球磨川雪の人間観察   作:呪壊 赤城

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どうも皆様。とうとう今年も後僅かですね。年の暮れを染々思う駄作者です。

今回は変態が登場します。真黒さんとも仲良く出来そうな方ですが、今回は不知火理事長と禊君とお話しします。ということで勿論ご想像できるかもしれませんが、禊君のブラコンぶりが良くわかりますね。

それでは本編どうぞ。


第7審 「皆はどうなの?」

時刻は球磨川雪が不知火理事長基、不知火袴の元を去った直後にまで遡る。球磨川雪が去った後、理事長室には冷や汗を流している不知火袴ともう1人、平然と不知火袴から出されたお茶を飲んでいる女性の姿があった。

 

「ま、良かったんじゃないですか?命拾いしただけでも。でも、じーさん。アンタも相変わらずですね。あんな言い方でぶちギレてアンタを殺らなかっただけ雪は大人だとアタシは少なくとも思いますよ。アレは正直殺されても文句は言えない。と言うか、アタシだったら多分殺ってる。」

 

理事長であるにも関わらず、女性は不知火袴を当たり前のようにじーさんと呼んだ。そして、当の不知火袴はそれに反応もせず呼吸を整えている最中であった。そして、彼は少し間を置くと、漸く落ち着いたのか、女性に返事を返した。

 

「いやはや、恐ろしいですねえ貴女は。しかし、まさか今になって捺瑪さん。貴女がもう一度この学園に入って頂けるとは・・・。実に好都合ですよ。どうでしょう?フラスコ計画に参加しては頂けませんか?」

 

捺瑪。そう呼ばれた彼女は不快だと言わんばかりの表情になると首を横に振り、不知火袴の提案を退けた。不知火袴と向かい合うように座る彼女の前には、先に出ていった2人分の湯飲みが未だに置かれている。自分の分が空になったのか、彼女は手の付いていない方の湯飲みを取るとまた飲み始めた。

 

「少なくとも、アタシはアンタに協力はしないつもりですよ。大体、アタシは愚弟とあの弟子の2人が心配で這入るだけですから。それに、アタシはもう[異常(アブノーマル)]じゃないんでね。そんなに特別扱いされても困るんですよ。」

 

そう言うと何処から取り出したのか、彼女の手にはあまり美味しそうとは思えないドーナツが握られていた。

 

「ご謙遜を。貴女は今でも充分すぎる程の[異常]ですよ。なにせ、在学当時で既に医者から匙を投げられた貴女の右腕は今は動いているじゃないですか。その時点で既に[異常(とくべつ)]ですよ貴女は。」

 

不知火袴の言葉を聞いて彼女は自分の右腕に視線を向けた。彼の言葉が図星なのか、彼女は一瞬、目を細め睨み付けた。が、それも一瞬の事でまた先程からしている不快そうな顔を戻ると言葉を返した。

 

「いえいえ、そうは言いますけど、アタシは昔から意地と努力で生きているだけですよ。いや、寧ろそれくらいがアタシの数少ない長所だと思ってるんで、それを[異常]な人間だとか、そう言うので区切られるのが昔から大嫌いなんですよ。これだって意地と努力で動かせるようになっただけですし、それだって全快になった訳じゃあない。アタシにとっては[右腕(これ)]はもうただの装飾品としか、無駄なものとしか思えないんですよ。なんせ、動くとはいっても、多少動かせるようになっただけなんですからね。あ、お茶も飲んだんで、アタシはこれで。」

 

そう言って立ち上がった捺瑪と言う女性は、不知火袴の静止も空しく、扉まで移動していた。しかし、途中で何を思い出したか足を止めると去り際に不知火袴に目を合わせて言い放った。

 

「あ、そうそう。アタシは愚弟と弟子に手ぇ出したり、出そうとしたり、そう言うことを思わせたりしたら容赦しないんで。つーか、やったら殺すぞ?」

 

殺気は感じられない彼女の言葉を聞いた不知火袴はしかしながら彼女の性格を少なからず知っていた為それがただのこけおどしでないことは分かっていた。ただ、そこは彼も理事長であった。先程と違い内心で冷や汗をかいてはいたが、それを表に出すこともなく、普段の彼の対応をした。

