目覚めたらラスボスに転生してました   作:ボートマン

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第2話

A月C日

 

さて………どうしよう。

 

今回のお客であるレジスタンスのリーダーである“扇”さんによると、ある格闘試合で機体の修理費が予想よりかかってしまったために今は払うことができないそうだ。

 

その格闘試合はこのシンジュクゲットー内ではバトリングと呼ばれていて、AT(アーマードトルーパー)KMF(ナイトメアフレーム)と呼ばれる機動兵器が戦う試合だそうだ。

 

その試合に彼らは出場しているようだ。

 

まあ、彼らも必ず払うというらしいから待つとしますか。

 

…………とはいえ暇だな~。

 

暇だし彼らのKMFの修理を手伝うか。

 

ついでにサービスで改良もしちゃお。

 

 

 

 

 

「え?あれ何してるの?」

 

グラスゴーのパイロットである“紅月カレン”は自分の機体で作業するノエルを見かけ、仲間である南に声をかける。

 

「暇だから修理をするって言いだしたんだ」

 

「え?大丈夫なの?」

 

カレンが心配するのは修理の腕もだが、これで料金を取られるのではないかと心配している。

 

「それがサービスで無料で修理するだとさ。それに修理はもう終わっているんだよ」

 

「嘘でしょ?」

 

「嘘じゃないさ。実際、俺達に比べたら見事な手際で修理していたよ」

 

仲間の言葉にカレンはノエルを見る。

 

自分と大して変わらなさそうな年齢の青年。

 

「ちょっと待って、それじゃ今は何をしてるの?」

 

「彼が言うにはついでに機体を改良するだとさ」

 

「え!?それって大丈夫なの?」

 

まさかのパイロットに無断で改良まですることにカレンは再び心配になってきたのだった。

 

 

 

 

A月D日

 

いや~つい興が乗っちゃった。

 

この赤いグラスゴーを修理した後、サービスで改良を施した。

 

何をしたかって?

 

グラスゴーの各関節部にマグネットコーティングを施したんだ。

 

かつてアムロ・レイの反応速度に追従できなくなったガンダムの性能を向上させるために施された技術。

 

この世界には存在しない技術だ。

 

この技術をMS以外にも施した場合、どうなるか気になっていたので丁度良かったと言える。

 

結果は成功。

 

試しに乗ったカレンちゃんからはこれまでとは違う運動性能に驚かれたよ。

 

フフフ……こうして喜んでもらえて嬉しいよ。

 

 

 

 

A月E日

 

というわけで修理したグラスゴーでバトリングに出場することになったカレンちゃん。

 

ちなみにカレンちゃんはバトリングの観客や選手の間ではイレブンの赤い悪魔と呼ばれているらしい。

 

赤い悪魔ね。

 

女の子に悪魔はどうかと思うな。

 

もし、今回の改良でも3倍の速度で動いた感じになったら某彗星さんになるな。

 

赤い彗星か赤い悪魔。

 

カレンちゃんはどっちの呼び名がいいんだろ。

 

さてさて、このバトリングでは“賭け”もやっているみたいだ。

 

俺はカレンちゃんに5000G賭けよ。

 

気楽にバトリングを楽しもうとしたけど、どうにも雲行きが怪しくなった。

 

本来はカレンちゃんとATの試合が上役のいちゃもんで予定にないATが2機出てきた。

 

だけど、2機のATがあっという間に倒されたよ。

 

そこへカレンちゃんが登場して予定通り試合が始まった。

 

両機は一歩も引けを取らぬ戦いを繰り広げるが、ここでまた余計な横やりが入った。

 

このバトリングの上役が手下を引き連れ、試合場に乱入してきた。

 

しかも実弾も撃ってきたよ。

 

この先が気になるところだったが、これ以上は危険かと思ってすたこらと引きあげた。

 

 

 

 

 

 

「まあ、今回の支払いはいっか」

 

カレンちゃんもといカレン(ちゃん付けしたらやめてと言われた)に今回の支払いはまたの機会でと連絡した。

 

別にお金が目的ではない。

 

なにせエルガンから支援のお陰でお金に困ってはいない。

 

「まあ、今後のことを考えてもう少しここに滞在しよ」

 

バトリングの乱入騒ぎは聞けば、アクシオン財団と呼ばれる世界最大の企業の次期主力の試験機。

 

さらに今噂のガンダムも現れててんやわんやな感じだそうだ。

 

「ガンダムかぁ。どんなガンダムか見てみたかったな」

 

自分が知るガンダムなのかの確認もあるが、やっぱりどんな技術なのかも気になる。

 

そんな過剰戦力が1つのレジスタンスに加わった。

 

「これは近いうちに何か起きる!………気がする」

 

 

 

 

 

 

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