One four all ~1人の中に4人おる~   作:木奉 間人

8 / 8
え…9/1の日間6位!?

みなさんありがとうございます TvT




結局他の委員会とかって出てきてないよね

訓練後、気絶した轟を抱えて運び、再び講評の時間。

オールマイト曰く、MVPは作戦の立案と時間稼ぎで最も貢献した切札とのこと。他の面々もかなり奮闘したが、ビルが凍った時も瞬時に対応した判断力や2人を纏めた統率力も評価された。

 

「轟くん、大丈夫かな…」

『仕方ないわよ。頭に血登ってたんだからあれぐらいしないと』

「だとしてもダイヤの頭突きはキツいよ…」

((((ダイヤの頭突きってなに!?))))

 

程なくして轟はすぐに目を覚ました。流石にまだおでこは痛いのか赤くなっている部分を自分の氷で冷やす。

 

「大丈夫、轟君?保健室とか行った方が…」

「緑谷…いや、大丈夫だ」

「ごめんね、うちの心と大弥が」

「…お前は…馬場か。今は別の人格なのか?」

「うん。今は目が黒いでしょ?」

「そういえばなんだか2人の個性って似てるね。そういえば馬場君の個性ってどうなってるの?」

「お、それ俺たちも気になってた!」

「ねぇねぇ、別の人格ってどういうこと!?」

 

突然のクラスメイトからの矢継ぎ早の質問に少し戸惑うが、タイミング的にちょうどいいと思った。オールマイトに「時間もらっていいですか?」と聞くと「5分だけならいいよ!」とのこと。

 

「前にも話したけど、僕の中には『僕』以外に別の人格が4人いるんだ。この4人はそれぞれ違う個性を持っていて、人格が変わると使える個性も変わるんだ」

「なにそれ、超強いじゃん!」

「すごい、状況に応じて様々な個性を切り替えて使えるなんて…!どんな個性があるの?」

「なら、ここは直接説明するぜ!」

「のわっ、また目が変わった!いや、人格が変わったのか!?」

 

この反応も毎度のことで慣れっこだが、正直ここまで反応がいいと切札達も楽しい。

 

「おう、『俺』は心!血を加速させて運動能力と体温を上げられるぜ!」

「『自分』は剣。手首から剣を出すことができる」

「『私』は玄葉。体を植物にして操れるのさ」

「『アタシ』は大弥。名前の通り、体をダイヤモンドにできるの」

 

 

「すっご!多重人格って本当にいるんだ!」

「初めてお会いしましたわ!それにどの個性もお強いんですね!」

「幾重にも己が化身が存在するとは…」

「ずっけぇ!そんなん最強じゃねぇか!」

 

「はい、自己紹介はその辺にして、次の組み合わせ行くよ!」

 

 

 


 

その後、それぞれの訓練と講評が行われ、授業が終了した。幸い怪我人もなく終わったが、1人だけ表情が曇ったままその場を去った。

そのまま教室で反省会をしにマックでも行こうという話が出てきたが、彼はそんなの知るかと言わんばかりに1人帰る。

 

「かっちゃん…」

「緑谷君、君爆豪君にすごい嫌われてるみたいだけどなんかあったの?」

「あ。いやその、僕たち一応幼馴染で…」

「おーい!お前らもマック行くか?」

「僕は行くよ!緑谷くんはどうする?」

「ごめん、僕行くところができた!」

 

そういうと緑谷は校門に向かって走っていった。

 

「…ま、いっか!おーい!」

 

 

〜とあるマクドナルドにて〜

ここは雄英高校から最も近いマック。ヒーロー科や普通科、サポート科の生徒達が毎日のように高校生らしい時間を過ごせる数少ない場所。相澤先生はマックでダベるなら残念なんて言ってたけど、流石に交流の時間を止めるほど鬼でもない。

各々が注文を終えテーブルに着くと、互いの個性について話し合う。その中でもやはり一番の注目は切札である。やはり5分間だけでは足りなかったようだ。

 

