目覚めたらラスボスに転生してました   作:ボートマン

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第4話

「いや~お久しぶりです。それで今回は何をすればいいんですか?」

 

拠点に戻ってゆっくりしていたノエルはエルガンと話している。

 

極秘の通信回線なので声だけのみだが。

 

『少し前に起きた時空震動のことは知っているな』

 

「ええ。どうやらあの時空震動で色々と起きているはずですし」

 

世界各地で発生した大規模な時空震動。

 

この時空震動によってこの世界に何らかの影響を与えている可能性がある。

 

『この時空震動によって暗黒大陸の次元境界線が安定し、地球圏には謎の船団が出現したようだ』

 

「2か所ですか。それで、私はどちらに向かえば?」

 

この時点でノエルはどちらかの調査だと思った。

 

『それは君の判断に任せる。暗黒大陸には日本のスーパーロボット部隊、謎の船団には国連の使節団を派遣し、その護衛にソレスタルビーイングを派遣する』

 

「おおう……。日本のスーパーロボット部隊はともかく、よくソレスタルビーイングと協力関係結べましたね」

 

何しろソレスタルビーイングは世間ではガンダムという兵器を用いたテロリスト扱いだ。

 

そんな組織と協力関係を結ぶエルガンの交渉能力に舌を巻く。

 

「了解しました。準備を整えてどちらかに向かいます」

 

『それではよろしく頼む』

 

通信が終わり、ノエルは椅子にもたれかかる。

 

「う~ん………地上か、宇宙か」

 

どちらに向かうべきか少し頭を悩ますと、椅子から立ち上がる。

 

「よし!決めた!」

 

 

 

 

A月G日

 

というわけで宇宙キタ~~~~!!

 

つい叫んじゃった。

 

実を言うとその船団が持つ技術が気になっちゃてさ。

 

宇宙の方に行くことにしたの。

 

ちなみ宇宙にはいつもの高速輸送機で来てます。

 

この輸送機はブースターをつければ、宇宙へ行くことができるのさ!

 

これも改良して地上でも宇宙でも、どちらでも運用できるようにしたんだ。

 

という感じで輸送機のことは置いといて、宇宙には俺以外にもソレスタルビーイングが派遣されるらしいから色々と気を付けないとね。

 

一応アレを用意しとこ。

 

けど、地上の暗黒大陸の方も気にはなるんだよな。

 

何というか未知なる大陸ってロマンがあるじゃん。

 

まだ見ぬ謎の遺跡とかお宝とか。

 

な~んてそんな妄想したりしてね。

 

 

 

 

A月H日

 

おお~~~!

 

これが超長距離移民船団、通称“フロンティア船団”の中か~。

 

並行世界から転移してきたって言うけど、町の人は見た感じはこの世界の人間と同じ感じだね。

 

異星人もいるっていうけど、あんまりわからないな。

 

それにしても………居住ブロックは賑やかだな。

 

賑やかな街で気になることと言えば………銀河の妖精“シェリル・ノーム”。

 

どこもかしこもシェリルっていうアイドルの映像が流れてるな。

 

この船団ではトップスターのアイドルっていうことなんだ。

 

……………折角来たんだしCD買っておこう。

 

うん、これは別世界の文化を知るためだし。

 

決して気になったりとか一目見てファンになったとかじゃないからね、うん。

 

これは調査のためだから色々と買って調べないとね。

 

 

 

 

 

 

 

「いや~すまないね。こんな所に案内してもらって」

 

「気にしないでください。私もノエルさんに迷惑かけてしまったので」

 

グリフィスパークと呼ばれる彼らの地球にあった場所を再現して作られたエリア。

 

そのエリアをノエルは緑色の髪の少女ともに訪れていた。

 

「でも、ごめんないさい。シェリルさんのCDを割ってしまって」

 

「割れてしまったことは仕方ないさランカちゃん。それにランカちゃんが悪いわけじゃないんだからさ」

 

「それでも………私がぶつかったせいでシェリルさんのCDを割れてしまって。ノエルさん、凄い悲しそうにしてたから」

 

「あ~そこは忘れてくれるとありがたいな~」

 

