この小説内の時系列としては、
現在⇒ビビバス伝説越え前後
過去⇒ビビバス結成前
という感じです。
―――私は、久しぶりのビビットストリートの道を行く。引越してから、あいつにも会ってないな。
自分が音楽に、歌に興味があるってことに気づかせてくれた場所。舞台は違えど、私も歌の世界に生きる。ついこの間、ようやく掴み取ったその機会。だから聴きたくなったんだ。ここの歌を。
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「おい!」
暇つぶしにふらっと寄ったビビットストリート?というところで、面倒な男らと絡まれていた。
「あ〜はいはい。聞いてるって。」
「歳上に向かってなんちゅう態度だよ!」
「はぁ……器の小さい奴……うざ。」
「なんだと!?このガキ!」
「は?何?やんの?」
そう言って私はファインディングポーズをとる。喧嘩なんてした事ないけど、暴れてる人は毎日見てるしあれよりはましなはず。
「ハハハ。そんなにお望みならやってやるよ!」
おー。やる気満々。避けれるかなぁ。とか思ったその時……
「あのー。オレの友達になんか用ですか?」
聞いた事あるような無いような声がした。
「あ、いや別に……」
男らは、じりじりと後ずさりして、しまいには走ってどこかに去っていった。
「大丈夫ですか?」
「まあ、一応ね。……あ!」
話しかけてきたその顔を見てようやく思い出した。
「東雲、だよね?」 「え?」
「ほら、私一応同じクラスの西中優里奈。最近は学校行ってないけど。」
私がそう述べると、東雲彰人も思い出したようだ。
「まさか、本当に知り合いだったとはな……。」
「それにしても、東雲めっちゃ猫かぶってんじゃん。」
「はぁ……。お前は逆にド直球すぎるだろ。」
「ほんとにうざかったし、まあどうにかなるかな〜って。」
虚勢でも無く、これが私の本心だ。
「で?なんで絡まれてたんだ?」
「ちょ〜っとぶつかっちゃって、適当にあしらおうと思ったらこうなった。」
「そうはならねぇだろ。お前、ずっとあんな感じの事言ってたんじゃねぇの?」
「……そういえばそうかも。」
私がそう答えれば、東雲は呆れたような顔をした。
「あんな言い方したら余計状況悪化させるだけだろ……。」
「次があったらそうする。無いと思いたいけども。ところで今何時?」
「九時半だな。」
「わぉ……はよ帰らないと脱走バレるなぁ……。」
「は?脱走?」
東雲は、私の言葉を聞き逃さなかった。
「私ね、どーうもスマホ依存症らしくて。施設?に入れられてるんだけどー。暇すぎて外出許可されてる時間過ぎて外にいるんだよねー。学校行ってないのもそれが理由だったり。」
「まじかよ……。それなら早く帰った方がいいんじゃねぇか?」
「まあそうだね。」
「まさか東雲が送って行ってくれるなんてね〜。」
「帰る方向一緒だったし、お前は危なっかしいからな。」
ほとんど話したこと無かったけど、良い奴じゃん。
「……ねぇ。東雲と、えっと……青柳だっけ?二人で歌やってるでしょ?」
「知ってたのか。」
「まあね。私の情報収集能力を舐めないでいただきたい。」
そう、ドヤ顔で言ってみる。
「じゃあ、今日のライブも見てたのか。」
「見てたよ。私はあんまり音楽とか分かんないけど、次のも見に来ていい?」
「ああ。」
それから、私は毎日のようにビビットストリートに来るようになった。あの日、施設に戻ると当然ビッチリ叱られたのだが、外出禁止にはならなかった。それは良かったと思う。
それから二ヶ月後の事。私はライブ後、東雲に会う事にした。
「よう。西中。」
「んー。ねぇ、東雲?」
「どうした?」
「私、ようやくあの施設出られるみたい。……なんだけどさ、なんかこれを機にちょっと遠くに引っ越すらしいんだよね。だから……」
「ここに来れるの今日が最後かもしれない。」
「……そうか。」
「私ね、ここに来て気づいちゃった。私も歌の世界で生きてみたいって。」
私がそう言うと、東雲は驚いたように少し目を見開いた。
「一応、あんたの……いや、あんた達のおかげ……かな。」
「この先どうなるかなんて誰にも分かんないけど、私は挑戦してみたいなって。だからさ……」
「お互い、成長してまた会おうよ。」
「ああ。そうだな。」
そう言うと、東雲はいつもの勝気な笑みをした。
「じゃあ……」
「またな!」「またね!」
しばらく会えないとは思えないほどの軽い挨拶をして別れた。
私たちは前を向いて歩き出す。各々の道を進んでいく。
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そして今。私は東雲達、Vivid BAD SQUADのステージを見ていた。あの頃よりもさらに上手くなっている。あの頃の比ではないほどの大歓声がライブハウスに満ちている。
約束、お互いに果たせたみたいだね。
私はというと、歌い手をあの頃から目指しはじめた。いくつかオーディションを受けたり、動画配信をしたりした。
そして、ついこの間。大手芸能プロダクション「クレッセント・シャイン」の連結子会社にスカウトされ、新規歌い手グループに所属することになったのだ。
私がもの思いにふけっていると、メッセージアプリの通知が鳴った。
「優里奈〜!明日の初配信の事なんだけど〜」
「それはね、ここを……」
彼、彼女らは今日も歩みを止めない。
今年の四月くらいからプロセカ始めました。今更感はありますが笑笑。最近はガチャ禁してますので、石溜まってきてます!6万貯めたいけど、無課金勢には結構キツイ。まだ約半分しか行っておりません笑笑。