キールさんからはすぐに終わるだろうからロビーで待っててほしいと言われた。
奥からは2人の声が飛び交っている。
「キールさん、こっちのパイプ接続終わりました!」
「あいよ。こっちもそろそろ終わる。鞘の準備も頼む」
そうこうしてる内に奥からキールさんが出てきた。
「ジェイル。来な。使い方の説明をする」
「分かりました」
俺は立ち上がり、招かれた奥に入っていった。
◇◆◇◆◇◆
既に試し斬り用に使う木の棒が立てられていた。
「調整は終わった。お前さん、線が細いから少し刀身も薄めにして軽量化してある」
「わざわざすみません」
じゃあ始めるぞ。と剣を担ぐ。
「説明するとこいつは圧縮された蒸気を切る時に噴出さて、攻撃力を上げる代物だ。名前はそうだな…【ブーストソード】とでも名付けておくか。蒸気の圧縮には魔石と時間が必要でな、蒸気の再チャージも時間が掛かる事を覚えておきな。まぁ魔石は低ランクのでも使えるからマケとく。使い方はこうだ」
キールさんが木の棒の前に立ち、ブーストソードを後ろに構える。
「まず、後ろにある箱は蒸気を作る装置だ。ここにあるボタンを押して起動させる。すると中の装置が動き出して剣の鍔にあるメーターが動き出す」
そう言ってキールさんが腰に巻いていた装置を動かす。
するとカタカタと音を立てて動き出し、空気を圧縮し始めた。
「メーターを見てみろ。緑、黄色、赤のメーターがあるが基本は黄色の範囲内で使ってくれ。赤はかなりのパワーが出るから使う時は気を付けろよ?」
そう言ってメーターを見せてくれた。
メーターには先程言っていた色と赤い所には髑髏のマークがある。
…この赤のゲージは相当強そうだ…
「適度な蒸気が圧縮されたら剣を振る」
ガッ!と剣と木の棒がぶつかる。
「そして───トリガーを引く!」
ボオン!!!!!!!!
圧縮された蒸気が峰から放出されたのか、大きい音が響き渡り、木の棒にぶつかったままの剣は蒸気の出した勢いで無理矢理真っ二つになっていた。
「うおおぅ…」
あまりの威力に俺は呆然と立ち尽くしていた。
「これがブーストソードの説明だ」
試しにやってみろ。と剣と装置の付いたベルトを渡される。
え、これ大丈夫か?俺…
変に吹かし過ぎたら大惨事だと思うんだけど…
だがやってみろと言われた為、試しにやってみる。
キールさんのやった通り、剣を後ろに構えて装置のボタンを押す。
すると装置が起動してカタカタと音が出始めた。
メーターを見て黄色になった所で俺は剣を横に振る。
木に当たる前にトリガーを引くとボオン!と音が響き、木を真横に両断した。
「うおっと…!」
足で踏ん張り、勢いを殺す。
なんとかブーストソードで物を切れた。
「まぁ使い方は及第点だけどおめっとさん」
「これ…中々に危ないッスね…」
まぁ武器だからな…と軽く笑みを見せられた。
俺はこの剣の代金を支払い、正式にブーストソードを手に入れた。
作中内では踏ん張ってますが現実なら間違い無くよろけてますねw
またお越し下さいm(_ _)m