「夢の舞台。今となっては笑いの『わ』の字も分かってねぇだろって……オマエの顔ファンすら愛おしい。終りたくねぇ………終りたくねぇよ」
「泣くな、白けちまうだろ」
そう言い優しく胸を叩き「もういいよ」と優しく言うと白装束の男が少し沈黙し「ありがとう」の言葉を返す。すると羂索が「君、超面白かったよ」と笑顔で答える。
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「最期の
「!? (気づけなかった!? あの加茂晴蓮を? ……そうか、邪魔されたくなかったのか)何故奇襲をしなかった、君なら一撃で首を跳ねられた筈だ」
「無粋な事はしたくないんでね」
「君らしいね」
「だろう?」
「それより驚いたよ、五条悟が死に君が出ると思ったけどまさか私の所に来る事が」
「悟君が死んだ? 確認してみろよ、衝撃の事実を知れるぞ」
「何を言って」
「俺が何もしない訳ないだろ」
その言葉にすぐさま携帯で確認するとーー虎杖達が宿儺と戦っていた。
━
「は?」
「ウ、ソ。そんなすぐに戦える様に訳ないでしょ」
「何が言いたい」
「悟君にはとある呪具を渡してある」
「高々呪具一つで死を否定できる訳がない」
「死の否定じゃない。再誕だ」
「再……誕」
「たとえどんな攻撃による死であろうが三度再誕できる呪具を渡してある。宿儺の『世界を断つ斬撃』で胴体を両断されようが再誕する」
「あり得ない、そんな事はあり得ない!」
「それがあり得るんだよ。ま、今頃回復に集中してるだろうけどね。
話し合いは終わりだ羂索、
そう言うと手には血漿の刀を握っており切っ先を羂索に向ける。
━
「………そうだね、最期の
しかしお互い相手の一挙手一投足を警戒し動かず、ヒリヒリとした時間が流れ、口火を切ったのは晴蓮だった。
燃え盛る刀を下段に構え逆袈裟に斬るが、羂索も
━
「ッ! 相変わらず訳の分からない事を!」
振り返らず後ろに手を向け高密度の魂の砲撃を放ち、手に持つ刀で前にいる晴蓮と何度も斬り結ぶ。
━
「
すると晴蓮の持つ刀を振り上げると剣閃を辿って世界を凍らせる斬撃を振るう。だが羂索も
━
「このままだと千日手になりそうだね」
「そうだな、このままだと千日手だな。
「まさか!」
晴蓮が領域に付与したのは
尚且つ百分割ではなく無限数の並行世界からの『分離』である為、『分離』された晴蓮の数に限界は無い。
━
「さあ羂索、この数を捌ききれるか?」
「化物がっ」
入れ替わり立ち替わり迫り来る晴蓮に対処しきれず斬られては反転術式を使い、燃やされては反転術式を使い、凍らされては反転術式を使い、雷撃を喰らい風穴を開けられては反転術式を使いと目に見えて消耗していく。
━
「限界、近いんじゃないの?」
「はぁはぁ、っ……はぁはぁ……。本当に、君はデタラメで化け物だね」
「俺はごく一般的な呪術師だよ」
「はぁはぁ………ふぅー……
羂索が術式を使うと呪力は巻き戻るかの様に回復していく。
━
「私もそれなりにデタラメな事ができるんだよ、晴蓮」
「ハッ、お互い様じゃないか」
「それと、この分身は鬱陶しいね。だからこうしようか、
呪力を爆発させると晴蓮の呪力にノイズが走り、呪力が乱れ展開していた
━
「そんな事ができたんだ、中々に面白い事をするね」
「さあ晴蓮、仕切り直しだ」
「みたいだな」
「(あの刀は術式で作った筈だ、なのに何故消えない)」
「ん? あぁこの刀が残ってるのが不思議なのか」
「………そうだね、領域を使えば術式は焼き切れる。なのに何故残っている」
「そんなの決まってるだろ、焼き切れが回復してるだけだ」
羂索の問い掛けに「俺の呪力は特殊でね、悟君曰く『呪力が濃い』そうだ」と言い続け様に「呪力が濃い分焼き切れからの回復速度も比例して早いんだよ」と答える。
━
「呪力が濃い……生来的な呪力特性か?」
「イヤ、天与呪縛の
「ホントにデタラメだね」
「今更だろ」
「確かに」
両者沈黙し、静かな時間が流れる。そして今度は羂索が口火を切った。
━
「
今度は羂索が木々の膨大な魂を凝縮し万の剣を作り射出し、両手をクロスさせ呪力強化し防ごうとするが串刺しになり手の甲にある
━
「それは
「とある方法で目を一つ手に入れてね、俺には一つあれば充分だ」
「何故わざわざソレを見せた」
「これがあれば下手な事はできないだろう?」
舌打ちをもう一度
━
「ッ! 何が!」
