さて役員と男爵の説明は終わり、解散となった。
レッドルビーの活動は夜中の為、夜になったらまた招集をするらしい。
俺は少し情報を集める為に役員と男爵の元へ向かう。
「すみません、レッドルビーに関して少々被害現場を見させて頂きたいのですが…」
一応、参加者という事で許可を貰い、馬車を使ってバリウス男爵の屋敷へ向かった。
◇◆◇◆◇◆
大きな屋敷に着いた。
被害現場はそのままにしてあるらしく、早速向かわせてもらった。
メイド達が出迎えるがその空気は歓迎とは言い難く、どちらかというと"厄介払いを早くしたい"という感じだった。
まぁ気のせいだろうと思い、被害現場の自室を見させてもらった。
中はもぬけの殻で金品が一切無くなっていた。
損害はかなりの額になりそうだ。
窓は2枚あるが鉄格子があって窓からは侵入も脱出も不可能。
被害に遭った部屋は宝物庫として寝室からしか入れない上、バリウス本人が持つ鍵を使わなければ入れない。
つまり入る方法はバリウス男爵から鍵を奪うか、本人を脅して使わせて中に入る方法しか無い。
だが本人を脅して入る場合、金品を奪って証拠隠滅の為に本人を拘束するだろう。
仮に顔を見られても殺すという手段があるだろうし、手間が掛かるだろうから本人に使わせるという可能性は低い。
だとすれば残る方法は鍵を奪って侵入する方法だ。
聞いた所によるとバリウスはお気に入りのメイドを常に横に置いているという。
なら侵入するならそのメイドをレッドルビーが買収し、鍵の在処を聞き出すくらいだ。
回りくどいが可能性としてはある。
…まぁあまり人を疑いたくは無いけど…
という事で試しにバリウス男爵に仕えているお気に入りのメイドの方々を1人ずつ呼んで個室で聞き取りを行う事にした。
◆◇◆◇◆◇
バリウス男爵が今までに近くに仕えさせていたのは4人。
1人目のメイドは1ヶ月前に雇われた新人のメイドさんで長い茶髪の女性だった。
だがまだ新人なせいか、オドオドしている様子が見える。
一応プライバシーの事もあるから名前は聞かないで事情聴取をする事にした。
話してくれた内容としては
・私は新人なのになぜお付に選ばれたのかが分からない。
・いやらしい視線には気付いていた。
・メイドだから給金は高いのは知ってたが思った職場とは違った。
との事。
うーん、完全に視姦されてるような…
これ現代日本ならセクハラとしてバリウス男爵は訴えられるの待った無しなのでは?
2人目はつり目で長い黒髪を後ろで一つにして結っている女性だった。
内容としては
・あのセクハラ男爵にはウンザリしていた。
・近々、ここは辞めるつもり
・むしろレッドルビーに財産を奪われた時の悔しそうな顔を見れたからラッキー
という感じだった。
3人目は眠そうな目をして、背が低い女性だった。
内容は
・趣味で変な服を着せられる。(その分給金は上乗せ)
・自分を見る目がいやらしい。
・時々「○○な服を着てくれ」と変な要求をしてくる。
との事…
ここまでの3人で聞こえたのはあの男爵のセクハラの数々…
…そろそろ聞くのが辛くなってきたな…
最後のメイドを呼ぶと部屋に入った途端に一礼して入ってきた。
長い金髪で穏やかな笑顔が印象的な女性だった。
「それでは聞き込みを始めま「その前に宜しいでしょうか?」…何か?」
聞き込みを始めようとした途端、女性が遮ってきた。
「これから言う事は事件が収束を迎えても他言無用です。それを理解し、黙っている事を約束するのであればお話します」
「?まぁ守秘義務は守りますが…一体何を?」
女性は呼吸を整え、話し始めた。
「レッドルビーに鍵を渡したのは私です」
知っている配信者も同時視聴したりなど土曜日が忙しくなりました♪
またお越し下さいm(_ _)m