Muv-luv Apoptosis 〜死者の組織〜(没)   作:干し牛

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前日譚です。

柴犬の最初に死ぬ女の子が可哀想だったので、ついでに助けます。







前日譚1

シュプレムベルク要塞陣地塹壕内

 

---

 

クラウディア

「あ、あぁ、、、」

 

彼女は絶望した。

塹壕で倒れている彼女の目の前には戦車級が十体、四方を囲まれてしまった。

その巨体と凶暴な気配、醜悪な見た目。

彼女はまさに食われる寸前の恐怖に震えていた。

 

ダダダダダッ((((

 

突如、銃撃音が戦場に響き渡った。

音の中で、戦車級たちは次々と倒れ、肉の塊へと変わっていく。

 

やがて銃声が止むと、残骸の上に立つ一団が現れた

彼らは黒一色に統一されたFP兵器を装着し、

ひとりのスーツ姿の男が彼らを率いていた。

 

 

????

「護衛対象を発見。周囲の安全を確保する。」

 

黒色の機械化歩兵たちは素早く行動を開始し、戦車級たちを一掃していく。

そして1人の男が、彼女の元に歩み寄り、傷の手当てを始めた。

 

 

「ひどい傷ですね。

止血剤と医療キットを持ってきてください。

少々、手荒ですが此処で応急手当てを行います。」

 

クラウディアは意識が朦朧としており、目の前の出来事が現実なのか夢なのかも判断できず、そのまま意識を失った。

 

数時間後...ベルリンの仮設医療キャンプにて

 

---

 

彼女は仮設キャンプのベッドの上で目を覚ます。

病室のベッドに横たわっている彼女の周囲には、心配そうな顔をした医療スタッフと、先ほどの奇妙な牛の被り物をした男が立っていた。

 

クラウディア

「ここ…は?」

 

男は穏やかな表情で少女の問いに答える。

 

「おや、目が覚めましたか。

ここは仮設医療キャンプです。出血がひどかったので、近くにあったここで治療を受けてもらいました。」

 

彼女はまだ状況を完全には飲み込めず、混乱と恐怖が心を支配していた。

そしてある疑問が浮かび、男に問いかける。

 

クラウディア

「あの...私の近くにいたもう一人の兵士は?

彼はどうなったの?」

 

男の表情にわずかな陰りが浮かび、ゆっくりと答える

 

「手は尽くしましたが、出血と損傷があまりにもひどく…」

 

その言葉に、クラウディアの心が崩れるような音がした。

 

クラウディア

「なんで…なんで、もっと早く来てくれなかったの!!

もしあなたたちが来てくれていれば、皆、軍曹も死なずに済んだかもしれないのに!

どうして…どうして!!」

 

男は冷静に答える。

 

「確かにそうだったかもしれません。

しかし、貴方だけが助かったのです。」

 

クラウディア

「なんで!?なんで、私だけなの、、。うぅっ…うぅ...」

 

仲間たちを救えなかったこと

自分だけが生き残ったことに深い憤りを感じ、感情のあまり泣き出してしまう。

 

その様子を見た男は、真剣な眼差しで彼女に語りかける

 

「クイルンハイム中尉、君は選ばれたのだ。

君は

この世界に

この世界で

この世界を救うことを任されたのです。

我々ではない。"世界"が君に生きろと言っているのです。

さあ、中尉よ。

君にはこれから"やるべきこと"がある。

"やらなければならないこと"がある。」

 

クラウディア

「うっ…ひぐっ。うっ…ふぅ。私が…ですか?」

 

ボロボロと流れ出てくる涙を拭いながら、彼女は答える

 

「そうだ。君がだ。

散っていった仲間たちの仇を取りたくないのか?

二度とあのような悲劇を繰り返したくないと思わないのか?

もし君が我々と共に来るのならば

全力で君を支援しよう

全力で君の助けとなろう

代わりに君は、我々に全力で尽くすのだ。

全ては一つの悲願のために。」

 

クラウディア

「悲願…?....分かりました。

しかし、、貴方たちは一体、何のためにこんなことを?」

 

男は静かに答えた。

「我々は"BETA"を

やつらを駆逐するために創られた組織

 

"国連所属特務研究組織、『アポトーシス』"」

 

「アポトーシス…?」

 

男は微笑みながら言った。

 

「ようこそ、中尉。死者たちの組織へ。」





色々悩んで悩みましたが、私の好きなように書くことにしました。
もしアドバイスであったり、感想であったりを頂けるならば嬉しいです。
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