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アラームを切った俺はベッドから起きて使っていた部屋の整理を始めた。
出国は明日。
今日はお世話になった方々に挨拶回りに行くつもりだ。
用意を済ませて宿を出る。
挨拶回りに行くが今回はあまり大人数とは接しなかったから次に行くエルジヴィア大公国の馬車の日程を確認がてら魔術開発課のレリウスさんと講師をしていたアリシャさんにまずは挨拶しに行く事にした。
◆◇◆◇◆◇
魔術開発課に着いた俺は受付カウンターにいた女性に自身の名前を告げてレリウスさんに会わせてほしい事を伝える。
受付の女性も俺の事は聞いていたのかすぐに案内してくれた。
待合室で待っていると数分してからレリウスさんが入ってきた。
「これはこれはジェイル殿。ようこそお越し下さいました。本日はどのような件で?もしやまた新たな魔術の開発に!?」
「さすがにそんな早く新しい魔術は開発出来ませんよ」
今回はこの国を出るから挨拶回りをしている事を伝えた。
「そうでしたか、わざわざ御足労ありがとうございます。所で次の国はお決めになっているので?」
「はい、次はエルジヴィア大公国に行こうかと」
「確か芸術の国でしたな。あそこはこの国とは負けじと素晴らしい国ですぞ」
レリウスさんも行った事があるのか、エルジヴィア大公国の良さをアピールしている。
芸術とはいっても剣舞や踊り、果ては魔法や魔術を使って芸術を表してるのだとか。
つまりエルジヴィア大公国の人達もラテゼ魔工皇国に魔術講義に受けに来た人がいるのだろう。
「っと、長話が過ぎましたな。それではジェイル殿。貴方の新たな活躍楽しみにしております」
「ありがとうございます」
俺は一礼して魔術開発課を後にした。
◇◆◇◆◇◆
次に訪れたのはギルドだ。
中に入り、まずはアリシャさんを呼んでもらう。
幸いにも魔術講義が終わった後だったらしく、すぐに呼んでくれた。
俺は待つ為にギルド内のカウンターの椅子に座ってたが数分してアリシャさんがやって来た。
「ジェイルか。どうした?」
「あ、アリシャさん、実は明日でこの国を出ようと思うので挨拶回りをしているんです。アリシャさんには魔術講義でお世話になったので…ありがとうございました」
挨拶回りはやはり初めてらしく面食らっていた。
「まさかそんな事してるとはな。ま、こちらとしても新しい魔術開発をこの目で見られたからありがたいよ。それで次の国はどうするんだ?」
「とりあえずエルジヴィア大公国に行こうかと」
あぁ…あの国か…とアリシャさんもエルジヴィア大公国には行った事があるようで中々いい所だったらしい。
「っと、挨拶回りとなるとギルド長にもするんじゃないのか?なんなら案内するぞ?」
挨拶回りと聞いてアリシャさんも気付いたようでギルド長室に案内してくれた。
ギルド長室前に辿り着き、アリシャさんがノックする。
「ギルド長、ジェイル殿をお連れしました」
『入れてくれ』
ほら。と俺の入室を促す。
「失礼します」
一言入れて中に入る。
ギルド長のユリウスさんは事務作業に追われていた。
「ジェイル君じゃないか、どうしたのかね?」
「いえ、明日次の国に行こうと思ってお別れの挨拶回りです」
それはありがたい事だ。と万年筆を休ませてソファに座る。
「それで次に行く国は決まっているのかな?」
「ええ、次はエルジヴィア大公国に行こうかと」
ほぉ…と感心したような顔をしていた。
「私は行った事は無いが、芸術にとことん熱を入れてる国だと聞くよ。あ、そうだ。なんならエルジヴィア大公国がどんな国だったか手紙でもいいから送ってくれないかい?」
「ええ、いいですよ」
こういった思い出の共有はよくやってる。
なんなら俺の家族のLINEにも入れていた。
手紙…文字だけってのも味気無いから【断りの解除】を使って紙に楽しんでる所を写して送ろうかと考えていた。
「では、改めて…短い期間でしたがお世話になりました」
「こちらこそ、魔術開発の方お疲れ様でした」
お互いに頭を下げ、俺は応接室を後にした。
早く3章目も書かないと…
またお越し下さいm(_ _)m