深淵の帝国   作:怠慢不定期アマ小説家

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近づいてくる夏の終わり。
最後の冒険へと行こう。


prologue 日記

吹雪が吹き荒れ極寒に閉ざされた世界、南極。

40万年前に誕生し、18世紀の中ごろには産業革命により飛躍的な進歩を遂げて・・・今や地球の支配者となった人類がいまだにその実態を把握できていないこの土地にはそれ故に・・・多くの都市伝説が存在する。

「UFOの基地がある」「氷の下にピラミッドが隠されている」など例を挙げればきりがない。

これらは科学的根拠に乏しいうえにそもそも南極の探査自体に莫大な費用が掛かることからから詳しい調査はされていないがそれがかえって陰謀論・・・すなわち南極の秘密を故意に隠していると騒ぎ立てられる悪循環になっている。

裏を返せばそこはいまだに神秘のベールに包まれたロマンあふれる土地ということになるが。

 

そんな南極に莫大な費用と長い時間をかけて調査に行く集団「南極調査隊」。

南極に眠る資源のほかより詳細な地理、近年問題となっている地球温暖化現象の影響を調べに行く彼らはその日氷に覆われた大地にて奇妙なものを発見した。

これは調査隊の一人が書き残した日記に書いてあった内容を要約したものである。

 

 

20XX 11月28日

南極調査の開始。

日照時間は長くなりはじめ白夜も近い。我々は白夜が始まるまでに装備を整えて、夜がまた訪れる前にこの白銀の世界を探検する必要がある。

 

同年 11月29日

天気は快晴である。

基地周辺を探索し、周囲の様子を確認した。

 

11月30日

快晴。

基地から1千キロメートルほど先に山を確認。許可が下り次第探索を行いたい。

 

12月1日

吹雪。

白夜が始まる前でよかった。

丸一日を無駄にするところであった。

 

12月2日

快晴のち曇り

快晴時に出発したメンバーが帰還しない。明日、捜索を開始する。

 

12月3日

吹雪

天候故捜索は不可能。

メンバーの信号は我々が視認した山の付近で消失していることが判明した。

 

12月4日

快晴

メンバーの捜索を開始。

発見には至らなかったが巨大な穴を発見した。

付近に緊急のキャンプを設営し明日捜索を続ける。

 

12月5日

快晴

穴の入り口にアンカーとロープを発見。穴の正体が巨大な縦穴であることが判明した。

4000mほどのロープを使用しても底が見えないため一度撤退する。

 

12月6日

吹雪

雪崩や吹雪の回避のためキャンプを纏めて穴を降りることが決定した。

6000mのロープを使いようやく底に到着する。

行方不明の隊員■■を全身を強く打った状態で発見した。

 

12月7日

不明

捜索隊の一人が基地との連絡を取っている間にこの階層の調査を行った。

緩やかな傾斜と共に地下深くへと続いている洞窟で大量の鉱石を発見。

この他にも多くの資源の採取が期待できる。

 

12月8日

不明

洞窟の奥深くにて巨大な渓谷を発見。

最深部の目視は不可能なものの降りてみる価値はあるかもしれない。

 

12月9日

不明

4000mのロープをつなぎ合わせた測定を行ったところロープ3本分を優に超える深さであることが分かった。

間違いなく地球上最深の穴である。

探索をしたいところだが、一度捜索隊と合流しなければならない。

 

12月10日

不明

基地と連絡を取るために地上に戻っていた仲間が下りてきた。

どうやらこの洞窟はまたの機会に装備を整え行うらしい。

私はこの日記を彼に預けて、次回の調査団の為にもあの渓谷を調べてみることにする。

願わくばこの日記を我が息子の下でまた読めるように。




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