A月U日
ZEXISの撤退を支援したことで彼らとちょっとした縁ができた。
この縁が吉と出るか凶と出るか。
んん~~ま、なるようにするしかないか。
それに今大変なのはZEXISの方だしね。
本腰を入れた三大国の攻撃に窮地に追い込まれていたしね。
ここからどう動くのか。
気になるね……とっても気になりますね。
まあZEXISが気になるけど、今はエルガンからメールのほうが気になるな。
ZEXISを支援した後にエルガンからメールが届いてた。
内容はシンプルな一文。
“リモネシアに注意しろ”
これがどういう意味なのか分からないんだよ。
調べろなのか近づくななのか。
ということでちょっとリモネシアを調べてみますか。
ZEXISもそう簡単にはやられないはずだし。
A月V日
おいおいおいおい………。
ヤバいよ。
こいつを計画した奴はどういう考えをしてんだ。
リモネシアに向かう道中。
リモネシアのことを探ろうと、ネットからハッキングをしていた。
するととんでもない情報が出るわ出るわ。
リモネシアがWLFの本拠地とか、そのWLFにアクシオンが支援しているとか。
まさかの事実に開いた口がふさがらなかったよ。
そんな情報の中でハッキング先をアクシオンに変更して調べると、異常にプロテクトが堅いファイルを見つけた。
アルファにサポートしてもらい、プロテクトを解除してそのファイルの中身に驚愕して今に至るのだよ。
どうする………。
これをエルガンに……だめだ。
もしかしたらエルガンも知っている可能性がある。
だからこそ、俺にリモネシアに注意しろなんてメールを送ってきたかもしれない。
この世界で俺が頼れるとしたら………いる。
彼らならZEXISなら信用できる。
急いで彼らに………
「ええい!気づかれたか!」
機内が大きく揺れ始める。
外を見れば多数の次元獣がノーマッドに攻撃していた。
その中に次元獣とは別の全身に赤い結晶体を纏ったかのような人型がいた。
『まさか驚きましたよ。“プロジェクト・ウズメ”のファイルのプロテクトを破る人物がいたとは』
通信回線を開かれ、通信相手は結晶体の人型。
『ですが………貴方であれば、それも納得できますね』
「何処のどなたか知らないが、こっちには用がないから帰っていいかな?急用ができて急がないといけないんだよ」
『やれやれこちらの世界の貴方は意外とせっかちなんですね』
まるでノエルのことを知っているような口振り。
まさか自分の秘密を知っているのか内心焦るノエル。
「こっちの世界とか言われても何のことかわからないな」
『でしたらお話ししましょうか?貴方が何者なのかを』
「………断る!」
『ほう?』
「さっきも言ったがこっちは大事な用事があるんだ。あんたみたいな怪しい奴と関わる気はない」
言うだけ言って通信を切ると、スラスターを全力で噴かしてこの場から逃げる。
「アルファ!次元獣は?」
『追跡する個体はありません』
「追跡しないだと?………今は考えている時間はないか」
そうしてノエルは全速力でZEXISの元へ向かうのであった。