───後ろに魔術を撃った。
ドウッ!!!!!!!!!!!!
押し返す力は逆に向ければ自分を前に進ませる推進力に変えられる。
つまり───この技術を応用すれば自身を飛ばす方法になるはずだ。
だが俺は魔術のに込める魔力量を間違えたのか、自分でも想定しなかった速さで前に飛ぶ。
「うおおおおぉぉぉぉおおおお!?!?!?!?!?」
バキャアン!!!!!!!!!!!!
勢いが強過ぎて的に激突し、その的の支柱が折れてしまった。
「いっっってええええぇぇぇえええ!?!?!?!?」
全身に激痛が走る。
まさかとは思ったけどマジで魔術で自分が飛べるとは思わなかった。
「!?君!!!!大丈夫か!?」
アリシャさんが駆け寄る中、俺は痛みに耐え兼ねてのたうち回る。
頭に痛みが残っていた為、触ってみると少し濡れていた。
まさかとは思い、その手を見るとその一部が赤く染っていた。
それと今の大きな音を聞いたギルド役員や同じく魔術の講習を受けてた人達が駆け込んできた。
「どうしました!?凄い音が聞こえたんですが!?」
「すまない!通してくれ!怪我人だ!」
アリシャさんは俺の肩を持ち、ギルドの医務室へ向かった。
◇◆◇◆◇◆
「【ヒール】」
俺の後頭部に回復系統の魔術が使われた。
痛みはすぐに消え、怪我をした所を触っても濡れている様子は無かった。
「それでは私はこれで」
治療をしてくれた女性は一礼して医務室から出ていく。
マジで魔術スゲェ…
日本…というか元いた世界にも魔術とかあればなぁ…とつくづく思った。
「まさか魔術を逆方向に撃って自らを飛ばす力に変えるとはな…」
アリシャさんも予想外だったのか呆れた顔で頭を搔いていた。
「えっと…マズイ事しちゃいましたかね…?」
講習に怪我人を出したんだ。
当分、安全面についての会議や今後の対策を話し合う可能性もある。
だとしたら当事者の俺やアリシャさんは間違い無く呼ばれるだろう。
「…いや、魔術での新技術開発は国設騎士団の魔術開発課でも行われてるんだが…問題はあっちだからなぁ…」
アリシャさんが腕を組んで気まずそうにしていた。
あっちって事は何か別の機関からの苦言があるのだろうか?
とりあえず俺自身は今日はこの医務室で休み、明日再び講義室に来てほしいとアリシャさんに頼まれた。
アリシャさんが出て行って俺は医務室のベッドに横になる。
スマホでSNSを見ようとしたがここは異世界の為、仕方無くダウンロードしておいた動画を見て時間を潰していた。
◇◆◇◆◇◆
翌日。
傷が完全に癒えた俺は講義室の前に来ていた。
「さて、半日くらい講義ほっぽってたからな。急いで取り返さないと」
俺は講義室のドアを開け、中に入った。
「だーかーらー!!!!そんなに出力絞ったら勢い強くて制御不能になるだろうが!!!!」
「だからどのくらいの出力でそうなるかのデータ収集をする為にそうしてるんだろうが!!!!」
「これ高機動フライボードに転用出来ないかな?」
「それだと安定性が悪い。やるからもっと口径を大きくしないと」
講義室では複数人のドワーフらしき方達がやいのやいのと言い争いやよく分からない装置を広げたりしていた。
うん、何これ?
それにBLEACH獄頤鳴鳴篇も連載予定との事で興奮は最高潮の為、鼻血が出ないかと少し心配になりました…w
またお越し下さいm(_ _)m