 

「いやはや、流石ですね。流石は第90代生徒会長投刀塚捺瑪さんだ。それとも今はこう言うべきですか?探偵の投刀塚捺瑪さんと。」

 

その対応に今までの不快そうな顔を止め、彼女投刀塚捺瑪は鼻で笑いながら態度を崩して返答した。

 

「はっ!相変わらず嫌味なじーさんだ。生徒会長とか昔のことだし、大体、探偵なんて副業だっつってふれこんでるんだよ。ボケ。じゃあな。」

 

ビシッ!そう勢い良く指を指すとさっさと理事長室から出ていってしまった。1人部屋に残った不知火袴はなんとか去った災難に安堵の溜め息を吐くと1人考えていた。

 

(いやはや、今日は本当に大変でしたね。しかし、球磨川雪君。彼があそこまで[過負荷(マイナス)]だったとは・・・。やはり、入学当初に『フラスコ計画』に積極的に関わってもらうようにあの方にお願いするべきでしたかな。・・・しかし、流石の私も彼処までの殺気は今まで向けられたことはありませんよ。いえ、そもそもあの歳であそこまでの殺気を放てるものなのか不思議ですが・・・。小学生の時に地獄は見たのでしょうが一体、どんな地獄を見たらあそこまで堕ちるのですかね。・・・とは言え、捺瑪さんが3年13組に転入してくれたのは良かったと言うべきなのでしょうね。4年前に卒業したときから何一つ変わらない彼女は、やはりどこまでも[異常(アブノーマル)]なのですから。しかしながら、本業が[過負荷(マイナス)]の研究でしたか?・・・出来ればその[執念(アブノーマル)]がフラスコ計画の方に向いてくれていれば、ここまで計画を見直したりする必要も無かったのでしょうが・・・。それはいたしかないことでしょうかね。)

 

不知火袴はそこで一旦、思考を止め立ち上がるとテーブルに置かれた湯飲みを下げ始めた。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

所は変わり、不知火袴の元を去った投刀塚捺瑪は4年振りに訪れた箱庭学園の校内を散策していた。特別忘れているわけでもないし、感傷に浸りに来たわけでもないが、それでも彼女にはちゃんとした目的があった。ただそれははっきりとはしない漠然的な予感に従っているだけで、しかしながら、彼女にとってはそれが何よりの根拠になっていたのであった。そう、例えるなら卵から孵った雛が初めて見たものを親だと認識するように、植物が太陽に向かって伸びていこうとするように、投刀塚捺瑪にとってのその予感は後天的でこそあれ、彼女自身にとっては日常的なものであるが、一般的な者にとっては非常に厄介なの欠点であるそれは。

 

[過負荷]に必然的に遭いやすいというものであった。

 

「あれ?どうしたのさ?道に迷ったとかいうわけでもなさそうだし、なんか落とし物でもしたのか?」

 

そう彼女が声をかけた相手は、球磨川雪の兄の球磨川禊であった。ただし、彼女は球磨川雪だと勘違いして声をかけているわけではないし、別の見知らぬ生徒だと思っているわけでもない。彼女は自らの意思で球磨川禊を探していた。勿論、そんなことを球磨川禊は知るわけもないのだが。

 

「『え』『別に何も落としてないけど』『・・・』『というか誰?』」

 

声まで似てるのかと言うどうでも良いことを考えながら彼女は素直に名前を教える。

 

「ん?アタシ?アタシは3年の投刀塚捺瑪だけど?あ、宜しく。」

 

そう言って彼女は先程あまり上手く動かないと言っていた筈の右手を差し出した。球磨川禊は笑顔でその手を握り握手をしながら自己紹介をした。

 

「『へぇ』『僕は球磨川禊』『宜しく投刀塚さん』」

 

「そういえば、初対面で言うのもなんだけど落とし物じゃない所っつーなら禊は誰か待つのに暇潰してる感じか?」

 

「『え?』『なんでそう思うのかな?』」

 

「ん?ああ、いやね、実はアタシも待ってんだよね。弟をさ。」

 

弟という言葉に彼は反応した。そして、意外にも食い付いてきた。

 

