目覚めたらラスボスに転生してました   作:ボートマン

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第9話

A月P日

 

とんでもない場面に遭遇してしまったけど、どうにか映画撮影は問題なく終えた。

 

それにしても驚いたよ。

 

アルトが映画に出演するのはともかく、役が……ね。

 

アルトの役は工藤シンのスタントをやるということだけど。

 

そのスタントシーンの1つに海の中でキスシーンがあるんだけど、そのキスシーンがマオとキスするということなんだ。

 

そのマオ役がランカちゃんだからさ。

 

さっきのシェリルとアルトのキスを目撃したばかりだからどうなるか。

 

撮影中は見ていてハラハラドキドキしたよ。

 

とはいえ、撮影が無事に終わったことで俺の仕事もこれで完了だ。

 

後日報酬は支払われるみたい。

 

ランカちゃんに大変だけど頑張るように伝え、ZEXISのメンバーにも挨拶して別れた。

 

今回の仕事は別の意味でドキドキしよ~。

 

とんでもない場面に遭遇してドキドキしたし。

 

ボビーさんにシェリルとアルトのキスのことを言いふらさないように頼まれた時もドキドキしたよ。

 

だって凄い形相で詰め寄られて言われたらさ、怖くてドキドキするよ!

 

できればこういったドキドキは勘弁してください!

 

 

 

 

 

「ZEXISの支援ですか?」

 

『そうだ。ZEXISにはある最重要機密の回収を支援してもらうように依頼している』

 

映画撮影の支援を終えたノエルは、拠点で雇い主であるエルガンからの通信を受けていた。

 

『彼らならこの依頼の裏を読み取るはずだ。君にはその支援に回ってもらいたい』

 

「了解。準備ができ次第向かいますよ」

 

『それでは頼む』

 

エルガンとの通信を終え、ノエルは椅子から立ち上がると体を伸ばす。

 

「戻ってすぐに次の仕事か~。はぁ……最近働きすぎて体が凝っている気がするなぁ……」

 

愚痴りながらも整備済みのヒュッケバイン30をノーマッドに積み込む。

 

「今度何処かの温泉で羽を伸ばしてみせる……」

 

小さな野望を胸に抱き、ノーマッドを目標地点へ向けて発進するのであった。

 

 

 

「目標を確認したけど……あれって、月光号……だよな?」

 

イマージュと呼ばれる謎の生命体と戦闘を繰り広げる戦艦。

 

その戦艦はノエルの記憶が正しければ、スパロボZに登場した戦艦だ。

 

「それにあの2機、“ニルヴァーシュ”に“ターミナス”だよな?この世界にもゲッコーステイトがいたってことなのか?」

 

ボードを巧みに操りイマージュと戦う2機の機体に興味深げに観察する。

 

「とはいえ、今は指示されたお仕事をするとしますか」

 

操縦室から出ると格納庫に向かい、いつも通りヒュッケバイン30に搭乗する。

 

「アルファ、艦は任せる。ヒュッケバイン30、出る!」

 

ノーマッドから発進したヒュッケバイン30。

 

イマージュと戦う月光号を援護するべく、フォトンライフルを構えると引き金を引く。

 

「こちらは黒のジョーカー。依頼により援護する」

 

「黒のジョーカー?まさかこいつがエルガンの寄越した援軍か?」

 

第303独立愚連隊の隊長であるホランドは、自分達を援護するヒュッケバイン30を訝しげに見る。

 

「安心しろ私は味方だ。それに、どうやら更に頼もしい援軍が来たぞ」

 

「何?」

 

黒のジョーカーの言葉通り、ソレスタルビーイングの母艦がこの戦場に現れる。

 

そして、ガンダムや黒の騎士団のKMFなどが発進している。

 

「あれって黒のジョーカーって奴じゃねえか」

 

「何であいつがここに……」

 

「どうやらエルガン代表の言っていた別の協力者は奴のようだな」

 

「やあ、ZEXISの諸君。久しぶりだね」

 