シェリルの曲を聞いて一瞬でファンになったノエル。

 

当然CDを買って喜んでいたところ、何やら悩んでいる様子のランカちゃんとぶつかってしまった。

 

その時に買ったCDを落としてしまい、別の通行人がCDを踏んで割れてしまったのだ。

 

どちらも不注意でこうなってしまったのだが、ランカちゃんは申し訳なさそうにして何度も謝ってきた。

 

流石にこれ以上はまずいと思い、ノエルはいい景色の見える場所に案内してほしいということでここに来たのだ。

 

「けど、確かにいい景色だね」

 

「そうでしょ。私、良くここに来るんです」

 

「へえ~そうなんだ。ん?」

 

何やら言い争っている感じの様子の3人組がいる。

 

1人は長髪を後ろにまとめた強気な感じのイケメンに、もう1人は眼鏡をかけたクール系なイケメン。

 

最後の1人は小柄な可愛らしい感じのイケメンで一触即発ぼ2人に慌てている。

 

だが、どうにも仲良しという感じではなさそうだ。

 

「アルト君にミシェル君?もしかして……ケンカ?」

 

「ランカちゃんのお知り合い?」

 

「はい、友達なんですけど……」

 

友達がここに来ていたはいいが、ケンカしそうな様子にノエルもどうすべきか迷う。

 

「(ランカちゃんの友達らしいし止めに入るべきか。けど、知らん奴が止めに入って止まるかな)」

 

そこへ優しく、心に響く歌声が耳に入ってくる。

 

「これは………」

 

歌声は隣にいるランカからだった。

 

見れば3人組も先程の一触即発の雰囲気はどこへやら、ランカの歌に聞き入っている。

 

「ランカ……いるんだろ?」

 

ランカは歌うのを止めると、3人の前に出る。

 

「ケンカ……もうしない?」

 

「そんな気分は吹っ飛んじまったよ」

 

「さっきの歌、ランカさんだったんですね」

 

「驚いた。ランカちゃんが歌うのが好きだってのは知ってたけど……」

 

とりあえずもうケンカはしなさそうなので、ノエルはランカの後ろに立つ。

 

「いや~何事もなくてよかったよ~」

 

紙袋を持って突然現れたノエルに3人は何故か警戒する。

 

「……ランカ、その人は?」

 

「この人はノエルさんだよ。ちょっと迷惑をかけてしまってそのお詫びにここに案内したんだ」

 

「どもども、ノエル・ベルナルです」

 

何気なく自己紹介するも、3人は依然として警戒している。

 

「どうしたのアルト君?」

 

「いや、ちょっとな………」

 

先程のミシェルとの話もあり、目の前の人物も怪しく見えていた。

 

そこへ何処からか拍手され、ノエルたちは拍手した人物を見る。

 

「貴女、いい歌だったわよ」

 

「え……!」

 

「嘘……!」

 

現れた人物はあのシェリル・ノームだった。

 

まさか人物の登場にランカやノエル達は驚くが、アルトだけは違った。

 

「またお前か……」

 

「見つけたわよ、早乙女アルト。今度こそ返してもらうわよ、あたしのイヤリング」

 

当のシェリルも目的はアルトのようだ。

 

「ちょいちょいミシェル君」

 

「な、何ですか?」

 

アルトとシェリルをよそにノエルはミシェルに近づき、こっそりと話し込む。

 

「アルト君?だっけ、あのシェリルとどういう関係なの?」

 

「あ~あれは色々と事情があるんですよ」

 

「へ~。………それにしても彼も隅に置けないね」

 

あの銀河の妖精と顔見知りであるアルトを意外そうにノエルは見る。

 

「それより、俺としてもあなたに聞きたいことがあるんですが……」

 

「ん?何だい?答えられることならいいよ」

 

「なら、貴方は……」

 

ミシェルがノエルのことを問いただそうとする時。

 

突如として警報音が鳴り響いた。

 

「おやおや……宇宙に来てもこうなるのかな?」

 

鳴り響く警報にノエルは仕方ないと苦笑するしかなかったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 




というわけで宇宙ルートに決めました。

地上ルートも僅差でしたね。

アンケートにご協力いただきありがとうございます。
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