「人間には視認限界ってのがある。
人間の神経伝達速度の限界は0.13秒、これを超えた速度は人間には見えない」
「それを超えたとでも言うのか」
「俺の術式反転は体内で『分離』した血漿を含めた諸々を『結合』させ操る。その循環を加速させ続けれる事で順転以上の速度を叩き出せる」
「そんな事をすれば肉体は自壊する筈だ」
「それを可能とするのが俺の術式と
「あり得ない!」
「もう一度行こうか」
その言葉に警戒し『シン・巌流』を構え落花の情を基にしたカウンターで防ぐ事に成功する。
━
「シン・巌流のカウンターか」
「フゥー………どうやらこれなら防げる様だね」
「困ったな、これで仕留められると思ったけど仕方ない」
「純粋な斬り合いでもするかい?」
「まさか、呪術師の
「ならどうする?」
「こうするのさ」
瞬間、羂索は斬られて事を
━
「(!? まただと! また気づかない内に斬られたのか!? あり得ない、何故カウンターが発動しない!)」
「シン・巌流のカウンターは『落花の情』を基に開発した技術だ、本来は領域の必中の術式に触れた瞬間に自分の呪力を解放して身を守るカウンター技術。それを通常の攻撃にまで反応できるようにしたのがシン・巌流:
「そうだ、たとえどれ程速くとも斬られる事さえ分かっていれば防げる」
「そう、そこだよ羂索」
「何が、言いたい」
「『斬った』と言う結果を作れば:
「どう、言う………」
「『
「君は、いったい幾つの術式を持っている……」
「計八つ、俺自身の術式を合わせれば九つだな」
「そんな……馬鹿な事が……」
「一つは呪物化して取り込み俺の術式にしその術式が特殊でね、
「馬鹿げている」
「それは君もだろう?」
「……化物め」
「さあ、続きといこうか」
「…………晴蓮」
「どうした」
「何故今の呪術で首を刎ねなかった」
「俺なりの縛りだよ」
「そんな事までして何がしたい」
「縛りは単純だ、『虎杖倭助の体を可能な限り傷つけずに羂索を殺す』だ。だから安心しろよ、首を刎ねる事は無い。お前の脳ミソだけを破壊する」
「傲慢だな」
「これくらいできないと『最優』は名乗れないからね」
「さあ、とことん
「術式順転『
今度は領域ではなく術式順転を使い五人の別世界の自分を『分離』させ、それぞれが別々の術式を使い羂索を翻弄する。
━
「
「【
「【
「【
「【
「【
「!? その二つの呪術は! (なんだ、体が地面に……)」
別の呪詛師から奪った術式『
━
「ッ! 縛りを科した割には殺しにきてるね」
「そりゃあ殺すつもりだからな」
「この体はどうするつもりだい? 原型を留めなくるよ?」
「お前が治さずとも俺が治すだけだ」
「君、は……つくづく呪術師だね」
「そうだとも、俺は呪術師だ。だからーーとことんヤろうか。
「(またその呪術か! 早く抜けだーー)」
「気をつけろよ? 無理に動くと折れるぞ」
「がぁ……」
「【
「【
「【
「【鉄線花の舞・花】」
「【鉄線花の舞・蔓】」
「ぅ、がぁ…………。本当に、君は手加減をしないね」
「しないさ、俺はお前相手に手加減はしない」
「晴、蓮!」
「…………時間は、掛けない。最後だ」
━
━━
━━━
━━━━
「………さよならだ、羂索」
「みたいだね、晴蓮」
「辞世の句でも読むか?」
「そんなガラに見えるかい?」
「そうだな」
「意外と楽しめたよ晴蓮」
「ああ、俺もだーー」
「! 何故、その名前を」
「どうしてだろうな、
「それは! ……そうか、君だったか。君なら仕方ないか……さよなら悪友」
「じゃあな腐れ縁」
数度会話をし晴蓮は羂索の頭蓋を刺し貫く。
━
「…………ふぅ。因果の鎖は断たれた、呪いの巡りは終わった。さて、戻ろうか」
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━━
━━━
━━━━
━━━━━
━━━━━━
「そっちも無事に終わったらしいね」
「ハル」
「僕の方も終わったよ、羂索は死んだ」
「本当なんだな?」
「奴の本体は脳、ソレさえ壊せば奴は死ぬ」
「そっか、ハルが言うんだからそーなんだろうな」
「それで良いのかよ」
「良いの良いの」
「さて、これからどうしようかね」
「羂索は討滅、宿儺は再封印。僕達が抱えていた問題は全て解決した……どうする? 後進の育成?」
「だな」
「後は外から来た軍人どもの対処か」
「それこそどうするんだ?」