一方のZEXISはヒュッケバイン30がこの場にいることに不思議に思いながらも、事前に話されていたため納得はしている。

 

「話はいい!さっさと奴らを叩くぞ!」

 

ホランドの言い方にZEXISのメンバーは不満に思いながらも、今はイマージュを撃退することを優先する。

 

「でぇぇい!」

 

ビーム・ソードで近くのイマージュを両断し、輸送艦にとりつこうとするイマージュをフォトンライフルで撃ち落す。

 

「このままなら問題なさそうだけど………」

 

最後のイマージュが撃破され、戦闘が終了したかに思えた時。

 

突如次元境界線が歪曲し始め、次元震が発生し始めた。

 

そして、次元獣がこの戦場に現れだした。

 

「イマージュの次は次元獣。そう楽な仕事にはならないかっておい!」

 

現れた多数の次元獣の中で身体が白い色の個体が次元獣が輸送艦へ突撃しだす。

 

止めるべくフォトンライフルを撃つも、白い次元獣は止まることなく輸送艦を攻撃する。

 

攻撃を受けた輸送艦はそのまま地上へ落下する。

 

「っ!大人しくしてろ!」

 

次元獣を止めるべく、ヒュッケバイン30のバックパックの羽部分に格納されている6つの扇型パーツを射出する。

 

射出されたパーツは連結すると、リングを形成して回転しながら白い次元獣へ向かう。

 

「くらえ、リープスラッシャー!」

 

リープスラッシャーは何度も白い次元獣を攻撃していると、別の次元獣が輸送艦へ近づく。

 

「ええい!次から次にって、あれは……」

 

輸送艦の傍にいたニルヴァーシュ。

 

向かってくる次元獣を迎え撃つかのように前に出ていると、突如ニルヴァーシュを中心に輝きだす。

 

「こいつは……!?」

 

そして、先程まで灰色だったニルヴァーシュは、白色の機体に各所に赤いラインが入った姿を現す。

 

そのまま向かってくる次元獣をボードを巧みに操り撃破した。

 

「ひゅ~!やるぅ!」

 

興奮した様子でニルヴァーシュを見ていた黒のジョーカーは、再度攻撃しようとしていた白い次元獣へフォトンライフルを撃って牽制する。

 

「折角いいところなんだ。余計な水を差すな」

 

「そこまでだ黒のジョーカー」

 

そこへブラスタのパイロットクロウから制止の声がかかる。

 

「このMDは俺の獲物だ。手を出さないでくれ」

 

「………了解した。それならこいつは君に任せよう」

 

白い次元獣はクロウに任せ、黒のジョーカーはZEXIS達と協力して他の次元獣との戦闘を始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

A月Q日

 

はぁ………疲れた~。

 

イマージュに次元獣。

 

その上得体のしれない謎の機体まで出てきて大変だったよ。

 

しかもなんかこっちを攻撃してきたし。

 

それにさ、何かちょいちょい通信でなんか言ってくるし。

 

さも知ってるかのような口ぶりでどうしてカリスマの方で名乗らないのかとか、どうしてこの世界にいるのかとか。

 

色々と言ってきて本っ当にイライラした!

 

けどそんなことは忘れよう!

 

何しろ今日は特別だからね。

 

なんとなんと!

 

日本でフロンティア船団との国交イベントのライブが行われるらしい。

 

そのライブに行けるんだよね~。

 

フフフ……実はランカちゃんがチケットを送ってくれてたんだ。

 

エルガンからセーフハウスに送られた時にはちょっとびっくりしたけど。

 

とにかく!あの変な奴のことは忘れて、ライブを楽しもうじゃないか!

 

 

 

 

 

 

「ちょっと!あたしとこの山猿のどこが似てるって言うのよ!」

 

「そうだ!俺をこいつと一緒にすんじゃねえ!」

 

公道でいがみ合う男女。

 

「………いや、何してんだ彼らは?」

 

あまりの状況に見ていたノエルはぼやくのであった。

 

 

 

 

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