四葉誠道 (旧姓新発田) 作:ノーム
「……やぁ達也」
「誠道どうした?」
それはいつも通りの会話だった
「達也ピクシーを借りたいけどいいか?」
「何故だ?」
「ピクシーを使って他のパラサイトを処分する」
誠道の発言で達也は考え
「……そうか……なら作戦俺も参加する」
「却下」
「…………何故だ?」
「USNAが作戦に参加するから達也の正体は秘密にしたいから」
「誠道それは既に四葉家の人間とバレていると思うが?」
「バレているのは戦略級魔法師の事で四葉家の人間としてはバレて居ない……だから参加するなこれは命令だ」
「分かった」
達也は少し複雑そうな顔をする
「それとピクシーはまだ本家には言って無いが時間の問題だろう……いくら達也が責任を取るとは言えピクシーに問題があれば直ぐに四葉家は実力行使する……いやそれ以外の家いや下手すれば軍が動く」
「では誠道どうすればピクシーの安全が確約される?」
「絶対では無いがもしピクシーが対パラサイトの切り札として有効だと確信させる実績があればある程度の自由と安全が約束されると思う」
「そうか……では誠道の中には既にピクシーの安全にする為の計画があるのだな」
「…………何故ピクシーを安全にする計画があると思うんだ?」
「おかしな事を聞く誠道がこの話をする時は既に解決策がある時だけだろ?」
誠道は達也の真剣な表情にため息をしつつも
「………」
「どうした?誠道」
「達也……少し席を外せピクシーと話をする」
「了解した」
達也は生徒会室を出てるのを確認すると誠道はピクシーの前の席に座り
「ピクシーこれから言う質問に答えろ」
『はい』
「まず最初にピクシーなぜお前は自分の事を同胞と呼ぶ?」
『はいそれは誠道さん貴方が持っているそのキーホルダーの事です』
「そうか」
『私からもよろしいですか?』
「質問による」
『貴方が持っている【村正】は本当に私達と同じ同胞パラサイトですか?』
「その件は話すつもりだから答えるが【レリック村正】は二世代目のパラサイトだ」
『そうですか』
席にはピクシーな答えた言葉の炎の揺らぎがほとんど無いことに驚く
『どうかされましたか?』
「いやピクシーお前達の目的は仲間いや同胞を増やす事だと思っていたのだが?」
『その疑問は当然だと思います我々の目的は同胞を増やす事ですが私は達也さんの物となってお仕えする事です』
「そうか」
誠道は達也が保護したパラサイトピクシーは【レリック村正】と同じ変異種だと理解した
「話を戻すピクシーお前は今他のパラサイトと交信出来るか?」
『可能です』
「ならピクシー他のパラサイトを第一高校の森林地帯に誘導しろ」
『分かりました……しかし全員となると難しいかと』
「そうだなしかし【レリック村正】が二世代目のパラサイトだと伝えろパラサイト是が非でも欲しいだろうしそれに自分は死なないと思い込んでいるから全員来るだろう」
ピクシーは表情の変化は無かったがそれでも驚いていると感じてしまう
『よろしいので?』
「構わない相手が欲しがる物があれば多少罠だったとしても取りに来るのが人間だ……そこはパラサイトだとしても同じだと考えている」
『何故パラサイトが人間と同じ行動を取ると?』
ピクシーは純粋な気持ちで質問する
「それは既に捕獲したパラサイトを奪還するパラサイトは仲間と言ってやりたいが恐らく違う」
誠道はやれやれと言わんばかりに答える
『何故ですか誠道さん』
「……数回の戦闘で分かったが恐らくパラサイトは…………仲間を増やす為なら他のパラサイトを犠牲にしても良いと考える個体だからだ」
『その理由は?』
「お前だピクシー」
誠道はピクシーを指に指しながら
「いくらパラサイトが強いと思っていてもリーナいやシリウスには既に数回負けているそしてシリウスと同じ戦闘力を持つ自分が居るにも関わらずピクシーが潜入した…そしてあの時ミカエル・ホンゴウを捕縛したとに他のパラサイトが助けに来ない…………それはパラサイトには…仲間意識が無い証拠だ」
