アリアンロッドリプレイBlue Blood   作:萩原 優

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第26話「麦畑の決闘」

 最初の一撃は、レイが腰に吊るした魔導銃キャリバーの抜き撃ちだった。レイピアを抜いて突撃してきた2人をたちまちのうちに打ち倒す。彼女が攻撃に転ずる一瞬のスキをついて、ジョゼとバグナウを腕に嵌めたドゥアンが左右から襲い掛かる。レイはバックステップで後退すると、バグナウの一撃を魔導銃で受け止め、右から突っ込んできたジョゼの進路にレオンが割って入る。

 なるほど。腕っぷしに自信を持っているだけあって、連携の上手さはそこそこである。

 

(……ですが、残念ながら鍛え方が違います)

 

 後方の銃使いとメイジが、前線のレイとレオンに向けて、銃弾と〔ファイアボルト〕を撃ち込んでくる。しかし2人の眼前に次々と光の壁が現れ、攻撃の効果を減退させてゆく。バジルとアコさんの〔プロテクション(防壁魔法)〕である。

 

「バジルさん!」

 

 対峙していたドゥアンの膝に銃弾を撃ち込んだレイは、左に飛び退いてマスケット銃の射線を確保する。

 

「〔ホーリーウェポン〕!」

 

 アコさんがバジルに、強化の魔法をかける。聖なる力が武器に宿ったのを確認し、バジルはトリガーを絞る。黒色火薬の轟音が、麦畑に響き渡った。バッディッツの銃使いが、肩を撃ちぬかれてマスケット銃を取り落とす。ジョゼが舌打ちをし、レオンを排除して退路を作ろうと懐に踏み込んでくるが、それさえも織り込み済みだった。レオンの武器は、アマリア直伝のダンスで鍛えた、しなやかな身体捌きである。

 ジョゼの刺突を右側に体を反らして回避し、相手の勢いを利用して、レイピアの柄を額に叩きつけた。

 

「……がっ!」

 

 悲鳴とも悪態ともつかぬ声をあげて、ジョゼが崩れ落ちる。 レオンは倒れ伏したジョゼを見下ろして、言った。

 

「今のは、あなたがジョエル君に与えた痛みの分です」

 

 

GM:しかし後方から回り込んできたヴァーナが、片手剣を振りかざしてアコさんに襲い掛かります。

 

バジル:アコさんと敵の間に割って入るけど、接触されてるからマスケットが使えないんだよな。でもここで何もしなかったら、アコさんが危なくなる……。素手で殴るか?

 

レオン:GM、相談なんですが、ここでマスケットのストックで殴ると言うのはどうでしょう? 武器そのものに《ホーリーウェポン》が効いているから、それで基本ダメージが加算されてる分、素手で殴るより強いと思うんですが。

 

GM:……(少し考えて)うーん、良いでしょう。ただし、命中判定は射撃攻撃では無いので《ガンマスタリー》のスキルの命中補正無しで、発砲するよりダメージ値は割り引きますが。

 

バジル:では行きます。(ダイスを振る)命中!

GM:ダメージをください。

 

バジル:〔ホーリーウェポン〕の効果を合わせて7+2D6。どうだ! (気合いを入れてダイスを振る)14点!

 

GM:……倒れちゃいました(一同笑)

 

一同:(笑)

 

レオン:今日のバジル隊長は鬼気迫ってるよ。普段絶対やらないような銃の台尻でぶん殴るとか(笑)

 

GM:アコさんを守る! パワーですねぇ(笑)

 

一同:(笑)

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