作者の異世界旅行譚   作:JAIL

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BLEACH千年血戦篇を見ましたが原作既読勢でももう訳が分かりませんw


レッドルビーの正体

「ジェイルー出来……え…?」

 

俺がまだロビーにいる事に驚いていた。

武器を受け取り、再びロビーの椅子に座る。

俺は結局ギルドに報告には行かなかった。

理由はある。

その前に聞いておきたかった事もあったからだ。

そして────

 

ポーン、ポーン、ポーン

 

12時を回り、ギルドへの報告の時間切れとなった。

 

「……」

「……」

 

俺とキールさんの間に沈黙が走る。

 

「…何か飲むか?」

「…えっと…じゃあ…紅茶で…」

 

分かった。待ってろ。とだけ言って、再び奥に消えていった。

 

暫くして戻ってきて俺の真向かいに座り、紅茶の入ったティーカップを置く。

 

「…頂きます」

「…」

 

再び沈黙が空間を支配する。

このままでは埒が明かないと思い、聞いてみる事にした。

 

「聞いても…いいですか?」

「…おう」

 

俺は一拍置き、再び口を開く。

 

「あの時計塔で何をしてたんですか?」

「仕事…といえば仕事だな…」

「宝石や貨幣を袋に入れるのが?」

「…」

 

フィ…と視線を逸らす。

だが軽くため息をついてキールさんは口を開いた。

 

「お前も意地悪だな。ここまで来て外堀から埋めようってのか?」

「…いえ…」

 

ハァ…と両手で顔を覆った。

 

「どうやって時計塔に登った?」

「俺が開発した飛行魔術です」

 

それかぁ…とキールさんは天を仰いだ。

 

「そういえばそうだったな…お前、飛行魔術開発してたんだっけ…」

 

やっちまったなぁ…と頭を搔いた。

 

「私からも聞いていいか?」

「どうぞ」

「なんでギルドに行かなかった?」

 

まぁ…確かにそこは気になるよなぁ…

レッドルビーの正体を報告しに行けば報酬金が支払われる。

俺はその権利を放棄したのだ。

だが問題はそこじゃない。

俺がギルドに行かなかった理由───それは……

 

「今回の件はバリウス男爵の自業自得です。不正に使用料金を吊り上げ、平民から搾取していたから…ですかね…それに…」

「?それに?」

 

実は前世の日本でも江戸時代に同じような事をしていた人がいたのを思い出していた。

 

ねずみ小僧───

 

その者は贅沢をしていた役人から金品を盗み取り、庶民にばら蒔いていたからだ。

まぁ諸説ではギャンブル好きで盗んだ金品をそのギャンブルに充てていたとも言われているがこのレッドルビーに似たようなものを感じていた。

 

「実は俺がいた所でもレッドルビーみたいな事をしてる人がいたので…それと似たようなものかな…と…」

「なるほどね…」

 

それにギルドに報告してしまえばせっかく居場所が出来たルインとネビが路頭に迷う可能性だってあった。

故に俺は今回報告には行かなかったのだ。

 

「ったく…私も焼きが回ったかな…認めるよ。お前の勝ちだ」

「…ありがとうございます」

 

キールさんによれば今回俺が話した内容は直属の上司であるギルド長には報告して後日、内緒で報酬は渡すとの事。

俺は了承し、借りてる部屋で寝る事にした。




今回は忘れないように予め予約投稿しました。
またお越し下さいm(_ _)m
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