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アラームが鳴り、目が覚める。
「んー!よく寝た!」
俺は起きて出されていた朝食を摂り、出掛ける準備をする。
実は俺の開発した飛行魔術についてまだ色々と聞きたいとドワーフ達から時間をくれと頼まれていたのだ。
拘束時間もあるから報酬は支払われるけど。
俺は準備をしてキールさん達に挨拶をして魔術開発課に向かった。
◆◇◆◇◆◇
「一応、この理論通りにいけば搭載は出来るかと」
「あー、確かに…けど方向転換は?」
「そこはハンドルでいけると思いますよ。あーけどこっちには電子制御無いんだったか…」
俺はドワーフの1人と一緒に新たな輸送する乗り物の提案をしていた。
「浮上と降下は気球の構造を活かして炎魔術でやるとして、ハンドルには板バネを使えばある程度操縦は楽になるかもしれません」
「あ、板バネを使う方法があったか。そしたらそこは解決したとして次なんだが…」
「はい。どこです?」
正直工業高校、工業大学に行ってて正解だった。
一応大半の製作技術は積んでるからその知識を使って実用的な提案が出来るし、ドワーフ達も現場主義だから俺の実用的な提案を快く受け入れてくれる。
「まずは試作から進めてそこで問題点が出次第また話し合いましょう」
「おうよ。腕が鳴るぜ」
やってやらぁ!と腕をブンブン回す。
そこにギルド長のレリウスさんがやって来た。
「中々に打ち解けてるじゃないか」
「あ、レリウスさん。私も一応ものつくりは経験済みなので色々と話が合うんですよね」
それは良かったと笑っていた。
そして、「あ!」と何か思い出したかのような反応をする。
「ちなみに少しいいかね?」
「?ええ。構いませんが…何か?」
「まぁ…その…私の兄のユリウスが魔術開発に協力してほしいと…」
「え?私に?」
聞く所によると新たな魔術開発はしたがその使い勝手を試してほしいとの事。
そんなの魔術講習を修了したばかりの冒険者に頼むなよ…と思いながらも試しに行ってみる事にした。
◆◇◆◇◆◇
ボオオォォォオオオッ!!!!
「っっ!!!!」
俺は自分の撃った魔術の反動に耐え切れず、後ろに数歩仰け反った。
俺は今、魔術開発課に来ている。
今回開発したのは火炎を撃つ魔術だが火球とは違い、こちらは炎を連続的に撃つ魔術…所謂「火炎放射」だ。
だがこの魔術も前方に強い魔術を撃つ為か、その反動も強い。
正直実用化には向かないだろう。
「どうだね?」
先に開発した魔術を使わせてもらえるのはありがたいんだが俺は正直な事を言う事にした。
「正直、連続的に炎を撃つのは強いのですが代わりにその反動も強くなるのであまり使い勝手はいいとは言えませんね」
「うむ…実を言うとそこが課題なのだよ…」
対策としては───
・後ろで支えてもらう
・専用の固定された土台の上で撃つ
等が挙げられているが支えてもらうにもその1人が軟弱なら意味が無いし固定された土台をわざわざ持ち歩くのか?と疑問になる。
だが確かにこういう強い魔術は後ろに支えが必要となる。
強い魔術にも耐えられる支えが必要……
………
……
…
「あ…」
とある事を思い出した。
俺はユリウスさんに距離を置いてもらい再び的の前に立つ。
そうだ。
俺は既に自分を打ち出す魔術を開発してる。
そして今は前方に撃つ魔術を開発してる。
つまり────
その両方を同時に使えばいい。
あの死ぬ気になる青年の様に───
俺は左腕を後ろに伸ばし、そのままの向きで手のひらを広げる。
逆に右腕は前に伸ばし、手のひらを前に向ける。
左手からは風の魔術を少し多めに出して右手で炎の魔術を撃つ───!!!!!!!!
ゴオッ───!!!!!!!!!!!!
火炎放射となった炎の魔術はまっすぐに延びて的の表面を焼いていた────
そしてこの2章目も後半となりました。
早く3章目書かないと…