「『え!?』『なになになに』『投刀塚さんって弟居るんだ?』『え』『どんな感じ』『やっぱり弟って』『可愛いとか可愛いとか可愛いとか』『そんな感じ?』『そうなの?』『どうなの?』『実は』『僕も弟が居るんだけど』『すごく可愛くて可愛くて可愛いんだよね』『投刀塚さんの弟も』『やっぱり可愛くて可愛くて可愛いの?』『あ』『勿論』『僕の弟の方が可愛いんだけどね?』『そこはやっぱり譲れないんだよね』『あ』『ごめんね投刀塚さん』『僕って弟の事になると』『ついつい熱が入っちゃうんだよね』」

 

恐らく、彼のこの会話に付いていけるのはブラコンとシスコンくらいだろう。実際、中学時代には黒神真黒と互いの弟が妹がどれ程素晴らしいかという話をし、周囲が(特に黒神めだかは)引いていたほどだ。しかしながらというべきか運の良いことにというべきか、投刀塚捺瑪もブラコンであった為、彼のその言葉に引くことも気持ち悪いと思うことも無かった。もっとも、彼が彼女にプレッシャーを与えようとしたり、螺子で身体を貫かれたとしても、彼女はトラウマを背負わなかっただろうが。・・・寧ろ、今この場で互いに意気投合するのはそれはそれでいい迷惑だろうが。勿論、終業式が終わった今は生徒が(球磨川禊やマイナス13組は避けていて居ないが)ちらほらと残っているわけで、見ていたら疲れて保健室行きは間違いなかっただろう。

 

「確かに、アタシの弟は可愛いというよりはツンデレなイケメンだというべきだろうね。いや、寧ろアタシはそこがアタシの弟のチャームポイントだと思っているさ!可愛い。確かに、それも良い!男の娘という言葉があるくらいだ。弟も幼少期は可愛い押しだったさ。男の娘にでもなれただろうさ。だが!時間と共に成長しツンデレイケメンへと進化したんだ!いや、今もイケメンとは言いがたいか?うん。茶目っ気溢れるツンデレだ!それと禊、実はアタシも弟の事になるとついつい熱が入って熱く厚く語らってしまう癖がある!・・・確かに、弟や妹が居ない奴や弟、妹には分からないかもしれない!だが弟に嫌われようとも気持ち悪いと蔑まれようともアタシは弟が好きだ!禊!お前はどうだ!弟が好きか?弟に嫌われようとも好きだと言い続けられるか?弟の為なら命は惜しくないか?」

 

拳を握り締めながら熱弁を語る彼女に同意する球磨川禊。恐らく、周囲に彼等の弟が居たら溜め息を吐いて何をやってんだと呆れているだろうが、本人達は至って真剣である。

 

「『当たり前だよ!』『だけど投刀塚さん』『いや』『捺瑪ちゃん』『僕は弟に嫌な気持ちをさせたいとは思わないよ』『寧ろ』『弟に嫌な気持ちをさせる奴は』『その時点でお兄ちゃんでもお姉ちゃんでも失格だ!』『僕は弟が好きだ!』『嫌われても気持ち悪いと言われても』『僕は弟が大好きだ!』『だけどね』『僕は弟に嫌な気持ちをさせたりなんかしない』『しないように努力してるよ』『弟が危ない目に遭う前に先に手は打つけど』『しつこくしたりはしないよ』」

 

「ハハハハハッ!禊、弟に嫌な気持ちをさせないのは大大大大前提に決まってるだろ!だが、確かに、弟が危ない目に遭う前に手は打つな。しかし、間に合わなかったときのショックは半端じゃないな。」

 

「『あはっ』『やっぱ日捺瑪ちゃんもそう思う?』『だよね』『でも』『分かるよ捺瑪ちゃん』『僕も弟が怪我して帰ってきたら』『すごく不安になるんだよ』『今日だって3年ぶりに』『帰ってきてくれたっていうのに』『僕が行ったらややこやしくなるから』『家で会おうとか』『メールで言われて』『時間潰してたんだよ』『今だって』『弟が怪我してるんじゃないかって』『すごく気が気じゃないのに』」

 

