作者の異世界旅行譚   作:JAIL

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よく煎茶を飲むのですが、以前から貰っていた親戚の家の近くにある茶葉屋が無くなったと聞いて新しい所を開拓中。


次の国へ───

「整頓よし、持ち物よし、銀貨よし!」

 

エルジヴィア大公国に出る当日。

俺は部屋の整理をしていた。

とは言っても増えたのはブーストソードだけで他はアイルミロク王国から来た時と変わらないから忘れ物とかはほとんど無いんだけど…

 

「ありがとうございました」

 

俺は使っていた部屋に一礼してドアの鍵を閉める。

1階に降りると既にキールさんやルイン君、ネビちゃんは起きていて仕事を始めていた。

 

「おはようございます」

「お、ジェイル。行くのか」

「ええ、準備が出来ましたので。色々とありがとうございました」

「おう、また来いよ」

 

はい。と返事をして外に出ようとする。

すると、あ!そうだ!とキールさんに呼び止められた。

 

「?何か?」

「馬車に乗る時なんだけど窓を開けといてくれないか?」

「?ええ…いいですけど?」

 

何かするのだろうか?と思いながらも外に出た。

 

 

◇◆◇◆◇◆

 

 

「こちら、エルジヴィア大公国行きの馬車となります!受付はこちらでーす!」

 

俺は受付をしているギルド役員の人に近付いて冒険者カードを見せた。

 

「ジェイル様…Aランクですね。こちらです」

 

待ちがいなかったのかすぐに案内され、個人用の馬車に乗る。

あ、確か窓を開けといてくれ…だっけ。

俺は約束通りに窓を開けておいた。

暫くして鐘が鳴る。

 

「エルジヴィア大公国行き、出発しまーす!」

 

その声と同時に馬車が動き始める。

すると外から俺を呼ぶ声がして窓から身を乗り出すとルイン君とネビちゃんが手を振っていた。

 

「あんがとなー!!!!」

 

ルイン君は元気に手を振り、ネビちゃんも無言だが手を振っていた。

俺も答えるように手を振り返し、門をくぐった所で見えなくなった。

 

「もしかして窓を開けとけってこれの事だったのか?」

 

じゃあ閉めるか…と窓の引き戸に手を掛けたその時だった。

 

ヒュン!!!!

 

カァン!!!!

 

「うおおおおぉぉぉおおっっっ!?!?!?」

 

何かが俺の顔の横を横切った。

少し間違ったら俺の顔に直撃だ。

 

「え!?何!?襲撃!?」

 

馬車の中を見ると紙が括り付けられた矢が壁に突き刺さっていた。

紙の方はどうやら手紙のようで中を見てみる。

 

【ジェイルへ】

私を見破ってもギルドに通告しなかった件の個人的な報酬金貨100枚をギルド間で運用してる金庫に送ります。

次は私を捕まえてごらんなさい♪

【レッドルビー】

 

…どうやらこれを矢文として送る為に窓を開けさせたらしい…

普通に危ねぇよ…

 

「渡すんなら普通に渡せレッドルビー!!!!!!!!!!!!」

 

俺は再び窓から身を乗り出し、いるであろうレッドルビーにそう叫んでいた。

こうしてラテゼ魔工皇国の滞在を終え、次の国、芸術の国であるエルジヴィア大公国に向かうのだった───




これにて第2章は終わりとなります。
3章目は執筆中で完成次第投稿となりますので暫くお待ち下さい。
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