「んー………どうしようねぇ」
「それよりは、だ晴蓮君」
「…………なんですか?」
「東京はどうするんだい? この有り様じゃあ隠せないよ?」
「つーくもーさーん」
「一応聞こうか」
「頑張ろっか」
「何をだい」
「復興、それと並行して望む人物の呪術師化」
「待て、それは……」
「事ここまできて隠し通すのは無理じゃないですかね、それに羂索の手で大多数の一般人は呪術師になった。そしてその事はこうして呟かれている」
晴蓮はポケットから携帯を取り出し某SNSを見せる。そこには『呪術』や『呪術師』に『
━
「こんな事になってるのに事後処理云々なんて言ってられませんよ」
「それ、は……」
「晴蓮君の呪術で覚醒させるのかい?」
「まあそうなりますね」
「廃人になる確率は?」
「今なら1%以下」
「痛みは?」
「それなりに、でも新しい術式が手に入ったので効率良くできますね」
「またお前は……今度は何を手に入れたんだ」
「返してもらっただけですよ」
「もしかして倭助さんの?」
「うん」
「今の君が幾つの術式を持っているのか聞いても?」
「八つですね、僕自身のと合わせれば九つです」
「バケモンだな」
「なにをすりゃあんな事ができる様になるんだよ」
「まあ色々とやって」
「イヤ、そんな事は生物的にあり得ない。キャパシティーを超えている」
「それは自分自身の脳を使えばの話でしょう?」
「…………外付けか、だがどうやって」
「皆に呪具を渡したと思うんだけどどうだった?」
「なんかスゲェ式神がでやがった」
五条の一言に続いて夏油、虎杖、恵、真希も同じ事を言う。
━
「アレらは八相と呼ばれる『禍々しき波』と言う存在、アレらは
「世界の……ノイズ?」
「あり得てはいけない術式、あり得てはいけない式神。それは羂索の汚染術式もそうだ、アレら全てが世界のノイズなんだ、だから全部回収した。
九十九さん、これから忙しくなるよ? あり得てはいけない式神が二度世界に出現した、世界の
この事が吉とでるか凶とでるかが分からない、分からないけど何かしらの影響が出る。それの対処には僕達特級が
「君にそんな権限はないと思うけど?」
「総監部は
「……何をさせたいんだい君は」
「SNSは世界中に発信されてます、なのでこれからは海外でも呪霊が発生する可能性が出てきました。なので手始めに海外の呪霊発見、及び呪霊祓除をお願いします。
そして同時並行して海外で誕生した呪術師のスカウトもお願いします、この任務にはミゲルとラルゥも付けます。お願いできますか?」
「それ今やってる事と変わらねぇだろ」
「ちゃんとした仕事ですよ」
「あっはっは、食わせ者だね君は」
「腹芸一つできないと
「総監部はどうするつもりだ、加茂一人で回せんだろう」
「じゃあ面倒なので御三家当主になってもらいましょうか、後は特級と一級呪術師の人達の一部も。なのでそこで酒を呷ってる直毘人さん、貴方は今日から総監部の一員です。共に頑張りましょう」
「なら直哉を当主にする、今からな」
「そう言う事なら直哉が総監部の一員だね、よろしく」
「任しぃや、蓮クンのためならなんでもするで」
「よろしく。悟君、君も今から総監部の一員だからちゃんと仕事してよ」
「仕事振ってくれんならやる」
「分かってるさ。んで次は傑君に夜蛾学長、歌姫さんと日下部さんも一員になってもらいます」
「なんで俺がなるんだよ!」
「わ、私も無理よ!」
晴蓮の言葉に驚き勢いよく立ち上がり二人が叫ぶが、日下部には「でも日下部さんって今シン・陰流の当主ですよね?」と聞き「あーまぁそうだけどそれがなんの関係があんだよ」と返され「次世代のシン・陰流使いを増やし、守る為にはそれ相応立場が必要でしょう?」の言葉と共に「なので総監部の一員になってください」と有無を言わせずに終らせる。
━
「日下部さんの理由は分かったわ、でも私は何も肩書きは無いし特に秀でた何かができる訳ではないわよ」
「歌姫さんには非戦闘系統の呪術師への指導とをしてほしいんです」
「非戦闘系統への指導……」
「お願いできますか?」
「え、あ……少し、考えさせて」
「はい」
「俺は」
「ありません」
「マぁジかよ」
頭を抱えブツブツと呟いている。
━
「あ、
「わ、私もですか!?」
「
「…………分かりました、やらせていただきます」
「うん。頼んだよ」
「後、は………」
「私には聞かないのかい?」
