感情共鳴セカイ「プロジェクトミク」 −想いを繋げる日−   作:タスク・アスク

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「熱風」神曲すぎる…

それはそうと、今回から博打に出ます。読んでいて違うと思ったら回れ右してください。


第2節、そして、彼は"セカイ"の幕を挙げた(2)

────────────────────

──────────

 

 私達は廊下を走り、シャドウ・ボーダーが待機している格納庫へ急ぐ。

 

「今回シャドウ・ボーダーの運転を担当するムニエルだ、よろしく頼む」

「こちらこそ、よろしくお願いしますムニエルさん!!」

『立香ちゃんこっちこっちー!!』

 

 格納庫に着くとそこにはかつての移動拠点であった大型特殊車両シャドウ・ボーダーがあった。

 司たちはシャドウ・ボーダーの大きさに驚く

 

「そ、装甲車!?」

「えぇ、まぁ見た目はそうですね。ですが───」

『───ごめんが話してる時間はない!急いで乗って!!』

「「「は、はい!」」」

 

 ダ・ヴィンチの切羽詰まった声につられて梯子を登って車の中に入る。

 

「あれ?シャルルあの(英霊)は?」

「ああ、あの(英霊)なら後で来るそうだ。」

()()に乗って?」

()()に乗ってだそうだ。」

「ならよし、ダ・ヴィンチちゃんこっちは全員いるよ!!」

『オッケー、ムニエルそっちはいける?』

「いつでもいけるぜ!」

『よし、キャプテンハッチ開けて』

 

 ダ・ヴィンチの声に呼応し、ハッチが開く

 

『あー、君たち。無茶は絶対にしないように、帰ってきたら美味しいお菓子を焼いて待っているからな!!』

「ありがとう、ゴルドルフ新所長!!」

『あー、こちらシオン。すみませんがネネロボの修理はまだ完了していないため、戦闘には出せません。むしろ───』

『直流!!』

『交流!!』

『『なんだとー!?』』

『ドレス武装はどうでしょう?』

『ここはユニバース武装を使いましょう!!』

『────話を聞きつけたサーヴァント達による魔改造がされているので安全性が確保するまで世に出せません』

「そ、そうですか…」

『もう!時間ないって言ってるじゃん!!ほら行くよ!!』

 

 エンジンが回転速度を上げシャドウ・ボーダーが勢いよく発進する。スピードにして時速60㌔、港を爆速で走り去り遊園地へ突入する。

 

『ゲート反応大きくなってきた。敵がくるよ!!』

『立香ちゃん、君たちがシャドウ・ボーダーから出た後はこちらは光学迷彩(ステルス)機能を使って潜伏する。派手に暴れてくれ』

「了解!皆、いくよ!!」

「「「「おう(はい)!!」」」」

 

立香さんたちは勢いよくハッチを開け、飛び出した。

それと同時にシャドウ・ボーダーが急停止し、電源が落ちたかのように静か(ステルスモード)になる。

 

──────────

「マスター、視認でゲート開くの確認できました。中からエネミー多数出現!」

「ありがとうブラダマンテ。皆、倒さずに無力化に専念して…アストルフォ、お願い!」

「任された!触れれば転倒!(トラップ・オブ・アルガリア)

 

 アストルフォの馬上槍(ランス)がキメラたちに掠っていく。掠った相手は転んでしまい一時的にだが動けなくなる。

 アストルフォの宝具、触れれば転倒!(トラップ・オブ・アルガリア)。それはその名の通り、触れた相手を転倒させる効果がある。サーヴァント相手の場合には相手の足だけを強制的に霊体化させて実体化も封じれる。しかもこの効果はバッドステータス付与扱いなので、受けるとしばらく起き上がれなくなるうえに、鎧などによる防御も無視して作用する。そのため、無力化を目的とした今回の作戦とは相性がよい。

 

「いいぞアストルフォ!俺たちはアストルフォの援護(プラス)転ばせた相手の足を死なない程度に切り落とす!」

「皆!ゲートの近くから引き剥がすよ。司さんたちが比較的安全にゲートに向かわせるんだ!」

「任された!!アストルフォ、まだまだ行けるか!?」

「勿っ論!!」

 