 

「やっぱりさ、自分が何人もいるって大変じゃなかった?」

「そりゃね。小さい頃は大変だったよ」

「ポテト一本くれ」

『しかしコスチューム会社ってのはすごいな、あのヘッドホンのアプリ版まで作ってくれるとは』

「心ちゃん、本当に強かったわね。ケロケロ」

『え、砂藤くんあんたお菓子作れるの?今度一緒にやりましょ!』

「お、いいね!ダイヤもいける口か!」

「なんと、剣!お前も同志だったとは!」

『ああ、あれは素晴らしい物語だ。何度読み返したことか…』

「これは、どのように食べればよろしいのでしょうか…?」

「え、八百万ハンバーガー初めてなん!?」

『おやおや、それだと手が汚れてしまうよ』

 

そうやって高校初めての交流の時間は粛々と過ぎてゆく…。

 

ちなみに緑谷君は爆豪君に「人から個性なんだ」と暴露しました。まる。

 

 

 

次の日、切札が校門前に行くとマスコミ達が学校の前にひしめき合っていた。学生達が通れなくなるぐらいになっている。

「あ、葉隠ちゃん。これ全部マスコミ?」

「うん、オールマイトについて聞きたいみたい」

「あ〜、なるほど…」

 

 

元々日本最大のヒーロー養成高校ということもあって常に1、2人報道陣がいるらしいが、No1ヒーローオールマイトが新しく教師に赴任したというスクープ、もとい餌の前に記者達はつられて集まったのだ。

そもそもオールマイト自身あまり情報を広く公開しているタイプのヒーローではなく、知られていない部分も多い。その情報となれば一握りでも一攫千金につながるのだ。しかもまだ口の軽い高校生達からなら情報も聞き出しやすいと考えたのだろう。

 

「あ、君達ヒーロー科かな!?オールマイトの授業について聞かせて欲しいんだけど!」

(…だめだ。僕こういうマスゴミ相手にするの苦手。誰か代わって)

『こういう時自分たちの中ではは玄葉、お前の出番だろう』

『あいよ、任された』

 

「申し訳ない。私たちに答えられるものはないんです」

「え、あれ?なんかキャラ変わった?」

「皆様のお仕事の手助けになれず心苦しいです。お答えするためにも、授業に参加できるよう、道を開けていただけませんか?」

「ひゃ、ひゃい…」

 

さりげなく顎に手を触れたイケメンムーブに、女性陣だけでなく男性陣も目を奪われていた。言われるがままに校門を開け、モーセの如く道ができる。

 

「さ、行こうか」

「す、すごいね玄葉君…」

「ちくしょう、オイラだってもう少しタッパがあれば…!」

「あ、峰田くんいつからいたの?」

「さっきからいたわちくしょう!」

 

 

 

 

なんとか始まったHRにて相澤先生から昨日の戦闘訓練の講評が行われる。特に問題はなかったようだが、爆豪は「能力あるんだからガキみたいなことすんな」と釘を刺された。切札は内心「流石に敬語使えや」と思った。

 

その後クラスで委員長を決めるように言われた。みんな各々が立候補するが、そこに飯田が投票にすべきだと腕を直立させて言う。流石に全員会ったばかりで自分に入れるだろうと言う意見も多発する。

 

「こう言うのって自分に入れちゃダメって縛りつけるもんじゃないかな?」

「いやぁ、でも誰が出したかわからない以上どうしようもなくないか?」

「なんでもいいから早くしろ」

 

『あんた誰にすんの?やっぱ自分?』

(いや、飯田君かな。真面目だし統率力あるし)

『なるほど、確かに一理あるな』

 

投票の結果、緑谷、飯田、八百万がそれぞれ2票もらって候補になった。なぜか飯田は「何、俺に二票だと!?」と驚いていた。自分に入れてなかったんかいと総ツッコミがはいる。そらそうだ。いちばん聳え立ってたのに。

とりあえず「今日中に決めとけ」と言われHRは終わった。

 

 

