ハリー・ポッターと騎士の帰還   作:味噌サバ

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18. 目覚めと二年の終わり

 

 

 

長い夢を見ていた気がする。

 

 

 

ハグリッド、そしてダンブルドアがホグワーツを去り、教職員・生徒の不安が増大する。

 

 

 

そうした状況下で、俺とハーマイオニーの予測を基に、ハリー・ロン・ハーマイオニーの3人は『秘密の部屋』の場所を発見。

 

 

 

そんな中、ジニーが『秘密の部屋』に連れ去られる。

 

 

 

ホラを吹きまわっていたロックハートは、他の先生方から『秘密の部屋』の捜索・ジニーを連れ戻すことを指示される。

 

 

 

3人はそんなロックハートとともに『秘密の部屋』へと向かおうとするが、あいにく彼は荷造りの最中だった。

 

 

 

そう、逃げ出すための荷造りの最中だ。

 

 

 

彼は3人に忘却術をかけて逃げ出そうとするが、武装解除呪文で反撃をくらい失敗(このときはまだ、ハーマイオニーはロックハートを心配していた)。

 

 

 

ロックハートは3人と一緒に『秘密の部屋』に向かう。

 

 

 

マートルの女子トイレ、ハリーがパーセルタング(蛇の言葉)で手洗い台に何かを言うと、太いパイプがむき出しになる。

 

 

 

そこを降りて行くと、動物の骨が大量に沈殿するトンネルに着く。

 

 

 

ロックハートはロンの杖を奪って3人に忘却呪文をかけようとするが、ロンの杖は折れていたため呪文が逆噴射(このときはハーマイオニーはロックハートに軽蔑したまなざしを向けていた)。

 

 

 

その衝撃でトンネルが一部崩れて岩石が落ちてくる。

 

 

 

ハリーとロン・ハーマイオニー(ついでにロックハート)は岩石で隔てられてしまった。

 

 

 

ロンとハーマイオニーは岩石を崩して帰り道を作り、ハリーは先へと進んだ。

 

 

 

トンネルの先では、蛇の彫像が施された石の扉が閉ざされている。

 

 

 

ハリーが再びパーセルタング(蛇の言葉)で何かを唱えると、扉がひとりでに開く。

 

 

 

中ではジニーが横たわっており、その奥には黒髪の少年、「T.M.リドル」ことトム・リドルの記憶が立っていた。

 

 

 

リドルは、日記を通してジニーの相談に乗ることで、少しずつジニーの精神・身体を乗っ取っていった。

 

 

 

そして、ジニーの身体で今までの襲撃を行っていた。

 

 

 

何が狙いだ、ハリーが尋ねるとリドルは語った。

 

 

 

 僕の狙いは、君だよ。ハリー・ポッター

 

 

 

トム・リドルはハリーに異様な固執を見せた。

 

 

 

ハリーを殺すため、多くの準備をして、多くの襲撃を行い、多くの調査をして、今ここにリドルは立っている。

 

 

 

リドルがここまでハリーに固執する訳、それはリドルが幼きハリーによって1度殺されたからだという。

 

 

 

TOM MARVOLO RIDDLE (トム・マールヴォロ・リドル)

 

 

I AM LORD VOLDEMORT (わたしはヴォルデモート卿だ)

 

 

 

リドル、否、ヴォルデモート卿はハリーを殺そうとバジリスクを呼び寄せる。

 

 

 

そこに、ダンブルドア校長の不死鳥フォークスとグリフィンドールの「組分け帽子」が登場する。

 

 

 

 鳥と帽子に何ができる?騎士の末裔は既に石となった!お前の負けだ、ハリー・ポッター!

 

 

 

リドルはバジリスクをけしかける。

 

 

 

しかし、フォークスがバジリスクの相手をする。

 

 

 

その間、ハリーは組分け帽子に助けるように祈る。

 

 

 

組分け帽子は返事をしない。

 

 

 

バジリスクはフォークスを攻撃し続ける。

 

 

 

フォークスが空を飛べるにせよ、体格差は絶大だった。

 

 

 

次第に追い込まれていくフォークス。

 

 

 

ハリーの祈りも空しく、組分け帽子は動かない。

 

 

 

 ハリー!がんばれ!