「分かるぞ禊!アタシの弟だって面倒事に巻き込まれやすい奴でいつも怪我してくるんだ。やはり、姉としては心配で心配でっていつも思うんだよなぁ。幾ら高校生とはいえ、怪我ばかりしてくると不安になるよなぁ。・・・よし、禊。ここの近くのハンバーガー屋でもう少し話そう。話しっぱなしだと喉が乾いてくるからな。何、アタシの奢りだ。」

 

「『え』『流石にそれは悪いよ』『ここはやっぱり割り勘とかそんな感じでいこう』」

 

「ふっ、そうだな。同志として割り勘でいくか。よし、じゃあ行こう。」

 

そして、暑苦しく語り合い深交を深めた2人はそのままファストフード店へ向かった。

 

 

 

――――――――――――――――――――――――――

 

 

 

「・・・でも皆はどうなの?」

 

僕の問い掛けに少しの間沈黙する皆。それはそうだろう。殆ど初対面の僕がわざわざ彼等の意見を聞くとは彼等は思えなかっただろうからね。そんな中真っ先に答えたのは意外にも人吉先生と、日之影君ではなく、喜界島さんだった。

 

「・・・あの、私は協力してもらった方が良いと思う。あ、でも、黒神さんには悪いけど、私は信用はまだ出来ないかな。私達は初めて会ったし、それに、最初に会ったときは怖かったのに、今は怖くないし、いい人か悪い人かまだ分からないから。でも、今はそうも言ってられないし。」

 

ふーん。あくまで、協力はして貰いたいんだ。喜界島さんは。ま、そっちの方が僕も良いんだけど。

 

「俺は元から雪に手伝って貰うつもりだったしな。お前が球磨川の弟だからとかは関係ない。勿論、兄弟同士で敵対させてしまうって言うのは悪い気もするが。出来れば友達として手伝ってほしい。」

 

「友達としてやって。ええなぁ球磨。」

 

そう言って頭を下げる日之影君と、それを見て羨ましそうにする那柄君。いや、だからって日之影君が頭を下げる必要はないんだけどね?

 

「・・・うん。・・・分かってるよ。・・・頭上げて。」

 

「ああ。」

 

やっぱり、こうしてみると日之影君は本当に英雄だよな。いや、今は大事な話じゃないけど。でも、日之影君は後輩思いの友達思いだよね。こんな僕にも頭を下げるなんてさ。

 

「私は、どちらとも言えないわ。少なくとも、雪君が私達に協力してくれるのはプラスかもしれないけど、それが逆に私達にとってのマイナスになるかもしれないし。」

 

うん。やっぱり、人吉先生は迂闊に答えを出せないんだろうね。禊の考えてることはある程度読めるだろうけど、僕がそれを1から10まで教える性格じゃないのは知ってるからね。それに、禊の場合は僕がこっちについたって知ったら先に螺子伏せに来てもおかしくないしね。

 

「俺はどっちでもいーけどよ、本当にこの先輩信用できんのかよ?」

 

「ええ。雪先輩は1度決めたことは途中で変えたりしませんよ。」

 

うーん。めだかちゃん、それは流石にどうだろうね。僕の場合言わないときとかもあるからなぁ。一重に嘘を吐かないとか、信用できるとかは言わない方が良いと思うんだけどな。あー、でも、確かに1度決めたら滅多なことじゃ変えないからね。

 

「私も名瀬ちゃんと同じでどっちでもいいかな。」

 

「僕は賛成するよ。少なくとも、[過負荷]の人間がいた方が凶化合宿にはいいんだろうしね。そうだろう?日之影君。」

 

「それもあるな真黒君。だが、それだけじゃない。雪。気を悪くしないで聞いて欲しいが少なくとも、俺はお前は[過負荷]の奴等の中で一番まともな話ができる。いや、考え方が一番常識的なのはお前だろうな。」

 

・・・成る程ね。確かに僕は日之影君の前では普通に世間一般の常識的見解を示していた気がするね。だけど悲しいかな日之影君。君には言ってないけど、多分、僕が一番[過負荷]の中で狂ってるんだよね。考え方も存在も感情も生き方もさ。