誠道の発言にピクシーは黙り込む
「正解かピクシー?」
『その通りです誠道さん私は光井ほのかさんの影響を受けなければ誠道さんの考え通りのパラサイトでした』
「…………」
『誠道さんの観察眼には恐れを抱きます』
「お世辞は良い……話を戻すがピクシー……自分の依頼を引き受けるか?」
『はい……それが達也さんの近くに居られる可能があれば私は誠道さんの依頼を引き受けます』
「ならいい……作戦日は明日の夜だ上手く誘導しろ」
『畏まりました誠道様』
ピクシーは誠道に微笑みを向ける
「…………それ達也から禁止されて居なかったか?」
『失礼しました』
誠道の発言にピクシーは急ぎ表情を元に戻す
(これで最低限の準備は整ったな)
「ではピクシー結果を出せそれで自分は達也を庇える」
誠道の言葉にピクシーは察したそれはピクシーの存在事態で達也が危険な目に遭う可能性を秘めておりそれを助ける為に誠道はピクシーの所に来た事を
『了解しました私の存在にかけて最高の結果を出します』
「ならいい」
誠道は生徒会室を出ると達也が扉の近くに居た
「聞いて居たのか?」
達也は少し申し訳無さそうに
「少しな……迷惑を掛けてすまない」
「気にするな……」
「しかし……」
達也はそれでも申し訳無さそうな表情を見た誠道は頭をかきむしながら
「それじゃフォア・リーブス・テクノロジーに行った元SNOWの社員に技術と経験を積ませておいてくれ自分達の都合で会社を無くした連中だ……自分の責任だ…だから達也頼んだぞ」
「了解した」
達也は少し嬉しそうにその場を後にすると
(達也いつも狂犬だけど……こういう時忠犬だよな)
そう心の中で思うのであった
誠道は風紀委員の仕事を終え自宅に帰る途中
「誠道様ヨル様が当主殿どの連絡を取り四葉家の主力を明日の夜までには配備するとの事そしてパラサイトとの殲滅の許可を得ました」
誠道は四葉家の暗部黒羽家の人間の報告を聞いた
「分かったでは予定通り明日の夜に仕掛ける時間はピクシーの報告次第だが準備は怠るなよ」
「了解しました……所で誠道様」
「何だ?」
「作戦にはあまり関係無いのですがお願いがあります」
「お願い?」
「久しぶりに"お姉様"の姿を拝見したいのですが……」
「「…………」」
誠道と水波は黒羽家の女性の言葉に黙る
「…………一応聞くが理由は?」
「ヨル様が達也様に会えずに帰るとの事で大変落ち込んでいるとヤミ様が慰める時に誠道様の「お姉様姿をお願いする」とおっしゃりまして……その結果が…………」
「引くに引けなくなったと」
誠道は頭と胃が痛くなる様子を察した水波が心配する
「誠道様……」
「何も言うな……元は自分が変装を教える時に自分と違う姿が一番ボロが出ないと教えた結果……何故か一緒に女装する事になった結果だ」
誠道は身体の変質により身体の特徴を変えれる為変装の重要性は無いがまだ変質による変化が出来なかった時に覚えそれを文弥に教えた結果何故か女装になってしまった
「文弥は女装は大丈夫だけど……自分は上手く変装出来ないだけど……」
「それでも構いませんお願いします!!」
本来黒羽家の人間とは言え仮にも当主の直系とされている誠道にお願いは出来ないが必死な土下座で願いに誠道は困りながら
「分かったやるから土下座止めろ!」
誠道は土下座をした黒羽家の人間の腕を引っ張る
「公衆の面前でされたら困る……直ぐに立て」
誠道は黒羽家の人間の腕を掴み持ち上げるとあることに気がつく
「…………」
誠道は掴んだ腕の違和感を覚え黒羽家の人間を見つめる
「どうかされましたか?」
女性の声を聞いた誠道は警報が鳴る
「!!」
誠道は急ぎ水波を引っ張り後方に下げ戦闘体制に入る
「誠道様?」
誠道は相手を睨み付けながら冷たい声で
「…………お前誰だ?」
「へぇー思ったより気がつくの速いんだ」
黒羽家の人間と思われた女性は笑顔で答えるのであった