昼休み。昨日に引き続きランチラッシュのお昼を堪能する。今日は緑谷達と一緒である。ちなみに他の人格達とは交代で食事を取るようにしている。今日の昼は切札がナポリタンを頼んだ。時々食べたくなるよね。

 

「え。じゃあ、飯田君と緑谷君はそれぞれ票を入れあったのか」

「うん…僕も委員長は飯田君が向いてると思って…」

「だが、僕はやはり君の方が『多」を牽引するのに向いてると…」

「「「僕」」」

「飯田君って…もしかして坊っちゃん?」

 

一人称に三人が一斉に反応した。普段と違う一人称はなんだかんだ気になる。と言うか人一人一人称はちゃめちゃな人いるしね。

 

 

「そう言われるのが嫌で一人称を変えていたんだが…ああ、僕は家族全員ヒーロー一家の次男坊だ」

「それってもしかして、ターボヒーローインゲニウム!?65人もサイドキックがいる!」

「詳しいな…そう、それは僕の兄さ!」

「あ、乗ってきたね」

「なんだかんだ似たもの同士やね」

 

なんてことを話していると、突然警報が鳴り響き、マスコミが一気に食堂に突入してくる。どう入ってきたかはわからないが、食堂にいた生徒達は何が起こったのかと騒ぎ、一斉に動き出したため何が起きたと騒がしくなる。

 

「な、なんだこれ!?」

「ちょ、みんな落ち着いて!」

 

先生達がなんとかマスコミを抑えるがいかんせん数が多いためまとまらない。だがそこで1人、そこで動き出したものがいる。

 

「麗日君、俺を浮かせてくれ!馬場君は植物の蔓で俺を向こうへ飛ばすんだ!」

「え、どうする気!?」

「いいからやってみよう!」

 

言われた通りにすると、その勢いのまま飯田は非常口の上の方へエンジンを蒸して飛び、壁に捕まって叫んだ。

 

 

「皆さん!大丈ーー夫!!

ただのマスコミです!何もパニックになることはありません!大丈ーー夫!!ここは雄英!最高峰の人間に相応しい行動をとりましょう!」

 

 

その後、警察によってマスコミはお縄になった。不法侵入、プライバシーの侵害、生徒達への暴行など諸々の罪に問われるらしい。

 

昼休みが終わって他の委員会が決められる中、今回の非常口のおかげで飯田はめでたく委員長になれた。それはもうめちゃくちゃ喜んだが、相澤は「早くしろ、時間がもったいない」というだけだった。

 

『何よあの効率厨。毎回毎回時間ばっかり、少しは自分の身だしなみに時間割きなさいよ。髭汚すぎんのよ』

(大弥、それ絶対本人に言わないでよ)

「ちょ、馬場君!アプリ繋がってる!全部聞こえてるよ!」

「え?…あ!?!?」

「おい…馬場、職員室くるか?」

「え、ちょ、すみません!大弥が勝手に言ったんです、許してぇ!」

 

 

ちなみに偶然教室の前を通っていたマイクから職員室で「言い方は不味かったけど言ってることは間違ってないだろ」と言われ、相澤先生はちょっと凹みました。

 

 

 

 

 

 

 




みなさん評価や感想、誤字報告毎回ありがとうございます!
多分この先もゴリゴリ誤字起こります…よろしくお願いします!(おい)

〜お母さんの次はやっぱこれ キャラ紹介〜

馬場 貫春(ばば ぬきはる)
好きなもの ポ○モン レトロゲー
性格 ゲーマー
個性 抜き取り

切札のお父さん。ゲーム作るお仕事してます。
ババときたらこの名前しかねぇなと思いました。
夫婦の馴れ初めは仕事に熱中して入院した父が看護師をしていた母に一目惚れされて猛アタックされたそうです。
なんだその羨ましい流れと息子には思われています。


個性 抜き取り
緑谷のお母さんの個性に似ています。違いは吸い寄せると言うより、つかむモーションをすると手元によってくると言う感じです。
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