 

 

 

夢を見ているはずなのに、なぜだか声を張り上げたくなる。

 

 

 

するとそのとき、組分け帽子が武器を与える。

 

 

 

まばゆい光を放つ銀の剣、グリフィンドールの剣をハリーに授けたのだ。

 

 

 

その剣を使い、ハリーはなんとかバジリスクを制圧するが、バジリスクの牙から毒をもらう。

 

 

 

息も絶え絶えになり、力が入らなくなる。

 

 

 

リドルはその様子を見て笑っている。

 

 

 

そのとき、フォークスがやってきて涙を流す。

 

 

 

不死鳥の涙はいかなる傷をも癒す。

 

 

 

ハリーの身体に回った毒も、瞬時に治癒されていく。

 

 

 

 不死鳥の涙か!しかし、結果は同じだ。勝負だ!ハリー・ポッター!!

 

 

 

リドルが杖を構える。

 

 

 

そのとき、フォークスがハリーのそばにリドルの日記を落とす。

 

 

 

そしてハリーは、すぐにバジリスクの牙で日記を貫く。

 

 

 

すると、リドルは身をよじり、もがき、悲鳴を上げて、そして消えた。

 

 

 

ハリーはジニーを起こしてロン・ハーマイオニーの元に戻る。

 

 

 

組分け帽子を咥えるフォークスも後に続く。

 

 

 

そして、フォークスの足に捕まって、ハリーたちはトンネルからトイレに、上へ上へ…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光が視界に溢れる。

 

 

 

久しぶりに光を見るような感じがして、まぶしくて視界がぼやける。

 

 

 

なにか、音が聞こえる。

 

 

 

鼓膜が空気の振動を感じて、音を俺に伝えてくる。

 

 

 

だんだん、普段の感覚に戻っていく。

 

 

 

誰かが俺の名前を呼んでいる。

 

 

 

誰かの顔が俺の視界に入ってくる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「フィン!!」

 

 

 

「ぐわっ!」

 

 

 

医務室のベッドで寝かされていた俺は、石から戻ると急に抱きしめられる。

 

 

 

栗色の髪の女の子、ハーマイオニーのようだ。

 

 

 

ハーマイオニーは柄にもなく、「よかった…生きててくれて…よかった…」とすすり泣いている。

 

 

 

彼女の後頭部を撫でながら上体を起こす。

 

 

 

ベッドの脇には、ハリーとロンがいた。

 

 

 

「やあ、おはよう。フィン」

 

 

 

「たくさん寝てたね」

 

 

 

「うん。でも、不思議となんだか、君たちの夢を見ていた気がするよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日、俺やコリンなど、石になって医務室に入っていた面々は無事退院となった。

 

 

 

そして、俺が石になったあとの顛末を詳しく聞く。

 

 

 

どうやら石になったあと、俺が見ていた夢と同じようにことが進んでいったようだ。

 

 

 

(ただ、俺の夢には出てこなかったが、俺が石になった際のハーマイオニーの取り乱しはものすごかったらしい。まあ、石から戻ったときの反応から、かなり心配してくれていたことは伺えるが)

 

 

 

既にリドルは倒されており、ジニーも今は無事、学校に呼び出されたウィーズリー一家と一緒にいるそうだ。

 

 

 

ダンブルドアは復職し、ハグリッドも近いうちに学校に戻ってくることになった。

 

 

 

ハリーたちは『特別功労賞』を授与され、1人につき200点、合計で600点がグリフィンドール寮に加算される。

 

 

 

ロックハートはというと、自身の忘却術で記憶を失ったために聖マンゴへと送られることになったという。

 

 

 

やっぱり、闇の魔術に対する防衛術の先生は1年で交代してしまうものなのか。

 

 

 

そして、ダンブルドアがハリーに語ったことによると、『例のあの人』は12年前、ハリーを襲った夜、意図的ではないだろうが力の一部をハリーに渡してしまったのだという。

 

 

 

だから、ハリーはパーセルマウスで、組分けの際にスリザリンに入れられそうになったのだ。

 