 

 

(このままいけば、司さんたちがゲートにたどり着く。それまでは────)

 

 立香は後方で支援しているから気付いた。ゲートの奥から何かがアストルフォに向けて放たれたことに─────

 

「避けてっアストルフォ!!」

「え?」

 

 アストルフォのいた場所に何かが直撃する。だが、煙が晴れてもアストルフォの姿はなかった。

 

「「「「アストルフォ(アーちゃん)!?」」」」

「そんなっ!!」

 

「勝手に殺すなー!!」

 

 振り向くとそこにはこの世ならざる幻馬(ヒポグリフ)に乗ったアストルフォがいた。どうやらあの瞬間にこの世ならざる幻馬(ヒポグリフ)の効果を発動し、空間跳躍で避けたらしい。

 

「というか、さっきのなにー!?」

「敵の攻撃に決まってんだろ、気おつけろヤバい奴が来る!」

 

 

 ゲートから出てきたのは黒いマフラーとコート。青い髪に黒いオーラを纏ったカイト(オリジナル)だった。

 

『………お前らか、()たちの邪魔をするのは』

 

(“俺”?私が出会ったこの"セカイ"(ワンダショ)のカイトは一人称が“僕”だったはず。やはりミク(オリジナル)の暴走という言葉が引っかかる…まさか、反転(黒化)と同じ?……とりあえず名称はカイト・オルタにしとこう)

 

『まぁいい、全員始末すればなんの問題もない』

「!!来るぞ!」

 

 カイト・オルタが雪の結晶を出現させる。すると突然体が重たくなり、動きが鈍くなる。

 

「ぐっ、体が重い」

「くっ、これは…重力を操作しているのかっ?」

「だが、マスターとジーク以外はそこまで効いていない。どうゆうことだ?」

『おそらくこれは低速を付与するデバフだ。おそらくこれは魔術としてカテゴライズされているため、対魔力が高いサーヴァントには効かないと思われる』

「なら、オレとローランでこいつを抑える。ブラダマンテはマスターの護衛をしつつ俺たちの援護。アストルフォとジークでキメラたちの無力化、いけるか!?」

「「「「当然!!」」」」

 

 シャルルマーニュとローランはカイト・オルタに狙いを定め、攻撃を仕掛ける。

 

『舐めるな!!』

 

 だが、カイト・オルタは氷の巨人(ゴーレム)を3体召喚し防ぐ。そして地面や空から光線を放つことで近づけさせない。

 

『お前たちの攻撃は俺には届かない!!』

「……なら、これならどうする?竜告令呪(れいじゅ)を持って我が肉体に命ずる」

 

 アストルフォとともにキメラを無理化していたジークの体が光に包まれ、中から銀髪をなびかせた竜殺しの大英雄ジークフリートが現れる。

 

「これなら低速付与(デバフ)も効かない。ライダー(アストルフォ)、すまないが少しの間1人で頼む。短期決戦(3分)で終わらせる!!」

「わかった!」

「俺たちもいくぞぉ!」

「おう!」

 

 シャルルマーニュ、ローラン、ジークフリート。全員が世界に名を馳せる大英雄、その攻撃は瞬く間に3体の巨人(ゴーレム)を粉砕する。だが、巨人(ゴーレム)を粉砕した瞬間カイト・オルタの周囲に吹雪が発生し、追撃は仕掛けられなかった。

 

『壊したな!!この巨人(ゴーレム)を!!』

 

 カイトが腕を振り上げると周囲からキメラたちの悲鳴が轟いた。

 

『お前たちを倒すには数ではなく質だな!ならば…来いっ』

「な!?無力化したはずのキメラたちが消えてカイトに吸収されていく!?」

 

全てのエネミーの吸収に成功したカイト・オルタが黒いオーラを黒い吹雪へと変換していく。そして、カイト(オルタ)と目があった──────────瞬間心臓を刺そうと氷の(つぶて)が放たれた。

 

「!?マスターっ!!」

「はっ!!」

 

とっさにブラダマンテが盾で防ぐ。

 

