「班は現状お主一人・・・故に、その班員はお主が自分で勧誘するがよい」
なんて言葉を送られて、既に数日が経過した。
特に期限などは決めてないから、俺が納得する様に好きに班を作ればいいと言われたが、暗部のメンバーなんてどう勧誘すればいいんだか。
当然ながら、未だに班員なんていない。
班として最低限機能するまでは、俺には単独で可能な任務が三代目から与えられている。
そして今回の任務はというと、
「出発――――――っ‼」
「何はしゃいじゃってんのアンタ」
里の外へ任務で出ようとしている第7班・・・正確に言えばナルトの監視兼護衛だ。
ナルト達から少し離れた木々の上で、こっそりと俺は見守っている。
ナルトには、ある秘密がある。
ナルトの身体には『九尾』という怪物が封印されている。
尾獣と呼ばれるその生物はかつて里に甚大な被害を出した怪物で、それがもし何らかのきっかけでナルトから解き放たれたら・・・・・・また里に被害が及ぶかもしれない。
それも、今度は壊滅的な被害で。
俺が生まれた年であるが故、記録を見るか誰かから聞いた話でしかないが、その時の戦闘で多くの年配の忍が亡くなったのだとか。
(現に、はたけカカシくらいの世代より上の忍ってあんまいねーしな)
そんな里から要警戒対象とされているナルトの護衛兼監視も兼ねている班長が、この第七班の担当上忍・・・『はたけカカシ』だ。
元は暗部に在籍していた・・・つまりは俺の先輩だな。
『写輪眼のカカシ』という二つ名は里の外に轟くほどで、火影や伝説の三忍を除けば、木の葉でも最強級の忍びだ。
写輪眼は幻術で尾獣を操るって話もあるみたいだし、もしも時を考えれば妥当な人選だろう。
(てか、あの人が付いてんなら別に俺が付く必要なくね?)
ま、今回はナルト達の里外での初任務。
それがたとえCランクの任務でも、どんなイレギュラーが起こるかもわかんねーし、初任務ってことで念には念でも入れてんのかね?
「あいつらの任務は・・・あの爺さんを波の国まで送って、その後橋の建築を完成させるまでの護衛任務か」
Cランクの護衛任務ってことは、忍びの相手は無いな。
あっても盗賊や強盗みたいな忍びじゃない・・・より正確に言えばチャクラを用いた戦闘手段を持たない一般人程度の相手を想定している任務だ。
一応、ナルト達はチャクラを用いた戦闘術を学んだアカデミーを卒業した下忍だ。
不意打ちやら罠やら気を付けなければならないことはあるだろうが、普通に戦えば子供の俺達でもまず負けることはない。
よっぽどの油断が無ければ大丈夫だろう、上忍のはたけカカシもいるし。
「・・・・・・けど、波の国か」
忍びを持たない小国の島国だが・・・・・・確かあの辺なんか最近きな臭い感じじゃなかったか。
暗部で色々機密の記録を閲覧したりしてるから情報には明るい方だが、最近あの辺りの金の動きがなんつーか荒い。
それに忍びがいない小国なのにも拘らず、去年辺りからギャングや忍びの出入りが多い。
「何も起きないといいが・・・・・・」