 

 

しかし、ハリーはグリフィンドールの剣を取り出した。

 

 

 

それこそが、ハリーが「真のグリフィンドール生」だという証拠だという。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃあ、ドビーは君のお陰で自由の身になれたってことか。まるでヒーローじゃないか」

 

 

 

医務室から出た日の晩、大広間で宴会が大々的に執り行われた。

 

 

 

ハリーから、ルシウス・マルフォイからドビーを自由の身にさせたという話を聞き、感嘆の声を上げる。

 

 

 

ハリーたちが計600点を獲得したため、寮対抗優勝杯は2年連続でグリフィンドール寮に渡されることになったこと。

 

 

 

ハグリッドは明け方の3時ごろにホグワーツに戻ってきて、ハリーたちにものすごく感謝をしていたこと。

 

 

 

マクゴナガル先生からの発表で、学校からのお祝いとして期末試験がなくなったこと。

 

 

 

ダンブルドア先生が、ロックハートは記憶を取り戻す必要があるため学校を去ると発表したこと(この際、先生の多くも一緒に歓声を上げていた。あの人、どれだけ嫌われてたんだ)。

 

 

 

嬉しかったことがたくさんあり、その日は幸せな気持ちで床に着いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夏学期の残りの日々、うだるような暑さが学校を襲った。

 

 

 

ホグワーツは日常に戻ったが、闇の魔術に対する防衛術の授業は全てキャンセルされた。

 

 

 

数人の女子生徒が悲しそうにしていたが、ハーマイオニーは特に気にしていない様子だった。

 

 

 

「君、ロックハートのこと好きじゃなかったっけ?」

 

 

 

授業がキャンセルになり図書館で自習をしている際、ハーマイオニーに尋ねると、彼女は厳しい表情で「彼があんなペテン師だったなんて知っていたら、好きにならなかったわ!バレンタインカードを渡そうかと思ったけど、渡さなくて正解だったわ」と嘆いていた。

 

 

 

時間はあっという間に過ぎていき、早くも学校を去るときがきた。

 

 

 

「爆発ゲーム」をしたり、決闘の練習をしたり、フレッドとジョージが持っていた「花火」で遊んだりするうちに、列車はキングズ・クロス駅に到着した。

 

 

 

すると、ハリーが羊皮紙に何か番号を走り書きして、3等分して俺たちに渡す。

 

 

 

「電話番号っていうんだ。前の夏、ロンのお父さんに使い方を教えたから、ダーズリーのところに電話をくれよ。あと2カ月間、ダドリーしか話し相手がいないなんて耐えられないよ」

 

 

 

デンワバンゴウ?頭に疑問符を浮かべていると、ハーマイオニーが「後で教えてあげる」と耳打ちする。

 

 

 

「でも、ハリーのおじさんおばさんだって、さすがに今年はハリーのことを誇りに思ってくれてもいいんじゃないか?」

 

 

 

9・3/4番線を、荷物の載ったカートを押しながらそう言う。

 

 

 

すると、ハリーはとんでもないといった表情で、「僕が死ぬ機会が何度もあったというのに、死に損なったって連中はカンカンだよ…」と語る。

 

 

 

「君、もう俺かロンの家に間借りした方がいいんじゃないのか?」

 

 

 

しかし、校則はそれを許してくれないようで、マグルの世界に戻った後、ハリーは不愛想なおじさんおばさんに連れて行かれてしまった。

 

 

 

ウィーズリー夫妻とグレンジャー夫妻に挨拶をして、俺も家に帰る。

 

 

 

最寄り駅から館までの道をカートを押している最中、「あっ!」と声を上げる。

 

 

 

そういえば、ハーマイオニーからデンワバンゴウとやらの使い方を聞いていなかった。

 

 

 





これにて、『秘密の部屋』編終了です!!

来月以降は『アズカバンの囚人』編に入りますが、前に少し言った通り、4月から新生活が始まるため投稿頻度が落ちる可能性があります。

ご承知おきくださいませ。

ただ、次章から物語の核に触れていく部分なので、なんとか頑張って更新していきたく思います。

ではでは
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