療養も済んで再び俺は魔術の講義に出ていた。
特許についてはまた後日との事だ。
皆が基礎魔術を撃ってるのに対し、俺は今日は別室で講義を受けていた。
「さて、君には午前中は属性の魔術を受けてもらい、午後はテストをしてもらう。使う属性は【火】、【氷】、【風】の3種類だ。この3種類はこの魔術講義で習得してもらうが別の魔術講義ではまた違う属性も受ける事が出来る。ま、飛行魔術を開発した君なら合格出来ると思うがね」
さて、始めよう。という事でアリシャさんが手を前に出し、火、氷、風の3種類の魔術を撃った。
全てが的に命中し、的が倒れる。
「基礎魔術は単に魔力を撃つだけだがそこに属性が加わるとなると一気にその難易度は跳ね上がる。その為この魔術講義では3種類の属性のみを扱ってるんだ」
試しにやってみろ。と言われ、的の前に立たされる。
さて、やってみるか。
まず試すのは【氷】。
氷は水分子同士の運動を止めた塊だ。
となるとやるべき事は───
水分子を手のひらに集め、運動エネルギーを止めるイメージだ。
目を閉じ、水分子同士をくっ付けるイメージをする。
何個も何十個も何百個も───
イメージが固まり、目を開けるとそこには拳大の氷が浮かんでいた。
「ほぅ…」
アリシャさんが感心したような顔をして俺を見ていた。
俺はその氷と手のひらの間に魔力の空気の球体を作り、圧縮して一気に発散させた。
パァン!
氷の塊は一気に的に飛び、砕け散った。
直後、軽い拍手が響く。
「まさか1回で成功するとはな、魔術開発課に入ってもいいんじゃないか?」
「ありがたいですけど冒険者として各地を回ってみたいので一先ずお断りしておきます」
それは残念だ。と肩を竦めた。
続いて火の魔術、風の魔術と順に属性の魔術を撃っていく。
今回習う全属性を撃ち終わった所でアリシャさんが近付いてきた。
「合格だ。他の者達より早いが認定証を渡そう。待合室で待っていてくれ」
「分かりました」
俺は合格認定を貰い、待合室に行く。
しばらくするとカードを持ったアリシャさんが来た。
「これが資格証で冒険者カードと一緒に出来るようになっている。持っているカードを貸してくれ」
俺は持っていた冒険者カードを渡すと資格証の入っているケースを裏返し、何も入ってない所を開けて冒険者カードを入れた。
「これでよし…と。では改めて魔術の習得おめでとう。一応言っておくが講習が始まる前に呪術を使われたのは覚えているな?あれは魔術講義の内容を話すと呪いが発動し、身体の内側が腐敗していく。くれぐれも内容の口外はしないように」
それではこれで全工程は終わりだ。と言われ、2つのカードが入ったケースを渡された。
ようやくこれで俺も魔術が使えるようになったという訳だ。
アリシャさんは立ち上がり、他の者の講義を見に行った。
俺も立ち上がり、待合室を出る。
今日はこのまま帰ろう…そう思って俺はギルドを出て、キールさんのいる宿に帰る事にした。
私が最後に資格取得したのは社会人になってからフォークリフトと玉掛けの2つですね。
それ以外は全て高校の頃に取ってましたw
またお越し下さいm(_ _)m