それに、僕は日之影君やめだかちゃんが思っているほど良い人間じゃないからね。ま、それを言っちゃったら世の中に良いとか悪いで表現出来る人間なんて存在しないだろうけれど。良いも悪いも善も邪も聖人も罪人も所詮は人がそう区切って分けているだけなんだよね。世界なんて本当は残酷で不条理で無情で非情で非道で残虐で冷酷で悲惨で無惨で無秩序で不定なものだっていうのに。

・・・おおっと、今はそんなことを語る暇なんてないよね。えーっと、後は圧倒的に禊を恐れている善吉君と阿久根君かな?うーん。彼等からはあまり良い答えを聞けそうにないかな。寧ろ、僕が一番聞きたいのは善吉君からなんだけれども。

 

「・・・俺は、貴方を信用は出来ません。しかし、貴方を信用しているめだかさんの事は信用しています。だから、賛成しますよ。」

 

「カッ!仕方ねーな。俺もあんたを信用しているめだかちゃんを信用して賛成だ。でも、俺は絶対あんたを信用しないからな!」

 

・・・意外、だね。まさか2人共僕が協力をすることに渋々ではあるけど了承するなんて・・・。

まあ、それなら話は早いかな。僕は生徒会に協力して禊の計画を潰したい、彼等も禊達の計画を潰してあわよくば追い出したい。ま、利害の一致ってことで、今回ばかりは僕もわりとしっかりと手伝わなきゃね。・・・とはいえ、明日の午前中は流石に手伝えないだろうね。まぁ、僕は教えるのには向いてないんだけど、その旨を先に皆に伝えておくべきだろう。那柄君もそろそろ疲れてきているだろうし。

 

「・・・ん。・・・じゃあ、凶化合宿の手伝い宜しく。」

 

「お、おう?ってやっぱり俺も手伝い・・・やろうね。ま、それはええけど、その凶化合宿いうんやる場所はどこなん?」

 

「雪先輩、そやつも加わるのですか?」

 

「・・・ダメ?」

 

めだかちゃんには悪いけど、彼は僕より教えるの上手だしね。それに、この会話が続かない僕の通訳的な事出来るのはめだかちゃんと那柄君くらいしか生徒会にいないんだもん。仕方ないよ。

 

「いえ、そういうわけではありませんよ。しかし、大丈夫なのですか?」

 

・・・この大丈夫っていうのは、禊に遭っても、もしくは-13組に遭遇して戦うことになっても精神的な部分は大丈夫か?って意味だよね。

 

「・・・ん。・・・大丈夫」

 

「そうですか。ならばいいのですが。そういえば場所でしたね。場所は時計台の地下空間を使用しますよ。あそこは現在立ち入りが制限されておりますし、凶化合宿をやるには丁度良いでしょう。」

 

「・・・ん。・・・何時から始める?」

 

「午前6時からです。」

 

「・・・分かった。・・・後でメールする。・・・じゃあ。」

 

「ええ。ありがとうございます。それではまた明日。」

 

「皆さんも、またな。・・・って、球磨ァ、置いていかんといてぇな。」

 

さて、那柄君と捺瑪さんは今日は家に泊まることになりそうだけど、というか捺瑪さん禊に会ってそうなんだけど・・・。

大丈夫かな禊の奴。

・・・いや、大丈夫か。寧ろ心配した方がいいのは僕ら自身かな?

 

ま、取り合えず帰ろうか。




いやぁ。それにしても冬は良いですよね。炬燵の中で蜜柑を食べながら年越しそばを食べるとか羨ましいですよね。あ、駄作者の家に炬燵なんて大層な物は御座いません。幼少の頃は炬燵に入って蜜柑を食べるのがある種の憧れだったりしたんですよね。まぁ、今もなんですが。

さて、それはさておき、新年に向けて、駄作者にこんな作品を書いて欲しいなど、この作品でこんなんやれよなどのご意見が御座いましたら、いつでもお申し付けください。とはいえ、駄作者の低クオを見てくれる人が果たして居るのかどうか・・・。低クオで思い出しましたが、私呪壊、Twitterにて挿し絵を掲載しております。投刀塚君や雪君と禊の2shotなども掲載しておりますのでよければ見てやってください。アカウントは@10kaiakagiです。

それでは来年か、今年にまたお会いしましょう。
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