「だって無償でやってくれないでしょ?」
「毎月四本でしてあげるよ」
「冥冥さんにしては優しい価格だね、なんで?」
「『総監部』と言う立場は何よりも得難い。それに私にもさせたい事があるんじゃないのかな?」
「フリーの術師の管理をしてほしいですね」
「交渉成立かな?」
「一本で」
「四本だ」
「僕のポケットマネーなんですから負けてくださいよ」
「妥協して二本だな」
「じゃあそれで」
「初めから二本にさせるつもりだったんだろう?」
「なんの事か分かりませんね」
冥冥との探り合いが終ると「甚爾さんもお願いできますか?」と言うと「どうせ拒否してもやらせんだろ」と返され「よくお分かりで」と答える。
━
「甚爾さんには術師の近接戦闘の指導をお願いします」
「シン・巌流か?」
「はい」
「んな事していいのかよ」
「僕が創始者なので問題ありませんよ」
「そうかい、ならやろう」
「お願いします」
「
「俺にもさせるつもりなのか?」
「まずは感謝を」
「? どう言う意味だ」
「僕が視た
「そうなのか?」
「悠仁君を守ってね、だから全てに感謝するよ。悠仁君の守りとなった事も、これからの事も」
「……お前に気にするな、と、言ったところで意味はないのだろうな」
「それなりには負い目があるからね」
「それを踏まえて言おう。お前は何も悪くない」
「…………そうか、ありがとう
「何をさせるつもりだ」
「生き残ってる受肉体の管理」
「確かに適役だな、できる範囲で構わないのならやろう」
「うん、それで構わない」
「了解した」
「取り敢えずはこれで………あぁそうだ、悠仁君」
「なんすか師匠」
「君にはシン・巌流の当主になってもらいたい」
「俺に?」
「今の悠仁君は半ば呪霊と化している、正直いつ死ぬのか分からない」
「……はい」
「そんな君に当主になってもらう事でシン・巌流が曲がらず、腐らず後世に残ると思ってるんだ。頼めるかな?」
「俺にできるか分かんないすけどやってみせます」
「うん、頼んだよ」
「加茂君」
「なんでしょう冥冥さん」
「
「それ聞きます?」
「知りたいじゃないか」
「えー、言いたくないなー」
「ねえ
「なにかな硝子」
「もしかして血の繋がりがあるとか?」
図星を突かれ動揺を隠しながら「そんな事ある訳無いじゃん、
━
「え、マジで? 適当に言ったんだけど」
「どうやったらそんな事ができるんだ」
「まあ色々とありまして」
「加茂晴蓮は俺の祖父だ」
「祖父!?」
「普通言うかねそう言う事を」
「別に問題ないと思うが」
「僕にも色々とあるんだよ」
「どうやったらできるんだ」
「天元に会ったなら聞いてると思うけど僕は時間遡行ができる、それを使って過去に何度か行った事があるんだ」
「その時に加茂晴蓮は俺の祖母にあたる人物に『押しきられた』そうだ」
「その結果俺の母親が生まれ加茂
「ハイこの話し終わり」
手を叩き一通りの人事を終え「じゃあこれからの事を話し合おうか」と東京復興及び呪術師の管理体制の構築を話し始める。
━
━
━━
━━━
━━━━
「なあハル」
「うん? 何?」
「この先の事視えてんの?」
「ある程度はね」
「何が起きんの」
「日本が滅ぶ事はないから安心していいよ」
「滅ばないだけで何かが起きるみたいな言い種だね」
「ええまあなんと言うか想像を絶する
「何がおきるんだ?」
「宇宙人がやってくる」
ここに居た全員が言葉を失い「今から約70年後に宇宙人が地球に、日本にやってくる」と更に追い討ちを掛ける。
━
「加茂……本当に宇宙人が来るのか?」
「来ますね、確実に」
「どうなるんだ?」
「んー……その辺りの事は倭助さんの葬式をやり直してから話しましょうか」
「爺ちゃんの?」
「遺体は保存してあるからいつでもできるよ」
「そう、ですか……良かったです」
「ちゃんと見送ろう」
「加茂君」
「なんでしょう」
「濁さず話してくれるんだろうね」
「あー……まあはい構いませんけどブッ飛びすぎてて信じられませんよ?」
「構わないさ」
「じゃあそれで」
最後の最後で到底信じられない事を言われ思考が鈍る面々の中冥冥が、追求逃れされないように冥冥が釘を刺した。
━
最後は駆け足でしたね、しかも拾いきれていないネタもあましたが変わりませんでしたね。
━
これで呪術廻戦は無事完結いたしました、長い間ありがとうございました。モジュロに続くかは未定……ではなく多分続かない。