「芸人さんって面白くないことを面白く言うプロだよね。今のギャグとか私だったら絶対真顔で言っちゃう、良く分かんないし」
困った笑顔で空気とか全く読まずにそう言い放つ空井さんは、容姿が良いから許されているだけのノンデリカシーガールである。
更に質の悪いことに空井さんは好奇心旺盛だ。
「柏木先生が何股掛けてるから気にならない?」
美少女だから許されている。再度言うが完全に美少女だから存在を許されている。
空井さんは付け加えて言えば口も良くないし常識もあんまりない。
それでも決して悪人ではない空井さんに、少しずつ心を奪われ───る気はしないな。うん。しないのだった。