「ご無事ですが!?マスター!!」

「ごめん油断した!!」

「あいつ、ついさっきまでと全然違う!」

「まずいな、さっきまで聞いていなかった低速付与(デバフ)が俺達の対魔力を貫いて(上回って)きている」

「だが、ゲートからは引き剥がせた。ここからは時間稼ぎだ。俺もこの姿(ジークフリート)でいられる時間もあと僅かだ、気を引き締めていくぞ!」

「うん、頼んだよマシュ、ワンダーランズ×ショウタイム……」

 

 

──────────

 

 

『戦闘が激化したね、立香ちゃんがカイト(オルタ)を引き付けている間にゲートを……』

「すまないレオナルド・ダ・ヴィンチ、あのカイト(オルタ)は暴走していると言っていたが、元に戻るのか?」

『それは…』

『ダ・ヴィンチちゃん、(オリジナル)から言うよ。おそらく戻らない…いや、戻れないと思う。』

「何故ですか?」

『今のカイト(オルタ)はデザイアゲートとは別のパスでデザイアクリスタルから絶えずエネルギーを注がれている。そのエネルギーのパスを切断しない限りカイト(オルタ)は命令を実行し続ける。そして、パスを切断する方法をこちらは持ち合わせていない』

「つまり、やり方はわかっていても手段がないということですね」

『うん、そうなる。とにかく今はデザイアゲートを閉じてカイト(オルタ)を弱体化させることが優先だ』

「司くん、行こう」

「………わかった」

 

 司たちは静かにシャドウ・ボーダーから降り、デザイアゲートへと向かう。

 

「皆さん、こちらです」

「マシュさん、ありがとうございます。さて、ミク(オリジナル)。ゲートはどうやって閉じるだい?」 

 

 マシュの端末からホログラムで投影されたミク(オリジナル)はその質問に答える。

 

『簡単だよ類くん、手を当てて塞ぐよう念じればいい』

「えっと、こうか?」

 

 司たちはゲートに向かって軽く手を当てる。すると、2メートル近くあった(ゲート)がみるみる閉じていく。

 

「おお!これならいける!!」

『いや待って、あまりに早すぎる……まさか!?』

 

 突如、立香さん達がいる広場で爆発が発生する。

 

「!?ミク(オリジナル)さん…一体何が!?」

『このゲートは偽物(ダミー)。本物はあのカイトの体内に吸収されてる!!あれじゃあ閉じることも弱体化することも出来ない!』

『なんだって!?一体いつ!?』

巨人(ゴーレム)を破壊して吹雪が吹き荒れキメラたちが吸収された時!あの時デザイアゲートの機能だけ吸収し、見せかけのゲートだけ残んしたんだ!』

「ど、どうするの!?」

『……………………』

「なんとか言ってよミク(オリジナル)!!」

 

 寧々の問いかけにミク(オリジナル)は答えることが出来ない。

 

『(どうする?カイト(オルタ)を攻撃すれば攻撃するほどカイト(オルタ)は強くなる。それをどうにかするには司くんたち(想いの持ち主)が不可欠、けど彼らには戦う力なんて持ってない。どうすれば…)』

『方法はあるよ、ね?カイト(ワンダショ)?』

ミク(ワンダショ)?』

「あるのか!?ならなんで言わなかった!?」

『危険だから。もし失敗したら使用者の命だけじゃなくこの"セカイ"の安全も保障出来ない程の危険な代物だから』

ミク(ワンダショ)、君…まさか…』

 

 ミク(ワンダショ)はいつものニコニコした顔ではなく、感情を全て削ぎ落とした様な顔で打開策を提示する。

 

ミク(オリジナル)カイト(ワンダショ)心想武装(ラストプロジェクト)の開放の許可を』

『絶っ対ダメッ!!あれがどういったものかわかっていってる!?』

『でも、この状況を打破するにはこれ(心想武装)しかない』

『……でも!!』

「あ、あの〜、その心想武装(ラストプロジェクト)って何?」

『……………(プイッ)』

『あ〜、ごめんね寧々ちゃん。ミク(オリジナル)が拗ねちゃたので僕が説明するね。心想武装(しんそうぶそう)、又の名をラストプロジェクト。これはね、"セカイ"の最終防衛機能で、外部から攻撃された時の自衛手段なんだ。使用者は想いの持ち主、効果は使用者に絶大な能力を与える。それだけだよ。ただ、与えられる能力が現実では到底不可能な空を飛ぶ能力だったり、炎を操る能力だったり…、与える能力は人によって違うけどこれは本人が最も望んだ能力を獲得できるのだと僕は考えている。ここまで聞けば凄い武装(能力)だとわかると思うけど、これには代償がある。』

