青少年提督だったのがとっくに青年どころか壮年提督になってた提督と、そんな彼をしみじみ見遣る金剛、と嫁艦明石
▼夏イベ、E2のMマスギミックが対地火力不足で解除できなくて諦めました その後途中まではE1でレア艦掘りしてたんですが弾薬が5万切ったので撤退 まぁ……7隻手に入ったし……本命のモガちゃん来てくれたし……前後して別件で2隻新しい子来たし……母港拡張しました イベント終了までに燃料と弾薬10万まで回復できるか……(多分無理)
pixivより転載

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【提督と艦娘】「ところで艦娘は老けないね」「レディに年を聞くのは無礼デース」

「う~ん……」

 提督執務室にて。金剛は提督が座す机の前で頬杖を突きながら彼を見ていた。穴が空きそうな勢いだったので、秘書艦の明石が困り顔で提督と金剛を交互に見やった。

 提督は黙って書類にサインをしていたが、とうとう堪りかねたという様子で顔を上げる。

「金剛。暇なら妹たちに遊んでもらいなさい」

「ん~……そういう気分じゃないデース……」

「じゃあ何なの。俺はコーヒー党だからここじゃコーヒーしか出ないよ」

「それはもうこの11年で一切変えられなかったから諦めてマース。そう、その11年という年月に物申したいんデース」

 金剛は提督を示して明石に言った。

「提督、むさ苦しくなったと思いませんか!? ねぇ明石!」

「酷い言い草だな」

 代わりに答えたのは提督だ。彼はサインを終えた書類を積み上げながら言う。

「着任して11年だよ。当初は18歳だった俺ももう29歳だよ。来年には三十路だよ。そりゃむさ苦しくも老けもするよ」

「あぁ~11年という年月って本当に残酷デース……」

 金剛は机の上に突っ伏す。書類を置いているから邪魔なんだけど、とは提督は言えなかった。

「着任当初はあんなに愛らしい純真無垢で真っ白で真っ新な少年だった提督が、気が付いたら三十路も間近のオッサンに……!」

「え、俺のことそんな風に見てたの? 初耳」

「弟のように可愛いとは思ってました」

「弟扱いされてるのは知ってたけどさ……」

 提督は万年筆のインクカートリッジを取り替えながら言う。それから金剛は改めて明石に問いかける。

「明石、さっきから黙ってますがあなたの意見はどうなんですか!?」

「え、うーんと」

 明石は、はにかむように言った。やや頬を紅潮させて。

「……かっこよくなったなぁって」

「明石……君も日増しにきれいになっていくよ……」

「………………」

 

 ――居酒屋鳳翔。そこで金剛は、秋雲を相手に飲んだくれていた。彼女たちのテーブルにはビール瓶が大量に転がっている。

「あのときの感情をなんて言い表せばいいんですかネェ!」

「金剛飲み過ぎ」

 偶々行き会ったために居酒屋に連れて来られた秋雲は、ソフトドリンクをストローで啜りながら付き合う。「奢る」と言われたため、遠慮なく先ほど唐揚げとイカリングと焼き鳥を頼んだところである。

 しかし飲み過ぎは同僚として純粋に心配だ。だからそれに終止符を打つために、秋雲は彼女なりの助言をすることにした。

「金剛……そんなときに唱える魔法の呪文があるよ」

「呪文……?」

「――『リア充爆発しろ』。リピートアフタミー」

「……りあじゅう……爆発しろ……!」

「そう、いいよ。その調子。この世のバカップルに呪いあれ!」

 ――この日の金剛と秋雲の酒席は、周りから遠巻きにされていた。生温い目で彼女たちを見守る。

 提督は明石が独占しているし、うまいこと鎮守府に勤務する士官や地元民と付き合うことのできなかった金剛は、言わば干物女状態だった。

 秋雲は金剛にネット用語を植え付けつつ、「自分はうまいこと男を見つけよう」と心に決めるのだった。

 

 

 

 

 


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