『……ここまででいいよカイト(ワンダショ)、ここからは私 (オリジナル)が言う。代償はひとつ、これを発動した想いの持ち主は"セカイ"の想い全てを背負わせなければいけなくなる。本来、想いが集まることで"セカイ"はできる。つまり複数人の想いが"セカイ"には詰まっている。もし1人で想いを背負ってしまったら……、1人分の想いでは"セカイ"を保つことができず崩壊してしまう可能性もある。心想武装(ラストプロジェクト)はそんな危険を持った代物なんだ。』

『でも、(ワンダショ)はそれを逆手にとった。このワンダーランドの"セカイ"は司くん1人の想いによってできたもの、今は類くんえむちゃん寧々ちゃんの想いもある程度混ざっているけど、元は司くん1人で"セカイ"を保っていた。なら、司くんが心想武装(ラストプロジェクト)を使ってもデメリットなしで使えるのではないか?…そう思ったの』

『それは……確かに。可能性に賭ける価値がある』

『で、でも!結局司くんがやらないと言えばそこまで────「やるぞ」──────え?』

「だから、やるぞミク(オリジナル)。その心想武装(ラストプロジェクト)ってやつ」

『え?』

『ありがとう司くん!早速準備するね!!』

「そういうわけだからお前たち、止めるなよ」

「止めないよ!だから…頑張って司くん!!」

「が、頑張れ司」

「任せたよ、司くん」

『立香ちゃんには逐一連絡を入れたから安心していいよ。「任せて、これまで通り時間稼ぎしとくね」だって』

「ダ・ヴィンチちゃんありがとうございます。私は…特にいう言うとはありません。覚悟を決め方に対して、何を言ってもその信念を変えることはできませんから…」

『じゃあ(ワンダショ)から。司くん、本当にいいのかい?もしかしたらここで死んでしまって「世界一のスターになる」という夢も叶えられなくなるかもしれないんだよ?』

『そうだよ!!ほんとに危険なんだよ!?』

「立香さんもマシュさんもオレ達の"セカイ"の為に命を縣けて戦ってくれている。なら、俺たちも自分達の"セカイ"の為に命を懸けて戦わなければ示しがつかない!…それに、この程度で死んだらオレはそこまでの人間だったということだろう?」

『………はぁ、わかったよミク(ワンダショ)準備できた?』

『うん!!』

『なら……ボーカロイド(管理者)初音ミクの名において心想武装(ラストプロジェクト)の開放を許可します!』

『!!…ありがとうミク(オリジナル)!!司くん、これを…!』

 

 ミク(ワンダショ)は手のひらに拳サイズの山吹色の宝石を司に差し出す。

 

『この宝石を握ることで心想武装(ラストプロジェクト)を獲得できる。能力の発動条件などは握った瞬間に理解できるはずだ。司くん、覚悟はいいかい?』

「心配は無用だカイト(ワンダショ)、では…いくぞ!!」

 

 司は腕を振りかぶり勢いよく宝石(武器)を掴んだ。




正直、司達に戦わせるかマスターにさせるかで最後まで悩みました。
ただ、マスターにすると今後の展開に色々と不都合が発生したので戦わせることにしました。
この展開が嫌いな方もいるかもしれませんが応援よろしくお願いします。

ちなみに活動報告でのサーヴァント募集は今も継続中なのでクロスオーバーさせたいサーヴァントがいたらコメントお願いします!!

次回の更新は月曜日を予定しています。

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渋谷で藤丸立香(女性)が着る魔術礼装、どれがいいと思う?(ちなみに作者はアニバーサリー・ブロンドかロイヤルブランド)

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  • 三咲高校学生服(まほよ制服)
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